僕と未来とブエノスアイレス

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解説

様々な人種が集うブエノスアイレスのガレリア(アーケード商店街)に住む青年が、長年不在だった父親と再会する人間ドラマ。第54回ベルリン国際映画祭で、審査員特別賞と最優秀男優賞の2冠を受賞した。監督はアルゼンチン映画界の俊英、ダニエル・ブルマン。

2004年製作/100分/アルゼンチン・フランス・イタリア・スペイン合作
原題:El Abrazo Partido/Lost Embrace
配給:ハピネットピクチャーズ

ストーリー

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのオンセ地区にあるガレリア(アーケード商店街)で、母(アドリアーナ・アイゼンベルグ)の営むランジェリーショップを手伝うユダヤ系青年、アリエル(ダニエル・エンドレール)。兄のジョセフ(セルヒオ・ボリス)は雑貨の輸出入を手がけ、向かいのオスワルドは文房具屋だが、店は傾ききっている。イタリア人のサリガーニ一家はラジオの修理屋で、ボリュームいっぱいのイタリア語で1日中がなり合っている。韓国人カップルはカタコトのスペイン語で風水グッズを扱い、レビン“兄弟”は生地商人だ。友人のミッテルマンは旅行代理店だが、実際は金融商売らしい。アリエルが心を寄せるリタの店は流行りのインターネットカフェだが、パトロンらしき老人とリタがどんな関係なのか、気になって仕方がない。小さくても居心地のいい世界だが、アリエルはなんとなく無気力で、未来は見えない。友人たちも違う人間になろうと、“外国籍のパスポート”に救いを求めている。アリエルもまた、ポーランド人になろうと計画中だ。祖父母がホロコーストを逃れて去った母国ポーランドに移住して、新しい人生を始めようと考えていた。そんなある日、30年近く姿を消していた父(ホルヘ・デリーア)が、突然ガレリアに帰ってきた。父はアリエルが赤ん坊の頃、割礼式に立ち会った後、イスラエルへ戦争に行ってしまった。間もなく戦争は終わったが、父は帰ってこなかった。毎月電話はかかってきた。養育費も送ってきた。母はそんな状態を、当たり前のようにしている。それが何故、今になって突然戻ってきたのか。戸惑いを隠せないアリエルは、父とどのように接したらいいのか悩むのだが……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第54回 ベルリン国際映画祭(2004年)

受賞

審査員グランプリ・銀熊賞 ダニエル・ブルマン
銀熊賞(最優秀男優賞) ダニエル・エンドレール
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映画レビュー

3.0割礼ネタ

kossyさん
2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 商店街には色んな人が住んでいて、それぞれにドラマがある。人情物語をアリエルのナレーションとともに進めていく。20歳前後の青年が主人公なので、商店街のネットショップにヒロインもいるが、どうやらスポンサーもいて彼よりも年上。というか、セックスフレンドのような関係なのか・・・

 荷車レースとか、商店街での会合とか、人情話は世界共通なんだと思えるエピソード。彼らの商店街はほとんどがユダヤ系であることもあって、割礼などのユダヤネタが多かった。ポーランドへ旅立つ決心をした直後に、父親が突然帰国。右腕を失くしていたことが痛々しかった。

 祖母の話を聞く場面では、ナチに迫害されていたユダヤ人の話。ポーランドには戻りたくない気持ちも伝わってくる。アリエルが生まれる前に母親が浮気したため離婚した両親だったが、戻ってきてからは父親とは和解したようだった。なんだか父エリアスの失われた人生が物悲しいけど、そこが魅力だったのかもしれない。一緒に靴屋へ行こう、と言われて2人仲良く道を歩く姿が妙に残る・・・

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kossy

3.0まとまりのある小作

2015年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

こぢんまりとまとまりのある作品。
映像、編集に対する意識もあって、ただの低予算による粗さではない。
導入の印象が良く、多様なキャラクターでどうストーリーが展開するのかと期待値はあがるが、そこは小作という感じ、突き抜けることをせず狭い半径をうろうろする。
それは最後まで続き、結局一周して振り出しに戻される。
これあちらの国の意識的にはホームコメディーに近いんでしょうかね。

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okaoka0820
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