007 慰めの報酬のレビュー・感想・評価
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マッツ・ミケルセンとマチュー・アマルリックがなんか似てると思うの私だけ?
マシュー・カソヴィッツは…出てません。
初っ端からゴリゴリのハードアクションで、復讐でないとは言い張るボンドだけど…いつもの3倍くらい殺意あるでしょ?
デンチ様怒られたら反省なさい! まあ美味しい思いをしたいだけの輩よりは説得力はあるけど。
あんたも「もぐら」か。
マティスさんの株がかなり上がった。安寧な生活をしていても、どこか危険な任務に焦がれてしまうロクでもない性がグッとくる。
ただしアクションに振った分だけ二人の葛藤などドラマ部分は薄味にも感じた。コンパクトな上映時間も良かったのか悪かったのか。
ボンド、ジェームズ・ボンド。
6代目ジェームズ・ボンド=ダニエル・クレイグの最終作がやっと公開されたので、彼の過去作を復習鑑賞(その2)。
新ボンドシリーズの2作目は、原作小説の短編「ナッソーの夜(Quantum of Solace)」からタイトルを持ってきているが、完全オリジナルストーリーだ。
手付かずの原作(短編を除いて)が残っていないのだからやむを得ないが、せっかく前作で“原作回帰”を果たしたのなら、『ダイヤモンドは永遠に』や『ムーンレイカー』などの原作から離れた作品を再映画化するのもアリではなかったか。
直接的な「続編」というシリーズ初の試みはリボーン企画として斬新で良いが、もはや『007』ではなくなっている気がする。
初期作品でよく見られた中南米ロケを大規模に敢行しているけれど、雰囲気はまるで違う。
『ゴールドフィンガー』の金粉まみれ美女をオイルまみれに置き換えて見せたりしても、特殊装備のないアストンマーティン、ウイットに欠けるボンド、強くないヴィランと、今一つ乗りきれない。
マネーペニーもQも出ないのは前作同様だが、今回は決まり台詞「My name is Bond, James Bond.」もない上に、銃口越しにボンドが拳銃を撃つトレードマーク映像がエンドロール前に置かれているという“反則”まで…。
ボンドガール=カミーユ(オルガ・キュリレンコ)とボンドは、異なる目的で共闘するのだが、お互い根底に“復讐”かあるから全体的にトーンは暗い。
Mとの確執も「困ったヤツだ」的なジョークのレベルではなくシビアだ。Mは最後にボンドを信じていたと負け惜しみのように言うが、次回作以降で「M= 母親」説が巻き起こる要因になっているかもしれない。
アバンタイトルからど迫力のカーチェイス。被写体に接近したカメラは近年のアクション描写の流行りだが、目まぐるしくカットが切り替わり、ボンドのアストンマーチンと敵のアルファロメオがどちらも黒だから区別がつかない。
足場を使ったバトルや、下水道を走ったり、屋根からバルコニーに跳び移ったりの体力戦もあり、キュリレンコが登場してからのモーターボートチェイス、プロペラ機の空中バトルと派手なアクションが連続して面白い。オペラの美術も見事だ。
クライマックスは、砂漠地帯にポツンと一軒家のガラス張りホテルを爆破炎上させるスペクタクル。
…こうしてみると、スケールがでかくて飽きさせず面白いのだが、ボンド、カミーユ、Mの人間ドラマを中途半端に挟み込んだことが破天荒なアクション映画であることを邪魔していて、しかもシビアなハードボイルドにもなりきれていない、どっちつかずな印象だ。
CIAエージェントのフィリックスも登場するが、大して役に立っていないし、上司と行動を共にしていたくせに、上司だけが降格させられて自分が出世するように仕向けた姑息な男に思えてしまう。
特筆すべきはボンドガールを演じたキュリレンコの魅力。
背中に火傷痕なのか傷が見えるのだが、映画の中では誰もそのことに触れない。背中を大きく開けているのに。
別れ際のボンドとのキスは極限状態を切り抜けたことによるシンパシーからくるものだろう。他のボンドガールたちのようなロマンスの雰囲気はない。ボンドの車に背を向けて真っ直ぐに歩いて行くタンクトップ姿のキュリレンコが凛々しい。
・・・実はこの映画、クランクイン時点で脚本が完成していなかったらしい。全米脚本家組合のストライキに当たってしまったとか。だから、脚本の完成度は今一つなのかもしれない。
さらには、以降の連作において、本作は完全に無視されている。シリーズの継子(ママコ)となってしまった⤵️
前作よりは地味。だけど…
カジノロワイヤルに続いて観賞。前作に比べ乗り物(車、ボートなど)でのアクションシーンが目立ってた。カットが細かく切られてて、何をやっているか自分には少し分かりにくかったかな。
前作のカジノでのシーンが特に印象的だったせいか、今作はそういった緊迫感が少し物足りないと感じた。また、前作の主要な人物がほぼ登場しており、観ていないと物語があまり把握できないと思われるので、ここから観賞するのはオススメしない(あまり多数派ではないと思う)。
その分、前作からの人物の掘り下げがなされていて、絶対にカジノロワイヤルと続けて観るべきだと思う。特に今作は、〜ジェームズ・ボンド、過去の清算編〜と言ってもいいのでは?
