シャッター アイランドのレビュー・感想・評価
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ディカプリオファン以外にも絶対お勧め!
正直殆どラスト近くまで犯人探しの映画だと思っていました。これから見る人も多いと思うので詳しくは書きませんが、ディカプリオもあんなに複雑な人格を演じられる様になったのかと感慨深いものがあります。特にラスト、自分のしたことははっきり分かっているのに、自分に嫌気がさしたのか自ら下す決断には悲しみを感じました。ディカプリオファンだけでなく、また男女問わず幅広い年代に超お勧めです!
悪夢のような気分
謎解きに過剰な期待は禁物です
2010年アメリカ映画。138分。今年25本目の作品。マーティン・スコセッシとディカプリオがタッグを組んだ四作目の作品。
内容は;
1,精神異常犯罪者を収容する島で、一人の女性収容者が痕跡なく失踪する。
2,二人の連邦捜査官が島に派遣される。
3,捜査官は調査を進めるうちに島の巨大な謎の存在に気づく。
デヴィッド・リンチを思わせるような夢の描写ですが、それでもやはりスコセッシ監督の描写なのです。長年スコセッシ監督の作品を観てきたわたくしとしては、それがとても楽しめました。
本作は観客に謎解きをしてもらういわゆる「参加型」の作品です。わたくしも本編開始前の指示に従って、ほとんど字幕を観ずに登場人物や画面の隅々まで注意を払って謎解きをしてました。
そして、レオと相棒が嵐の中逃げ込む教会(?)で煙草を吸うシーンが手がかりで結末が推測でき、結果的にはそれが正解でした。ほんと、この作品は内容よりも画面に集中しないと謎解きできないです。(問題の煙草のシーンもほんの一瞬ですから)。
結果的には楽しめましたが、宣伝からの期待からすると肩すかし食らった感はありました。なんというか、「作品自体の主題とかけ離れているだろうが」って感じです。実際、それで怒っている人もいました。
でも、それなりに楽しめる作品でした。スコセッシとレオのタッグも本作で四本目(すべて劇場で観てる)。本作まではすごく違和感がありましたが、四本目となると慣れてきて、オーバーなレオの演技も理解できるようになりましたし。
ていうか、昔は流血バイオレンス映画ばかりつくっていたスコセッシ監督も最近は余裕をもってエンターティメントな作品を作るようになったんですね~。
これから本作を観る方は過度に宣伝から期待するのは禁物です。
シャッター アイランド
超日本語吹替えでの鑑賞。
今回初めて聞いた“超日本語吹替え”、
これは、スクリーンの映像と字幕の両方を追いながら
本作の謎解きをするのは大変でしょう。。。といった
観客への配慮らしいです。
でも、多くの人が字幕でOKだと思いますよ~~。
ファンは、レオの声も聞きたいしね!
