「幻覚と記憶を整理した末の決断は闇の中」シャッター アイランド Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
幻覚と記憶を整理した末の決断は闇の中
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劇中及び公式ガイドで主人公は”患者”という設定のように描かれているが、何か腑に落ちない。
”RUN"を手帳に書いた女性が水を飲むシーンはコップが消えてるし、幻覚の中の妻の様子がちぐはぐ。
二時間以上の尺を使ってまで単なる患者の妄想や回想ばかり描写するだろうか。
精神を操る実験体にされているという主人公の推測は正しいというバイアスをかけてみる。
過去に彼のまわりで起きた不幸は、彼を陥れるため仕組まれていたと考える。
主人公は権力側にとって邪魔な存在だったのだろう。
ラスト、主人公は抗うことを諦めたように終わる。
だが手術の場面はない。
”逃げるのは卑怯”という伏線があったことから、彼はこの後反撃に出るような氣がしてならない。
設定や公式すら疑えば楽しめる、という作品。
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