劇場公開日 2008年12月20日

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ワールド・オブ・ライズのレビュー・感想・評価

全73件中、61~73件目を表示

4.5嘘で固めた正義感。

2008年12月28日

怖い

知的

難しい

自国ではあまり奮わなかったらしい本作だが、
さすがにリドリー卿!この上なく面白かった(怖かったけど)
情報戦のやりとりに生じる緊迫感、家族サービスをしながら
冷酷に人間を操る傲慢さ、結局どんなハイテクも人間業には
叶わないという、訓示を思わせる描き方に頷ける部分が多い。

どの嘘が世界を救うのか…?がテーマらしいけど、
正義面して、ありもしない戦争やテロ組織をデッチあげたり、
武器を横流しして金儲けを企んだりする人間が当たり前に
嘘をつく時代の中、あとどれだけ嘘をつけば気が済むんだ!?
という気がしてならない。
今までウンザリするほど見せつけられてきた大国の正義感が、
多くの犠牲を生じさせてきた(特に民間人の)ことを忘れては
いけないと改めて思った。
組織の仕事とはいえ、他人を侮れば自らも侮られるのは当然。

セルフパロディか??と思わせるほど自国を嘲笑したあげく、
その対照として、ものすごくオイシイ役をハニ・サラームを
演じたM・ストロングに演らせたあたりも巧いよな~と思った。
ハイテクと原始の闘い。(爆)
静かに進行する計画の陰で、誰が善人か悪人かも区別できず、
信心に従ってつましく生きている民間人の悲劇が浮かび上がる。

観応えがあるし、緊張感も途絶えることがない。
まぁラストは…やはりそうくるか^^;的な結末にはなるものの、
レオとラッセルの攻防戦には最初から最後まで踊らされる。。

(事件は現場で起きているんだっ!!うん、まさにそのとおり。)

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ハチコ

5.0デカプリオ

2008年12月25日

興奮

知的

地味な映画だけど、最近のデカプリオは演技がうまくなった。正直、タイタニックの頃は、アイドルみたいで嫌いだったが、最近は見直している。ラッセル・クロウの役はあのような描き方で良かったのかと思うけれど、面白い映画だった。

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未散

4.5リアル感

2008年12月25日

怖い

興奮

扱われているテーマは、目新しくはないが、国際政治の舞台裏をリアルに感じさせてくれる。
レオナルド・デカプリオとラッセル・クロウの人物の対比的な描き方がおもしろい。
最後まで、緊張感を持って観ることのできる佳作。

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kazu

5.0テンポよし・キャストよし・ストーリーよし^^

2008年12月23日

興奮

さすが!リドリー・スコット監督ですね^^

私にとって苦手分野のCIAの話だから(しかも中東が舞台だし)登場人物がゴチャゴチャとチンプンカンプンになるかと思いきや、意外と中心人物が少人数に絞られていた感じで、理解し易い映画でした(^o^)

それに、なんつったってレオ様の男くさくたくましい姿と迫真の演技が凄い!見ものです♪
1作ごとに成長してるなぁ~☆と惚れ惚れコーフンしちゃいます^^

一方、かなり体重を増やし、ふてぶてしい役になりきったラッセル・クロウにも拍手!!!
全世界の中で、アメリカが一番権力を握っていることを象徴してるよ~なリアル感があり、アカデミー俳優の底力を見せてくれました。

今!キアヌの最新作が大々的に宣伝されてる中でのこの「ワールド・オブ・ライズ」
私はキアヌではなくレオ様に一票を送ります\(^o^)/

          12月22日イオンシネマ高崎にて観賞

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ゆりこ

4.0地味でも,かなり面白い。

2008年12月22日

怖い

知的

複雑に入り組む人物と状況の説明を理解し,
慣れたと思ったところで始まる「嘘」が見応え!