映像のあちこちに謎が。。。と聞き、
最初は構えて観始めたんですが
ヘンに色々考えず普通に観たほうが
だんぜん面白い映画です。
やはり一番の見どころは、孤島全体を包む怪しい空気。
霊とか暴力とは別の種類の
精神的に追い詰められていく怖さがあって
気が付いたら一面ダーク色になっているスクリーンに
ビックリです。
警備員、医師、患者、誰を信用したらよいのかわからないし
失踪女性は、一体どこへ??? は解決しないし、
そしていつのまにか、
テディの身だしなみや表情も乱れてきて、
サスペンス好きな私には、満足のドキドキ感でしたよ~。
手の込んだラストは
何ともいえぬ重さを引きずる感じで、
テディの最後のセリフには
大きな絶望と決着が込められていた気がしました。
特に、玄関の階段にテディと並んで座っていた相棒だけが
それに気付いたような表情をしたのが忘れられません。
がっかりしました。
どこが謎なんだ!主人公が精紳病患者のように扱われ、どうなるんだろうと思わせる予告編でしたが、そのまんま精神病患者だったんじゃないか。ヴィクトリア時代から伝わったロボトミ-処置って、大恐慌時代まであったんですね。<フロム・ヘル>で描かれていた頭に釘を打ち、興奮して暴れる患者を大人しくさせるというけれど、これは完全な廃人にするって事じゃないですか。彼らは犯罪者だから、特別だったのかもしれませんが、こんな近代的な時代まで、精神病犯罪者に対する扱いが酷かったとは驚きです。
最近よくあるハリウッドパターン
ミステリアスな雰囲気は抜群だが——
クラシカルなオープニングタイトル、それにマッチした仰々しい音楽、鈍く光る鉄のような色調の映像……。
雰囲気たっぷりの幕開きは快調。
ゴシックホラーかと思わせるような演出や、“赤狩り”の不穏な影が見え隠れする展開、中盤の悪夢のシーンも良い。
特に悪夢のシーンは、舞い散る雪や舞い散る灰、逆流する煙やカットごとに微妙に変化する背景など、脳ミソを掻き回されるような感覚を味わう見事な出来映え。
また、随所に「今のは見間違いか?」と違和感を覚えさせるカットを挟み込ませたのも、得体の知れない不気味さや不安感を煽るのに一役買っている。
だが何故だろう、いまいち映画にのめり込めないこの感じは。
事件の謎の正体が不満だった訳じゃない。物語の真相は、ミステリー好きな人なら割と容易に予測できるものだろう。だが映画を観た人なら分かるように、これはドンデン返しを楽しむタイプの作品じゃあない。
だいたい『シックスセンス』の柳の下のドジョウを狙ったような大袈裟な宣伝はハナから信用していなかったので、その辺は別に気にならなかった。
不満点は他にある。
観客を混乱させようと色々な要素を盛り込みすぎて、かえって映画が冗長になってしまったように思えた点もひとつ。
だが一番の理由は、主人公が事件に執着する原因となった女性の“ある行為”の要因がやや短絡的すぎるように思える点かもしれない。
彼女はきっととてつもない大きさの苦しみや悲しみを抱えていたに違いないのに、その辺りの描き方が雑に思えるのだ。
だから、主人公が女性に対して取った行動も今一つ心に響かない(もっともディカプリオの迫真の演技で補われてはいるが)。
頭では「面白い話」「悲しい話」と認識しているのに、それが心にまで沁みてこない。不満の理由を一言で言えばそんな所。
(全然説明になってませんね、すみません)
だがラストの台詞は良い。あの人物は本当は“真相”を理解していたのかもしれない……まるで主人公らが燻らせる煙草の煙のように、儚く寂しい余韻を残す最後だった。
僕の肌には合わなかったが、断じて悪い映画じゃない。ハマる人なら、きっとハマる。ミステリアスな雰囲気を味わいたい人は、是非。
あ、ついでに、映画の評価とは関係無いですけど、この映画の煽り過ぎな宣伝についてはランクCと評価させてください。
<2010/4/10鑑賞>
えぇっっ!?どういうこと?
14日観賞。
原作も未読で、何にも考えないで観ていたので、
クライマックスまで他の人が書いているような気付きもなく、
ただ驚いたという・・・・
冒頭の「あなたの脳を信じてはいけない・・・うんちゃらかんちゃら」は私も不要であると思った。
それでなくても上映時間長いのに。
ディカプリオって、こんなに演技力あったっけ?
「タイタニック」と「ロミオ&ジュリエット」しか観てなくて(しかもテレビ)、あランボーのも観た←「太陽と月に背いて」
全然ディカプリオもの観てないと思ったらあと3本程程観てるから、もしかしてけっこうファン?
とにかく演技がすごかった。アクションも。
愛する人をを亡くす辛さと後悔とか、怒りのシーンとか、見応えあり。
脇の俳優たちもよかった。
ロケーションも大変オドロオドロしてて、観客の不安感を煽ってて。
そして、クライマックスから、ラストのセリフへ。
・・・う~ん、誰か正解を教えて~!!
