チェンジリングのレビュー・感想・評価
全36件中、1~20件目を表示
衝撃的な映画
日本では誘拐事件はあまり聞かないが、アメリカでは当たり前のように起きている。子どもを一人にしておくことはなく、通学もスクールバスが普通。親が子どもから少し目を話した隙に、男が誘拐を実行しようとして失敗した映像をみたことがある。『チェンジリング』は、そういった事件が日常的に起こるアメリカならではの映画だと感じた。
序盤で牧師がLA市警の腐敗について話していたが、想像以上に腐敗していた。クリスティンが強制入院させられた精神病院の患者が言うように、警察に刃向かう人間は強制的に精神病院に送られる。精神病院の環境も劣悪。クリスティンが入院当日に強烈な放水を浴びさせられるシーンは、人を人と思っていない残酷で野蛮な行為で、強烈な印象を残した。当時のアメリカは文明が発達しているように見えて、人権に関わる部分はまだまだ未開なのだと感じた。
クリスティンの息子と間違えられたアーサーが、自分が息子だと嘘をついた理由は、LAのスターに会えると思ったからだと述べている。この映画がフィクションならその設定は違和感があると言いたくなるが、実話なので驚く。事実は小説より奇なりとはまさにこの映画のことだ。
クリスティンと犯人のゴードンを演じた2人の熱演は特に素晴らしい。
クリスティンを演じたアンジェリーナ・ジョリーが、息子ではないアーサーに「おやすみママ」と言われて「それを言わないで」と激怒して皿を壁に投げつけ泣き崩れるシーンは、息子を失った母親の苦しみを十分に表現できていた。
犯人のゴードンを演じたジェイソン・バトラー・ハーナーは、法廷に表れたときのヘラヘラした態度や、死刑台に向かう際に喚き散らすところなど、人間の屑を全力で演じられていた。
【”この子は息子ではない!”腐敗し切った1920年代のLA市警を相手に、真実を追求する信念を曲げない母の姿が切なくも心に沁みる作品。実話ベースである事も恐ろしさを増幅させている作品である。】
■1928年のロサンゼルス。シングルマザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は9歳の息子ウォルターと幸せな毎日を送っていたが、ある日、家で留守番をしていた息子が失踪する。
それから5カ月後に発見されたとの報が入るが、クリスティンの前に現れたのは、息子に似てはいるが身長も違う、見知らぬ少年だった。
ー ご存じの通り、今作は実際に在った20人もの子供を誘拐し殺害していた”ゴードン・ノースコット事件”を絡ませている。
そして、観る側はクリスティンが腐敗し切ったLA警察に果敢に迫る姿と、緊迫したサスペンスを並行で見ながら、物語に没入して行くのである。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・捜査に当たった、ジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)や警察本部長(コルム・フィオール)の警察の対面しか考えない愚かしき姿に、怒りを感じる。
ー ジョーンズ警部は、”この子は息子ではない!”と抗議に来るクリスティンを、精神病院にぶち込むのである。
そこには、警察に歯向かっただけで拘留されている”コード12”と呼ばれる女性達が多数収容されている。女性達の人権を無視した腐った司法の実態。-
・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)の動きにより、病院を出たクリスティン。それでも、彼女は息子を探し続けるのである。
ー ブリーグレブ牧師が居なかったら、どうなっていたのか・・。-
■そんなある日、サンフォードという少年が警察にやって来る。レスター・ヤバラ刑事(マイケル・ケリー)が対応するが、少年が口にした驚愕の出来事。
ー レスター・ヤバラ刑事はノースコット牧場に駆け付ける。警察の中の数少ない良心を持った刑事である。
事態は、急転直下する。-
■更に、クリスティンは、ブリーグレブ牧師の紹介でハーン弁護士を雇い、精神病院に隔離されていた女性達を解放し、LA市警に訴訟を起こすのである。
ー 胸の好くシーンである。-
<そして、ゴードン・ノースコットの裁判と、LA市警に対する聴聞会が市民の批判を交わすため、市警の意向で同時に行われる。
が、ゴードン・ノースコットは当然、死刑。ジョーンズ警部は無期限の停職、警察本部長は解任されるのである。
だが、クリスティンはその後も”希望”を持ちながら、息子ウォルターを探す決意をするのである。
実話ベースの作風は、クリント・イーストウッド監督の自家薬籠中のモノであるが、今作程恐ろしく切ない作品は、少ない。
秀作であろう。>
『PLAN75』に対するアイロニーとして、この映画を位置づける。
1928年の事件。この翌年にはアメリカは恐慌になり、1930年に世界恐慌となる。イーストウッド監督による『バビロン』ではないか?そんな感じがする。イーストウッド監督の誕生が1930年であることも偶然の一致だろうか?