CIAをヒーローにせず,
「中東=悪」の単純偏見の図式も見せずに,
テロリスト居所探しの難しさに的を絞って,
なおかつ,
利用,協力関係で成り立つ人間社会の本質をも描いた骨太作品。

ロジャー・フェリスと,
エド・ホフマンの併せ鏡的な関係性が面白い。

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AKIRA

4.0結構シリアス。「事件は会議室ではない! 現場で起きているんだ!」<古!

2008年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もはや定番の、中東モノの映画です。やっぱり、中東の現状が収まらない限りは、映画の舞台となるのは続くのでしょうか・・・。冒頭”この映画はフィクションである”と言う旨のクレジットが出ますが、同時に”現実にもこの様な事は行われている”と言う旨のクレジットも出ます。現実に近いフィクションと言うことでしょうね。もっとコミカルな感じなのかと思っていたんですが、全然違っていました。

現場のファリス(レオナルド・ディカプリオ)を安全な会議室や自宅から操るホフマン(ラッセル・クロウ)。その構図に、思わず「事件は会議室ではない! 現場で起きているんだ!」と言いたくなる感じです(ウソ)。それにしても、何千キロも離れたところから、リアルタイムで現場を見ながら指揮する事が可能であると言う事が、イラクやアフガニスタンの事態の収拾を困難たらしめているのではないでしょうか?

遠く離れた本国から現場を操ると言う構図は、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの『スパイ・ゲーム』にも似ていますが、話の内容は全く異なります。『スパイ・ゲーム』の場合は、本当は現場に行きたいのに今日が退職の日でままならず、これまでのコネと英知を使って現場を操ると言う話ですが、こちらの『ワールド・オブ・ライズ』は好き好んで遠く離れた本国から現場の工作員を駒の如く操ると言う話。出演俳優の組合せも、ベテランのイケメンと若手のイケメンと、同じ感じなんですけどね。全然違っていますね。

ラッセル・クロウが、何か、冴えない管理職役です。冴えない見た目でも、侮ってはダメ。自分の目的のためには、部下を駒の如く使う冷徹な一面も見せています。他方、その部下役のレオナルド・ディカプリオ。やはり主演した『ブラッド・ダイヤモンド』と同じように、現場主義のハードな役どころを演じています。彼は、『タイタニック』の様な単なるイイ男と言う役どころではなく、こう言うハードな戦う男と言う役どころが好きなんでしょうか。

ハニ・サラーム役のマーク・ストロング。イギリス出身らしいのですが、言葉も見事に、それっぽい英語。まぁ、巻き舌で話せばそう聞こえるのかもしれませんが。でみ、見た目もちょっとそれっぽいです。また、イスラエル出身の俳優がアラブ人の役を演じているのは、中々皮肉な感じがします。ハリウッド映画の為せる業ですね。

単なるフィクションとは思えない、真に迫った内容です。物語が、物凄くドラマチックなわけではありません。中東の現実を見ているような気がします。

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勝手な評論家

4.0交差する3つの嘘が招くギミックな結末。頭からの爆弾が炸裂する戦闘シーンや、ビル一つが吹っ飛ぶテロシーンは迫力満天。しかし惜しむらくは、エンディングの詰めが甘いこと。これは前作も同様でした。

2008年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 名匠リドリー・スコット監督が冷酷非情なスパイの世界をリアルかつスリリングに描き上げたサスペンスードラマ。嘘と真実の狭間で命を賭けて奔走する男たちをレオナルド・ディカプリオとラッセルークロウが熱演しています。