でも、リピーターになる気はないけど。
DVD待ってよっと。
横溝正史のミステリーが思い浮かびました。
冒頭の船で不気味な孤島に乗り込むところなど、横溝正史のミステリーが思い浮かびました。女性患者の失踪事件を捜査するために派遣されたデカプリオ演じる保安官が上陸したのは、刑務所のような厳重な警備をしている要塞化した精神病院。アメリカ南北戦争時代の建物という立ち入り禁止のなぞの病棟もある。従軍経験のある保安官がときどき思い出す解放直後のナチス収容所の惨状など、登場人物たちの忌まわしい過去が交差して、見ているものを混乱させる。ミステリーとしてはありがちな物語だけど、おどろおどろしい雰囲気で2時間以上の上映を楽しめます。
冒頭で最後のどんでん返しの予想はつくけれど、それがどっちか迷ったり、女性の登場人物たちがすり替わっていたりするのではと考えすぎた。最後はさらにひっくり返すかとも思ったが、そのまま終わり。精神病院が舞台だから、どう転んでもおかしくなかった。
はじまる前の脳の錯覚についての説明は、意味ないように思いましたが、映像の中に一回見ただけでは気づかないような仕掛けがしてあったんですかね。気づいた人いますか?
いろいろ回答ありがとうございます。
冒頭、視覚テストのようもので脳の錯覚を注意していたので、映像の中に何かトリックがあったのではと思ったんです。
登場人物の後ろのものや何気なく写った小物などに、ヒントとなるようなことが書き込まれていたり、過去の回想シーンの映像の中にサブリミナル的に別の画が差し込まれていたりするのかと。
でも、冒頭の視覚テストのようなものは、これから見るものを惑わすために付け加えられていたもので、映画とは全く関係なかったのでは?
えと・・・
コンビ4作目が一番しっくりくる・・・
超日本語吹き替え版で観た。上映前からいろいろ内容についての説明があって何だかしらけた。でも、原作も巻末が袋とじだったそうで、そういうのを宿命づけられているのかな? だけど、スコセッシ監督とレオが組んだ4作目のこの作品が、二人に一番合っていると私は思った。私はおもしろく観た。レオの熱演が鼻につかなかったし、有名な俳優が脇を固めていて重厚な感じがした。時折挿入されるシーンの描き方が半端じゃなくて力が入っていた。謎解きも違和感がなかった。軽い気持ちで見られるミステリー映画ではないが、重い雰囲気にどっぷり浸かって観るミステリー映画もあっていいんじゃないかな。まあ、デニス・ルヘイン物に軽いのはないけどね。
本格的ミステリー
いいとこどりですね
俳優さん達、熱演!
映画の宣伝文句を考えるのも、大変なんでしょうね。
≪あなたは、この謎を解けるか?!≫
なんて言われると、ミステリー好きとしては、俄然燃えちゃう。
いったい、私はどの辺りでわかるんのだろう?!と。
私の場合は、あの辺りでわかりましたが(言えないよ)。
上映開始前の、この線の長さは同じです。
この線は平行です。 とか、不必要に思う。
≪人間の脳は、自分の都合の良いように物事を解釈させる≫
この文章を、文字通りに受け取るか、否かで、感じ方が変わってくると思う。
≪謎≫というより、真実はどこ?というカンジ。
配役が素晴らしい。
ディカプリオ、やっぱりすごい俳優さんなんだな~と再認識。スキがない。
ベン・キングスレー、マーク・ラファロ、マックス・フォン・シドー、ミシェル・ウイリアムズ等、どの人を見ても、曲者で怪しい人たちばかり。
そのおかげで、謎解きがどうのこうのでもなく、結末がどうのうこうのでもなくて、サスペンスとして楽しめる。
テディの一番最後の言葉。
心に残ります。
推理モノでは無い
【映画:(上映時間の関係で)吹替観賞】
まずオープニングで『手の動きや〜に注意して』という感じの文章が出たので、座席に着く前以上に期待してしまったのは悪かったかもしれないですね。