さて、勿論、戦前だから、1941年12月8日にアメリカは参戦する事になる。
もし、この子が生きていたとすると、
1920年生まれだから、開戦時に21歳故、徴兵で硫黄島に行っていた可能性もある。
さて、さて、この映画のテーマたが、一見、警察権力に立ち向かう一人の女性を描いている様だが。それならば、犯人の悲惨な姿を撮る必要はないと僕は感じた。また、キャラハンはサンフランシスコでも、同じカルフォルニア州。警察を単純に抗議する内容であっては、余りにも自虐的。
ナチスの優生保護法と同じ様な事をアメリカもやっていたと言う事だ。もっとも、優生保護法は戦後にも存在したし、精神疾患に対する考え方は、戦後10年以上経っても『ロボトミー』と言う考え方があった事を忘れてはならない。
従って、1935年時点のアメリカ社会は、この女性の抗議行動では、何一つ変わっていない。
さて、さて、さて、個人の意思を国家社会が無視して、法律で判断をくだし、社会を変革させると言った内容に対する抗議として僕は解釈した。つまり、僕は
『PLAN75』などに対するアイロニーとして、この映画を位置づける。
そして、それに気付かずに未だに同調圧力にままならない日本人に見てもらいたい。
この映画のような社会だったアメリカ相手に、日本は戦争を仕掛けたんだから。愚かだと思う。
柱のきずはおととしの~♪
タイトルの“changeling”とは“取替え子”という意味だそうで、「さらった子供の代わりに妖精が置いていく醜い子」という伝説があるらしい。それを身をもって体験するシングルマザーのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)。実際に起こった事件だというのだから、彼女の悲痛な思いが胸に突き刺さる。最近香川県で起こった、体外受精において受精卵を取り違えるという医療ミス事件も思い出してしまいます。
時は世界大恐慌前夜の1928年。再現された当時のロサンゼルスの風景が心地よく、クラシックカーをよく集めたもんだと感心するし、バスのシートが木でできていることにも驚かされる。小学校では土曜日が休みだとか、電話交換手がローラースケートを履いていることにも軽く驚いたのですが、子供の身長を柱に刻むという行為に親近感を抱きました。
息子のウォルターが失踪してから5ヶ月後に見つかったと連絡が入り、会いに行ったら別人だったという衝撃。しかも名誉挽回のチャンスだとばかりに、腐敗しきった当時のLAPDは「間違いない」とクリスティンを納得させようとするのだ。なんとも憎たらしいほどのジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)。人違いを主張するクリスティンを黙らせようと精神病院送りにまでしてしまう。
ミステリー中心の映画だとばかり思っていたのに、さすがは御大クリント・イーストウッド。『ミスティック・リバー』以降に見られる、今まで正義とされていたものを疑問視する社会派要素たっぷりの作風は今作でも健在。善良なる市民が権力の前に泣き寝入りせぬよう勇気を与えてくれてるといっても過言ではない。それがジョン・マルコヴィッチ演ずるグリーブレブ牧師であったり、証言してくれる歯科医であったり、息子の学校の教師であったり、精神病院の患者キャロル・デクスター(エイミー・ライアン)であったりするのです。
中盤からは主軸であるはずの息子捜しは影をひそめ、横暴で無秩序な警察に対する闘争がメインとなり、同時に子供ばかりを狙う連続殺人鬼も登場する。警察内にもヤバラ(マイケル・ケリー)という良心的刑事が現れ、最後までクリスティンに付き添ってくれる姿が印象的。注目していたら、いつのまにか右頬に切り傷があったのが気にかかりました。そして、不正に立ち向かうためならと、無報酬で協力する弁護士の活躍も溜飲を下げてくれる。