 まずは、冒頭のナレーションが意味深。
 圧倒的な兵力と科学技術、情報網を投入しても文明国はテロに勝てないというのです。その理由に、彼らの口コミネットワークの方が文明国のIT情報網に勝っており、決して彼らを補足できないこと。そして、彼らは常に犠牲者を誇りとしているけれど、文明国は例え少数でも犠牲者が続くことに耐えきれず、世論の厭戦気分による反戦運動に押し流され、撤退することになる。従って、世界はテロリストが勝利することになるだろうと予言するのです。
 日本人は、平和ボケしています。けれども異教徒に対するテロは、日本も例外ではないことを本作でははっきり示しています。ただ単に反戦と叫んでいていいのでしょうか?
 映画を楽しむだけでなく、テロと戦う意義について本作で改めて認識させられました。
 さて本作もスリル感満点のスパイ映画です。それは、顔を隠し身分を偽って、嘘と真実の狭間で命を賭ける孤独な男たちの独断場。そのスリリングな世界は昔から変わらぬ映画の人気アイテムでした。スパイ映画は、冷戦を背景にし、ヨーロッパを舞台にものが主流でした。しかし21世紀の幕開けとともに、新たなスパイ戦として中東、対テロ戦争を舞台にした作品がメインに変わってきています。

 本作でも中東を舞台にCIAの超ハイテク追跡作戦と、まるで数世紀も戻ったかのような原始的な連絡網を使うテロリストたちの対決を対照的に描いていきます。

 キーワードは、3つのウソ。
 まず「嘘を使う男」。
 ホフマンはCIA中近東局の主任。本部や自宅からパソコンと携帯電話を通して各地の工作員に指示を出すお気軽な身分。時にはフェリスにも秘密で独自の作戦を実行してしまう喰えぬ奴なんです。
 そのためフェリスが窮地に陥ることも多々ありました。現場の感情や犠牲には無関心で、裏切りも嘘も作戦のひとつと割り切り、遠隔操作でスパイ・ゲームを仕掛ける戦略家です。
 次に「嘘に翻弄される男」。
 フェリスはCIA中近東局所属の現地工作員。アラビア語を話し、アラブの文化や習慣を理解しています。そして常に約束を守り信頼を築こうと努力しているのです。作戦 =が失敗して犠牲者が出たり、嘘をつく結果になると罪悪感にさいなまれる誠実な男でした。ホフマンの嘘に悩まされ、下記のハニの作戦に翻弄され、常に命の危険にさらされています。ただホフマンにやられっぱなしではありません。彼もまた巧妙に嘘を使って作戦を遂行します。
 この2人の置かれた状況が全く対照的なのが興味深いところ。

 そして「嘘を許さない男」。
 ハニはヨルダン情報局のトップ。王族の一人で国王に次ぐ権力を持ちます。クールで優雅、逆らう者を許さない断固とした強さみせます。嘘を嫌い、フェリスにも作戦に協力する代わり絶対に嘘をつかないと約束させるのです。独自の人心掌握術でテロ組織に接近。深謀遠慮とはこの人のためにある言葉といっていいでしょう。
 しかしこの男の存在こそ、リドリー監督の放った最大の嘘。そのホフマン以上に喰えねぇ役回りぶりは、ラストでギャフンと分かりますぞ。
 ホフマンvsフェリス、フェリスvsハニの構図を通じて、リドリー監督は欧米の価値観とアラブの価値観の違いを浮き彫りにさせていきます。

 彼らのターゲットは共にヨーロッパ各地で自爆テロを繰り返す組織の首謀者アル・サリームを逮捕すること。しかし携帯電話やコンピューターなどを一切使わないサリームを、CIAが張り巡らした最新の追跡装置の網には全く引っかかりません。フェリスはCIAらしいハイテクで大嘘の罠を仕掛け、ハニはローテクでアラブ流の網を張っていきます。 さて誰がどんな方法で、サリームを捕まえるのか、しかしサリームに肉薄したフェリスは、情報提供者の裏切りに会い、サリームたちに捕まってしまいます。
 ここでの拷問ジーンはすさまじいほどリアル。このシーンの撮影後ディカプリオは3日間も寝込んでしまったそうです。
 「ティパーテッド」のウィリアムーモナハンの手による脚本は最後まで真相を掴ませず緊張感を持続させました。3千メートル上空からの無人飛行機プレデターによる空撮画像を再現したリドリーの演出がスリリングでした。
 あと冒頭からの爆弾が炸裂する戦闘シーンや、ビル一つが吹っ飛ぶテロシーンは迫力満天。

 しかし惜しむらくは、エンディングの詰めが甘いこと。これは前作『アメリカン・ギャングスター』も同様でした。前作見ている人なら、この感覚がわかるでしょう。
 もう少し、フェリスを治療する現地の看護婦アイシャとのラブシーンがあってもよかったと思います。

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流山の小地蔵

5.0ワールド・オブ・ライズ

2008年12月17日

興奮

ストーリー展開の早さと何よりレオの男くささに引き込まれます。そしてラッセルの体重を増やした演技の大きさが良かった!!