それを見るまでのイメージは「ディカプリオが演じる主人公が相方と共に推理していくものなのだろう」という程度だったのが、その文章を見て、本格ミステリーと呼ばれる推理モノ好きの自分はTV「安楽椅子探偵」並みに観る側が推理できるものなのかと思ってしまい、「模倣犯」を見る時のような期待をし、まさかこんなに変に裏切られる形になるとは思わなかった。
(「シックスセンス」の時のような宣伝ならもっと楽しめたかも…。)
途中から謎解きの「謎」自体が何なのかという謎解きになってしまう始末(笑)
ラストでその謎が明かされるものの、観る前に期待した謎(失踪した女性の行方)を明かすものでは無く、「驚き」を楽しむ映画だったのかという衝撃が…。
相方の銃を抜く際の不慣れさや、主人公に対し序盤から警戒する警備員?達、怪しげな薬等誰が見ても怪しいと気付ける程度に散らばった簡単な謎。
宣伝での「謎解き」という文字やオープニングでの「〜や〜に注意して観て下さい」のような文字が無ければもっと単純に楽しめたと思います。
映画としては本当に映像・音楽共に素晴らしかったですが、ストーリーはというとミステリーを何作か観ている人なら「主人公に何かあるのでは無いか」というくらいの考えはすぐに浮かんでしまうと思うので、もう少し捻りが欲しかったなぁという推理好きの希望が。。
(他映画と被るなぁと書かれている方がたまにいらっしゃいますが、自分は「ナンバー23」が脳裏をよぎりました。)
ただ、「もしかしたら2度目観るともっと細かいところにも何か作られた部分があるのだろうか…」とか、「2度目には『なるほど』」というような楽しみはミステリーにはつきものですが、あまりに他の部分に凝視し過ぎて、全体で楽しめなかった為に2度か3度観たくなる映画でした。
(これが狙いだったら完全にドツボですね…。)
マニアックかもしれないですが、この閉鎖的で全体的な暗さとチラホラと出てくるホラー要素(表現のグロさ)は自分はすごく好みでした。
最後の最後で主人公が相方に漏らす一言も本当によかったです!
レンタルDVDが出たら是非借りたいと思います。
どこかで見た様な。。。
宣伝の内容をあてに期待して行くと「あれ?」と思うかも。
予告で印象づける内容とは違いますねぇ。。。しかも、冒頭で「誰にも内容は言わないで」と言う割には、早めになんとなくわかっちゃいます。
ディカプリオは素晴らしいです。だんだんうまくなってきたし、俳優としての貫禄や味も出てきましたね。彼じゃなかったら、もっとつまらなかったかも。
映像美や音楽は素晴らしいけど、カット割や編集の仕方とか、音楽の使い方とか、ちょっと昔のデヴィット・リンチをソフトにしたような感覚で、見ながら「これ、監督、誰だっけ?」とたまに自問してしまいました。
集大成
雨と風、闇と光、のコントラストが見事な映像。
「ミスティック・リバー」の脚本家らしく一筋縄ではいかない
人間の内面性を抉り出すストーリー。
そして、それを演じたディカプリオの演技。
どれも素晴らしかった。いまでも、その残像が残っている。
ディカプリオは前作の「リボルーション・ロード」から見方を変えた。
とても、リアルな演技・・・役者らしい役者になったな~と思った。
でも、それは僕の偏見でず~と前から演技派だった。
そして、この「シャッター・アイランド」。
これは見事というしかない。
ストーリーについて、謎はわかってるっという人が多いけど、
そんなものを超えて、ある男の頭の中の真実と幻想を劇的に描いていた。
狂気と正常の境なんて、ほんの少しの違いでしかない。
そんなことを描写した映画であった。
それはスコセッシ&ディカプリオのコンビの集大成だと思った。
僕の中では、この映画は映像、ストーリー、演技者の三拍子が
そろった映画だと断定してしまおう。
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