ただ、法廷モノとして感動していると、その後にエピローグ的なストーリーがまだまだ続くので、涙も乾いてしまいました。決してハッピーエンディングとならない静かな展開はイーストウッド的手法なのかもしれない。余韻を残し、深く心に刻まれるような。
映画ファンとして興味深いことに1934年のアカデミー賞のネタがありました。もしかすると、本作品がオスカー候補となることを見込んでいたのだろうか?残念なことに作品賞にはノミネートされませんでした。そんな中、前半と後半では全く雰囲気が違って見えたアンジーの主演女優賞には期待したい。なにしろ助演女優賞を獲得したのが『17歳のカルテ』。奇しくも精神病院という共通項があるのだから・・・
【2009年2月映画館にて】
息子が突然、いなくなる悲しみ
最初に思ったのは腹立たしい気持ちです
警察の怠慢そして一人の権力で
ここまで住人を苦しめる
何のために
女性が自分の言うことを聞かなかったから
気分の感情を逆撫でしたから
このような傲慢な警察官でなかったら
もしかしたら生きていた可能性もあった
ここでは母親の息子の想い(重い)悲しみなど
いなくなった息子は必ず戻ってくると
帰ってこないことなど一ミリも
疑がうことはなかった
最後まで探すことを止めなかった
息子は帰ってくる 必ずや我が家に
母の諦めない強い意思がすごく伝わってくる
彼女は誰も(警察も犯人も)傷づけていない
…ただ息子に会いたいだけ
ただそれだけ…… それが叶うことはなかった
彼女は今でも希望を持ち続けている
権力を盾にやりたい放題の警察
私欲まみれのあり方に警鐘をならす
じわじわと感情に訴えていく
描き方が(音楽を含め)とても上手いです
何度も心に深く刺さる作品
子どもに対する母親の愛情の強さと深さに感動しました。
内容は何度も目を細めるほど残虐なシーンが多かったですが、歴史のありのままを見ることができたように思います。なんとももやもやした気持ちで終わってしまいました。深く考えさせられる作品でした。
権力の暴走の恐ろしさ
この映画を観て感じたことは、権力は暴走することがあるので、市民はそれを自分の心の正義に照らして、判断しなければならないということ。
腐敗した当時のロス市警の横暴に立ち向かう母親と、それをサポートする周りの人々の心の正義と愛に胸を打たれる。
この話が実話に基づくということがショックで、当時、この母親と同じように、警察の意に沿わないという理由で、精神病棟に入院させられて、人権侵害された人って、何人もいたのかな…と思うと恐ろしい。
そんな理不尽な扱いを受けたら、本当にメンタルをやられてしまう人だっているんじゃないのか…そうすると何が真実がわからなくなるよなと思う。
息子を誘拐された上に、警察も味方してくれないどころかひどい対応で、母親にとって二重苦。こんな事件は二度と繰り返してはいけない。
真面目なストーリーだが、飽きさせない、良い映画だった。
ちょうど今
アメリカで「警察官の黒人男性への行き過ぎた対応」に対する大きなデモが起きている。
少し違うかもしれないが、市民を守ってくれない警察という点で共通している。
団結して声を上げれば、物事が変えられるという希望が持てる。
事実を基にした映画。
だからこそありえない事実の数々に憤りを感じた。
身長が縮んだとか、割礼とか、ありえないことを都合のいいように解釈させ押し付け、挙句に精神病患者扱い。ひど過ぎる。
そんな絶望のどん底に落とされつつも諦めなかった母親の強さに感動。