ミッションを通して、あらゆる人物とのやりとりを経て、彼が本当の意味で007になる過程を描いています。次作、真の意味で007となったジェームズボンドを観たくなりました。
"慰めの報酬"というタイトルもセンスあってすき。
後日談として
スカイフォールからしか見ていなかった本シリーズ。
「カジノ・ロワイヤル」に続いての鑑賞で、ついにコンプリートする。
あまり振るわなかったと散々聞かされて期待値が低くかったせいか、
むしろそうは感じなかった。
前作の後日談、と分かって挑めば、独立して楽しみにくい分、全体がぼやけるのもわからないでもない。
「カジノ」に続いてやはり思うことは、女性の使われ方がこれまでと全く違うことだろう。
「ワールド・イズ・ノット・イナフ」でもソフィマルソーが、
意志ある女性としてボンドとタイマン張っていた記憶があるが、
それをさらに本格始動させた印象があり、
翻弄されることでボンドの人間味がいい具合に引き出されて、
その不安定なところが物語に新たなスリルを加えているなぁと感じる。
登場人物の出入りが早く、数も多い本作。
私にとって唯一の難点は、ついてゆくのが大変だったことかな。
もう少し絞っていただければと思うも、
脚本家がストライキしていたりとこれまたたいへんだったそうなので、
むしろよくまとめたし、公開できたなと思う。
そんなこんなのラストも、どうもモヤモヤしてしまうけれど、
スペクターまで続いているからと思えば、
トゥービーコンティニュードという通過地点でもあるためだし。
やはりかなり冒険、実験している本シリーズだということが、よく分かった本作だった。
敵役だけど、なんかかわいそうなラスト
敵役のマチューアマルリックは
シリーズの中でも、凄みが欠けるような。
なんとなく、大将のうしろに隠れて偉そうに歩く、スネ夫的な雰囲気。
とはいえ、
水を独占しようと企んでたのに
ラストはボンドに砂漠の真ん中で水もなしに放り出されて死んだのは皮肉で印象的でした
そして今度のボンドガールは南米系。
ちょっと沖縄の人にいそうな顔立ちで、
睨んだ顔も笑った顔もかわいくみえてきた‥
しかし本人オルガキュリレンコはヨーロッパ系みたいですね
この映画だとかなり色黒だけど、焼いたのかしら‥
色白の彼女もこれまたかわいいので是非一度ご覧ください
ヴェスパーロスの気持ちを埋めてくれた
ボンドの心の闇がストーリーに深みを!
今回も見応えがあった
前作のインパクトが余りにも強く、かつ尺を大きく短く仕上げた第二作目。しかも直接の続編です。
さすがにちょっと不安だったのですが、そんな心配は冒頭のカーチェイスで吹っ飛びました。
そして、そこからの追跡は今回もやはり圧巻。
あと前作もですが音楽がすごい良いですね。
それと細かいところですが、男の子だけでしょうか?ブリーフィングのパネルが格好良すぎです。
今度のボンドガールは褐色の肌が艶っぽく実に魅力的。
そんなオルガキュリレンコは当時「ヒットマン」位しか知りませんでしたが大抜擢ですね。
前作で出てきた好物「ジン3にウォッカ1、ハーフのキナリレを加え限りなく冷たくシェイクしたものにレモンピール添え」、またジンはゴードンというこだわりよう。こうゆうところ好きです。
「カジノロワイヤル」完結編の側面があるものの、今回も見応えがあった。
強いていえばアクションがメインになっている印象で、少し物語に深みが足りなかったようにも感じました。
とはいえ、それでも十二分に面白かったといえます。
自我に目覚める007
勝手に「NO TIME TO DIE」公開前祭り第2弾!!
前作「カジノロワイヤル」が良かっただけに酷評される本作……
しかし私は好きであります。
冒頭からのフルスロットル!!
アクションシーンはカットバック方式を使いアドレナリン全開です。
ボンドってこんなに攻撃的だったっけと始め観たときは、衝撃でした。
オイル缶の仕業はボンドだと思うので、そこは観客の期待に応えます♪
本編は、107分。ストーリーもわかりやすいので未見の方は是非!!