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JIRO

5.0かっこいい!!

2008年12月17日

楽しい

興奮

とっとも2時間以上あるように思わない映画でした。
ストーリー転回が早く見ごたえあります。
何より、レオがかっこいい!!
(レオ大好きです)
ブラット・ダイヤモンドよりは見ごたえないですがテンポよい展開なので大好きです。
ラッセルの存在が映画中はイライラしますがラッセルの存在感はすごいと思います。

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mayo

4.0骨太なディカプリオ

2008年12月15日

怖い

興奮

タフな男の役が板についてきたディカプリオですが、映画としては『ブラッド・ダイヤモンド』の方が個人的には好きです。
テロとの闘いといえば、映画以外でも(CIAではないけれど)『24』などで散々描かれているので、どーしても「またか」という感じになってしまい新鮮味に欠けた気がします。

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nekoneko

3.5ラッセル・クロウさん面白いよ。

2008年12月13日

怖い

興奮



 到達しようとする目的は同じ筈なのに、どこかちぐはぐで、騙され、
 足を引っ張られるお2人さんが、大胆な大嘘を仕掛ける。

 中東に潜伏しているロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は
 CIAでも敏腕のスパイ。
 戦場で常に死と隣り合わせの彼の任務を決めるのは、
 遠く離れた安全な場所で命令を下す
 ベテラン局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。
 彼らの目的はテロ組織のリーダーである
 アル・サリーム(アロン・アブトゥブール)を捕まえること。
 イラクでの任務で重傷を負ったロジャーはヨルダンに潜入し、
 ヨルダン情報局長官のハニ・サラーム(マーク・ストロング)の協力を得て
 独自に作戦を遂行しようとする。

 巨匠リドリー・スコット監督が、
 レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウという2大スターを起用して
 イラク、ヨルダン、シリアなどを舞台に米国のテロとの闘いを描く、
 と言っても、考えさせられる要素はあるとしても、
 中東情勢に詳しい方がいいのは確かだろうが、
 エンターテイメント作品として仕上げてある。

 原題は“BODY OF LIES”で、邦題はワールド・オブ・ライズ。
“嘘”をテーマにした作品で、誰を信じればいいのか、
 敵も味方もない騙しあいに、情報を漏らさないためには手段を選ばず、
 現実でもそうなのかと、現実はそれ以上なのかと少し怖くなり、
 ハイテクを駆使して情報を頼りにしているCIAが
 アナログな繋がりを持つテロ組織に、
 大きな嘘を仕掛ける部分も、終盤の展開もある程度予想は出来たとしても、
 十分楽しめる。あの展開は、どのあたりで来るのかは悩んだだろうな。

 ただどうかなと思うのは、大きな嘘を仕掛ける前までは、
 ロジャーとエドの高度な頭脳戦を感じさせるような、嘘の応酬ではなく、
 ただ足の引っ張り合いをしているように見え、
 そんなんでよく今までやってこれたなと思い、
 どうしても抑えられない衝動というほどではなかった
 ロジャーの恋愛ドラマには、
 ロジャーのような性格の男が、仕事の出来る男が、自分の仕事の内容を、
 相手のことを考えたら、それはないんじゃないのかと、
 先を少し分からせてしまうなら、同僚でよかったんじゃないかと、
 思わないでもない。