最後まで諦めずに探し続けたという気持ちを思うと切なくなるが、その後少しは幸せな人生を送れたのだろうか。
クリントイーストウッドらしい骨太な作品だと思う。
最初から最後まで息がつけなかった
全編を通して緊迫感に満ちていた。悪を取り締まる警察という機構がその権力を横暴に振るった場合、どういうことが起こるかを目の当たりにした思いである。裁判における冤罪の恐ろしさと併せて最初から最後まで胸にズシンズシンと響きっぱなしだった。折しもこの映画を観たその日(2020年)、日本では冤罪で十二年服役していた看護助手の無罪が確定した。刑事の誘導尋問によって嘘の自白をして刑が確定されたという経緯を聞くにつけても、この問題は決して過去の事例ではないと思わされた。
ロス警察の腐敗性に対して一般市民の正義に対する意識の高さにも胸が躍った。ただ、その対比があまりにも鮮やかな善玉悪玉の構図になっていて、そこまでわかりやすかったのか、疑問も残る。ハーン弁護士がジョーンズ警部を追及する際の論理の運びにもちょっと首をひねった。問題なのは、体面のためには平気で真実を踏みにじるその体質ではないのか。でも一番不思議だったのは、7年後に親元に戻った少年があまりにも幼かったこと。ウォルターと同年代だとすれば、16歳程度にはなっているはずなのに、小学生にしか見えなかった。もう少し大人びた感じにすれば、事件が起こってからの時の経緯を感じられたのに、と思った。
しかし、それは些細なこと。最後、コリンズ夫人が「希望があります」との言葉を残して歩み去っていく姿はそれら全てを払拭するだけの説得力があった。息子を思う母の愛が全編を覆う、崇高な映画だった。
凄まじい映画
もしあの日、休日出勤を断っていれば・・、悪夢のような出来事が次々と降りかかるとは・・。
20年代のLAの警察の腐敗ぶりは「LAコンフィデンシャル」をはじめいくつか映画化されているがこれほどまでの権力の横暴さが史実とは言葉を失う。もう一つの狂気、ゴードン・ノースコット事件の方はあえて犯行動機や犯人の生い立ちへの深入りをさけているが映画より酷い汚れた血の史実を知って賢明な脚色と合点した。結審したところで幕引きと思ったらまだまだ続く念の入れよう。縛り首シーンなど西部劇の世界だけかと思っていたがそこまで描かなければイーストウッド監督の気が収まらなかったのだろう。暗く重いストーリー、142分の長丁場だが怒りのテンションで持ちこたえた。
怖かった
精神病院に入れられるあたりから
こんな事が自分に起きたら
堪らないわと夢に出てきそうな恐怖感。
子供をとても愛していたのに
最後まで実は生きているのでは?と期待して観ていました。
母の愛、悲しみと強さ。涙なくして観られない。でも、一筋の光が。
また号泣してしまった。観るの3回目なのに。
監督イーストウッド作品はほんとに見応えあるんですよね。
1928年、ロス。9才の息子が行方不明になったシングルマザーのアンジーの、これは長い闘いの物語といってもいいでしょう。実話です。
・・・5ヶ月後にみつかり戻った息子は別人だった。
だが主張は認められず、再捜査を依頼するも、当時腐敗しきっていたロス市警は取り合わない。それどころか自分達の不手際を隠蔽しようとアンジーを精神病院に放り込む。
絶望の中、手を差し伸べる牧師マルコビッチが現れ、徐々にか弱い女性から強い母へと変わっていくアンジー。
詳細は書きませんが、ぜひ観てほしい。
こんなことが許されるわけがない!
そして、どん底の中でも人はこんなにも強く生きていけるのか…と
母というのはこうも強いものかと。
5年後。逃げてきた他の子供の証言を窓越しに聞きながら涙を流すアンジーに号泣しました。
こんなかわいそうな話ある??