【中継ぎ】
大ヒットした「カジノ・ロワイヤル」の続編で、これもヒットはしたものの、実は評価は期待されたほどではなかった。
個人的には、ジェームズ・ボンドを愛しつつも裏切ってもいたヴェスパーの人物背景が、期待していたほどのインパクトではなかったことや、今回ジェームズ・ボンドが対峙し戦う登場人物が、なんとなく小物のように思えること、カミーユの人物背景にも工夫が欲しかったように思えること、確かにボリビアには砂漠はあるけれども、西には広大なアマゾンの熱帯雨林が広がり、「えっ、水なの!?ここだけでアマゾンを干上がらせるってことにはならないよね!?」って考えたところで、いまひとつ感が頭をもたげてしまった。
まあ、「水は資源だ」としたところは、時代を映していて良かったとは思うけれども……。
アクションは、これまで、同様良かったと思うが、なんかハードボイルドちっくな決めゼリフがないように感じたことも、僕としては、ちょっとがっかりポイントだった。
ヴェスパーの幻を追う関係上、カミーユとの関係構築が出来ないのだから、やむを得ないのかなとは思うけれども……。
(※ただ、こうした決めゼリフは、この作品以降、鳴りを潜めます。)
複数の国の諜報機関を絡めて、裏切りに次ぐ、裏切りっていう展開は、スパイアクション映画としては、複雑化する世界情勢も背景にあって、今後が期待されて良かったと思うし、Mとの関係がどうなっていくのかってもの期待感として残った。
或る意味、続編というより「次回作」を期待させる作品だったのだと思う。
水道利権と復讐
ボリビアでは収入の半分が水で消えてしまう。そんな国を元軍事政権トップのメドラーノ将軍を支援して、エコロジーを謳った「グリーン・プラネット」の代表者ドミニク・グリーンというフランス人実業家にたどり着いたボンド。
悪の組織がCIAとの駆け引き、そしてまたもやMI6から任務を解かれたジェームズ・ボンド。とにかく殺しすぎるため背後の巨悪にたどり着けないもどかしさ。とりあえず復讐するために生きる女カミーユと手を組み、グリーンの陰謀を阻止すべく立ち向かっていく。
オルガ・キュリレンコが褐色に日焼けして魅力的。メドラーノ将軍に近づくためにドニミクとも寝たという経緯を知る限り、彼女も元スパイなのだろう。盟友フィリックス・ライターもいいところでボンドに協力するが、CIAの目的もなんだか不自然なまま。さらに悪人に魅力がなく、どうせドミニクも末端なんだろうと思わせるところが全体的に弱い原因か・・・カーチェイスなど随所に興奮できるシーンがあるだけにもったいないと感じてしまった。
完全な続編として、ル・シッフルの相場を操る悪事には劣るし、マティスはどちら側なのかという不思議な扱いだったし、わからない点も多い。キュリレンコの魅力がなければ、単なる繋ぎの作品でしかないような・・・
ただ、若干の社会派要素。水道利権で儲けている悪人たちや、環境保護の名目の下に権力を掌握しようとする奴らがいることは忘れてはならないと感じた。
【オルガ・キュリレンコにヤラレタ、ダニエルボンドシリーズ第二作。】
ー オルガ・キュリレンコを、オルガ・キュルリレンコと記載してはイケマセン・・。ー
◆感想・・になってません。
・年齢的に、007シリーズを映画館で観始めたのは、ダニエルボンドになってからである。
それ以前は、TVでたまーに観る位であった。
・それにしても、傑作「カジノ・ロワイヤル」で、ヴェスパーを演じた”Eva Green”を始め、ダニエルボンドシリーズで、ボンドガールになった女優さん達の活躍ぶりは、枚挙にいとまがない。
・それは、オルガ・キュリレンコも同様である。
<ダニエル・ボンドシリーズは、大作から佳品まであるが、どの作品も観る側を裏切らない。
新作も楽しみであるよ・・。>
<2009年 2月頃劇場にて鑑賞>
<その後、他媒体にて一度鑑賞>
ボリビア、復讐
物足りなさを感じる
ボンドに必要なのは、復讐か、自由か
シリーズ22作目。2008年の作品。
愛した女性ヴェスパーを操り死に至らしめたミスター・ホワイトを追うボンド。
シリーズ初の前作からの直接の続編。前作のラストシーンから幕を開ける。
いきなり迫力のカーチェイス!
捕まえMの元に連行し尋問しようとするが、仲間内に裏切り者が…!