 レオナルド・ディカプリオの眉間に力の入った
 泥臭く自らの手を汚す熱い演技も、
 子供とじゃれあっている様子もいいが、
 食事をしながら、子供をあやし、悪態をつかれながら、
 安全な場所から指示を出し、
 米国を体現しているような恰幅のいいラッセル・クロウの、
 指示の出し方にも、セリフにも、人柄のよさを感じさせる、
 感じさせようとしているレオ様に感情移入していると、
 カチンとくるはずなのに、何故かイチイチ面白くて、
 中年の余裕の演技にラッセル・クロウさん流石ですと、
 楽しくて仕方なかった。

 ハイテクとアナログ。飴と鞭。オイルマネー、グアンタナモ。

 2人の対比も、CIAとテロ組織の対比も、それなりに面白く、
 迫力のある映像も楽しめて、いや楽しいだけじゃなく、少し考えて、
 でも、正月向きじゃないよなぁ。

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いきいき

4.5レオいいなぁ

2008年12月3日

興奮

リースコット監督の男くさい世界が好き。
アルカイダとか、この手の話しは、見てる途中は、頭の中がグチャグチャになるし、中東系の顔は皆同じに見えるし、国と人の名前は覚えられないから、更にパニックになるんだけど、そんなことは気にしないで見るのが一番。最後まで見ると、繋がって、面白いから。

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ぷらねっと

3.5嘘つきは、泥棒のはじまり…。

2008年11月27日

怖い

興奮

難しい

レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ2大スター競演!そして監督は、リドリー・スコット!この豪華な顔合わせ、期待するなって方が無理ですよね。でも事前宣伝何か地味じゃないですか?思ったほど、盛り上がってないっちゅうか~。

 これは実話ではないんですが、いかにもアメリカそれもCIAがやってそうやな~って感じの話です。しかも監督はリドリー・スコットなわけですから、もおリアリティありあり!そこへ持ってきてレオ様に、ラッセルという“超演技派2枚看板”が絡んでますので、更に拍車が掛かり、超迫真の“リアリティ・フィクション”に仕上がっています。そう、ストーリーの中で実行される作戦で、レオ演じるフェリス達は“嘘”をつくのですが、この映画は、観ている我々にまるでこれが実話であるかのように感じさせる…正に映画が“嘘”をついておる訳ですね。うん、こりゃ凄いですよ。ただ、後から少し冷静になって考えてみますと、この映画で展開されているストーリーってのは、相当トンでもないんですよ。いくら『世界を救うため』と信じて行なった事とはいえ『テロリストをでっち上げる』なんぞ、言語道断!でも、世界のどこかでホントにこんなことが行なわれているのかも…。あ、吾輩またその気になってる。ああ、すっかりこの映画の“嘘”に騙されてる~!!

 ところで、ここ最近のレオ様はこういう“硬派”な役が続いてますね~。 前々作「ディパーテッド、前作「ブラッド・ダイヤモンド」そして本作と、一昔前の“繊細な美少年”とは決別した“タフでワイルドな男”を熱演しています。髭もなかなかお似合いで。大人の俳優として、もお充分な貫禄を持ち合わせていますね。この演技で、またオスカーにノミネートされるのでしょうか(吾輩的には「ブラッド・ダイヤモンド」の時の方が、インパクトは感じたのですが…)?コレに対抗するラッセル・クロウも、貫禄の“受け”の演技を堂々と見せてくれます。特に今回は“メタボ気味の上司”という役柄に、体重増加で臨み見事に成りきっています。そう、“イヤな上司”に。レオ様の“熱血直球演技”を受けるのは、ラッセルくらいの名役者でないと務まらなかったでしょう。そういう意味で、このキャスティングは大成功だったと思います。

 ただ、扱っているテーマがテーマ(中東での対テロ組織戦)ですので、如何に大作と言えども派手さは感じられません。リドリー・スコットが入念に撮りあげた映画ですから、非常に質は高く、決して間違いはないのですが、興行的にはしんどいでしょうね。全米でも苦戦したようですしね。でも、観て損は無い1本ですよ。

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mori2