リトル・ランナー

劇場公開日:

解説

昏睡状態の母に奇跡が起きるように願い、14歳の少年が周囲の反対を押し切りボストンマラソンに挑戦する感動作。監督・脚本は1985年デトロイトマラソンの勝者でもある、「My Dog Vincent」のマイケル・マッゴーワン。出演はTV作品『ペンタゴン文書/合衆国の陰謀』のアダム・ブッチャー、「愛の選択」「シェフとギャルソン、リストランテの夜」のキャンベル・スコット、「ブロードウェイと銃弾」「ホーンテッドマンション」のジェニファー・ティリーほか。ロンドン・カナディアン映画祭観客賞、パリ映画祭グランプリ受賞。

2004年製作/98分/カナダ
原題または英題:Saint Ralph
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2006年3月4日

ストーリー

1953年の秋。以前から病気で入院中だったラルフ・ウォーカー(アダム・ブッチャー)の唯一の肉親である母のエマが昏睡状態に陥る。不安に押しつぶされそうになりながらも気丈にふるまい、日々の出来事を母に語り続けるが、ラルフの呼びかけに母が応えてくれる気配はない。看護婦のアリス(ジェニファー・ティリー)は、ラルフのためを思い、奇跡でも起こらないかぎり目覚めないと、つらい現実を知らせる。それからまもなく、クロスカントリー部コーチをつとめるヒバート神父(キャンベル・スコット)の、ボストンマラソンで優勝すれば奇跡だとの言葉を耳にする。ボストンマラソンで優勝するという奇跡を自分の手で成し遂げることに、ラルフは母を目覚めさせる一縷の望みを託す。しかし、無茶な練習を積むラルフを見かねたアリスの協力を得るも、彼は地元の10マイルレースで完走するのがやっと。そんなラルフの頑張りに、マラソン選手としてオリンピックに出場したヒバート神父が目を留める。ヒバート神父のコーチを受け、地元のマラソン大会で優勝するラルフ。周囲は次第にラルフに一目置くようになるが、校長(ゴードン・ピンセント)だけは、ラルフの挑戦を身の程知らずと非難。ラルフが学校を休んでボストンに行けば放校処分にすると言い渡し、ヒバートにも修道会からの追放を匂わせた。親友からの励ましを受け、ラルフは学校を休んでボストンへ。一方、人助けをするために神父になったと校長の前で宣言したヒバート神父も、ラルフを追ってボストンへ。そして迎えたレース当日。応援する人々の思いを乗せ、ラルフはスタートを切る。目に見えない不思議な力が、自分の背中を後押ししてくれるのを感じながら……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0まああり得んけど

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア

4.0キリスト教絡みとくれば、アナグラム?

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 シネモンドで映画を観た後は、鞍月用水の流れるせせらぎ通りを歩いて帰る。近くには武家屋敷という観光名所もあったりして、外国の方もよく歩いている。さらさらと流れる川音が鑑賞中に爽やかに流れた涙にも似ているような気がして、気分もいい。“奇蹟”“祈り”“純潔”などといったキーワードとともに、映画を奥深く楽しむためにはやはりキリスト教について勉強しなければならないなぁ~などと考えながら家路を急ぐと、ふと寿司屋の看板が目に止まった。  “千成寿し(せんなりずし)”・・・そうだ、アナグラムもキリスト教に関係があったっけ(関係ありません)と、何でもアナグラムしてしまうという悪い癖が出てしまう。な、なんと、“な”と“ず”を入れ替えると「せんず○なし」になるではありませんか!そうか、神が導いてくれたかのようなこの啓示。この『リトル・ランナー』のテーマは奇蹟でも信仰心でもなく、「せ○ずりなし」だったんだ!よく頑張った、ラルフよ。君は偉大だ。ちょっと前までは週22回という記録的なG行為まで経験までしたのに、禁欲が彼の成功の全てだったのだと・・・  ニーチェは無政府主義という点においてキリストに負けているのです。などと言うヒバート神父が面白かったり、対する封建的な校長の性格も面白かった。伝統や名誉に縛られているがために、不良少年のようなラルフにもきつく当たり、孤児となったら施設に送り込むという好きにはなれない神父でしたが、「少年に奇蹟をおこすことはできない」という点では共通していました。また、ヒバートの考えも奇蹟よりは努力を信ずるといった考えに変化していったように思われました。  少年ラルフ(アダム・ブッチャー)の泣きも笑いも与えてくれる、見事な表現力にまいってしまいましたが、プールの事件だけはぶっ飛んでしまったようです。あぁ、健全な中学生(?)。 【2006年6月映画館にて】

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kossy

5.0ラストで号泣

2018年8月24日
iPhoneアプリから投稿
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yupppiii

4.0奇跡を起こすための物語

2018年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

幸せ

ミニシアターによくある淡々と話が進んでいく系かなーと思って見たけど、そんなことなかった。笑えるところもあって、面白い。 辛い状況に絶望せずにどこか飄々としてる、ちょっとエロくておバカで憎めない少年。コーチは葛藤を持った大人で理想の先生。 奇跡を起こす方法は至ってシンプル。それはどんなに絶望的な状況でも諦めず信じて努力し続けること。でもそれって簡単じゃない。 難しいと思ってる事に挑戦する勇気がもらえる映画です。

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セツ