ホワイトは逃走。ボンドは裏切り者を追うも、殺してしまう…。
裏切り者が遺した僅かな手掛かりから一人の男が浮上し、バハマへ。
その男の滞在ホテルで格闘となり、またしても殺してしまう…。
ボンドはカミーユという女と出会う。彼女は家族をなぶり殺した元独裁者の将軍への復讐に燃えていた。
さらに、表の顔は慈善団体のCEOであるフランス人実業家。裏の顔は天然資源利権を得ようとする男、グリーン。
陰謀阻止と復讐の果ての狭間へ、ボンドは立ち向かっていく…。
新生ダニエル・ボンド2作目。
新しい試み、異例尽くしで任務を始めたが、それは本作も然りで、前述した通り前作からの直接の続編。のみならず、ダニエル・ボンドは全作が繋がっている事が後々に判明する。
前作のル・シッフル、今回のグリーン、次作のシルヴァ。彼らは単体の敵ではなく、実は巨大犯罪組織の…。
ちと後付け設定かもしれないが、彼らも“ナンバー”で呼ばれていた…と想像するとニヤリとする。
シリーズでも最も激しいアクション!アクション!アクション!の連続。
開幕のカーチェイスに始まり、バイク・チェイス、ボート・チェイス、飛行機戦。
合間合間にも銃撃戦や肉弾戦。
怒涛のアクションに手に汗握る!
アクションが激しいという事は、それだけボンドに危機が訪れるという事。
が、敵を捕まえ、情報を引き出すのも任務。
幾ら殺しのライセンスを持ち、対する為に止むなくとは言え、すぐ敵を殺してしまうボンドの行動が問題視されてしまう。
いやそれどころか、危険視。
ある人物の死の罪すら着せられ、CIAやMI6からも追われる身に。
しかし、それでもボンドは我が信念で、グリーンを追う…!
先輩ボンドたちと同じく、ダニエル・クレイグも2作目ですっかり板に付いた。
激しいアクションの連続でタフさ、復讐というシリアスな演技、協力者はいるが孤独感…このスパイにアウトローな魅力を加えている。
ボンドガールは、2人。
本作の抜擢で有名に。浅黒い肌が初々しいオルガ・キュリレンコ。彼女もまた激しいアクションと復讐心を熱演。
ボンドのお目付け役のジェマ・アータートン。彼女はシリーズの名シーンを“色違い”で再現。
2人共ボンドガールでありながら、カミーユとはベッドシーンはナシ、ジェマ演じるフィールズとはあの後ベッドインはするだろうけどその直前までで直接的な描写もナシ。恋愛関係にもならない。
つまり、ボンドはそれほどヴェスパーを…。
敵のグリーンはこれまで対してきたようなパワーで圧し、インパクトで圧し、脅威的な相手という感じではない。
が、フランスの演技派マチュー・アマルリックが曲者感充分、ねちっこく演じる。
ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニーニは前作からの続投。前作でボンドを裏切ったマティスの今回の役回りは…?
英国政府やCIAからの指示と、独断で動くボンドの板挟み状態のM。悩まされながらも彼女が信頼したのは…、言うまでもない。
私の部下よ。
良質ドラマを手掛けてきたマーク・フォースターは、本作でアクション映画初監督。
その手腕を充分に…残念ながら活かしきれなかった。
前作に比べると、圧倒的にドラマ性に乏しい。
ドラマを見ようとしても、展開が早く、じっくり見る余裕が無い。
アクション推し。ならばピアース・ボンド『トゥモロー・ネバー・ダイ』もアクション推しだったが、あちらはユーモアあってエンタメ要素たっぷりだった。
シリーズ最短の尺(106分)にアクションを詰め込み、それ以外の魅力は削ぎ落とされてしまったようだ。
スタッフ面でのトピックスは、音楽のデヴィッド・アーノルド。
『トゥモロー・ネバー・ダイ』から5作連続担当してきたが、本作で降板。
ピアース時代はあのテーマ曲を存分に使い、ダニエル時代は忍ばせながら用い、エメリッヒ作品より名仕事であった。
グリーンの陰謀を阻止。グリーンは背後に、巨大組織の存在を…。
復讐を果たしたカミーユ。
ボンドの復讐は…?
ラスト、ある人物に辿り着き、彼が下したのは…?
ボンドに必要なのは、復讐か、自由か。
これにて007レビューは全作任務完了!
と言うのも、『スカイフォール』『スペクター』は劇場公開時に書いていたので。
この2作はまたゆっくり見て、さあ、ダニエル・ボンド最後の任務=『ノー・タイム・トゥ・ダイ』に挑むぞ!
全141件中、21~40件目を表示