悲劇ではありますが、彼女の闘いは明らかにロスを変えました。世論が警察を動かしました。街を変えました。
真っ当な人と 真っ当な事実には
天は味方をするのです。
心に残る作品です。星★★★★★5つ。
アンジー、体張ってます。素晴らしい演技です。
実話
1920年代に本当にあった話ということと、クリントイーストウッドが監督であるということで、膨らんだ期待は裏切られなかった。
女性の社会進出のはしりの時代、警察の権力、またそのメンツのために犠牲となる市民、異常者の犠牲となる子供、精神病院の歪んだ役割、ひとつひとつが浮き彫りになっていき、最後にまとまった。
悪質な事件が下敷きになる映画は後味の悪い無責任な終わり方が多い中、人間の温かみを感じられるエンディングだった。
髪型のせいか最後までアンジーだと気づかなかった…
人は強し。愛は強し。
「女だな」
息子が帰ってきたという知らせに、汽車へ駆け出すクリスティン。その後ろでつぶやくジョーンズ警部の言葉。
あの頃のクリスティンは完全な母親であり、父親役という責任を背中に担いでいたと思う。
壮絶な140分。
クリスティンの行動によって動かされたドアの向こうの真実。
子供達は勇気を振り絞って事実を話し、本物の両親に会いたい気持ちに風を起こした。
「時には使うべき言葉を使わなくては。失うものがないときにね」と言うコード12によって精神病棟に監禁されたデクスターの言葉がスカッと響く。
「くそくらえ、くたばるがいい。」
怯えてばかりじゃ何も変わらない。
母親としての強さから、人間としての強さへ。
「喧嘩を売るな、最後にケリをつけなさい」
導入部でウォルターに言い聞かせたセリフがずっと彼女自身の根底にあるような気がした。
決して明るい光が差し込むエンディングではない。
この後も生涯にわたって彼女の戦いは続いていくのだけれど。
クリスティンの表情は何よりも逞しく美しかった。
確信した希望を見つけた事が嬉しかった。
街へ戻っていくクリスティンの背中にあったのは責任ではなく「希望」だった。
数年ぶり2回目の視聴でした。
1920年~30年代を見事なまでに再現し、美術や背景、何よりアンジーのファッションにいちいち見惚れること必至です。
演じているだけでも心が重くなるような役。
格好いい美しい、だけではない、アンジーの女優としての深みを発見です。
誰も話が通じない!
一貫して、警察が何の捜査もしていない。全て、少年達の勇気ある発言のおかげ。息子がわからない母親などいないし、別人なのは周知の事実なのに、警察より上位の法の下に晒さなければ、揉み消されてしまう。話が通じる牧師さんと敏腕弁護士がいなければ、一生精神病院だったかと思うと恐ろしい。その2人もウォルター君生存説には否定的。
理不尽で一方的な事件や、保身的で暴力的な考え方、話が誰にも通じない環境下に置かれて、どれだけ歯痒く腹立たしい感情を抑えながら息子のために奔走しているかが、アンジェリーナジョリーだからこそ、よく伝わってきた。アンジェリーナジョリーは賢く品が良く意志の強い淑女の全要素を兼ね備えていて、ぴったりの役だと思った。
クリントイーストウッド監督の現実性は、重苦しさと紙一重だが、結末の明暗よりも、登場人物の心の揺れ動きをはっきり感じられるところがすごいなと思う。
感情移入をせずして見る事は不可能な作品。
2011/06/01 01:08
ジャンルも内容を全く知らずに見ていて、「ただの誘拐映画?」と思いきや・・
以前と全く違う息子・・。
結果全く別人だったわけだが。
「おやすみママ」と言った瞬間ゎ本当に背筋がゾッとした。
そこでホラーなのか?と思っていたけど・・
予想とは全く違った展開に。
人の心を失った警察・病院の対応に凄く苛立った。
そして自分の欲求の為に沢山の子供を殺害した犯人にも・・
死刑執行の時のシーンですが、こんなに罪のない子供逹の命を奪ってきたのに自分が死ぬ時は恐怖するんですね。勝手すぎる。
見ていて辛い映画だったけど、ラスト迄目をそらせない・・・・真実のストーリーに涙が溢れました。
愛する者の予期せぬ死など誰も受け入れられないし、少しの望みがあるならば・・・・・・・
その気持ちが個人的なことを含め・・・・凄くよくわかった。
近頃やたらある鑑賞者を泣かせてやろう…的な策略にのっかった涙などではなく純粋な涙を流せる作品でした。
息子を愛する母親の姿
とにかく主演のアンジェリーナ・ジョリーに入り込んでしまう映画。理不尽な警察を相手に戦う母親を本当に巧く演じている。親子愛を描いた映画が好きな人は一見の価値あり。もどかしさと、やるせなさに苛立つかもしれないが。笑
本当に!?
これは本当にあったことなの!?
疑いたくなるようなストーリーです。
事実は小説より奇なりとはよく言ったもんですね。
母親は諦めずに頑張り続けて偉いと思う。
母が子を思う気持ちは強い!
警察は本当に酷いなーあんな腐ってるなんて(怒)
最後の1文は悲しかった。
母も子も幸せであってほしいと願わずにはいられなかった。
内容が内容だけに大人向けの映画です。
全36件中、1~20件目を表示