ロバと王女

劇場公開日:2020年2月25日

解説・あらすじ

「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」のジャック・ドゥミ監督が、シャルル・ペローの童話「ロバの皮」をカトリーヌ・ドヌーブ主演で実写映画化し、フランスでドゥミ監督最大のヒットを記録したミュージカル映画。病床の王妃は夫である王に、再婚するなら自分より美しい女性を選ぶように言い残してこの世を去った。世継ぎを望む王が求婚したのは、なんと実の娘である王女だった。困った王女はリラの妖精に相談し、結婚の条件として様々な無理難題を王に突きつける。しかし王はすべてを受け入れ、財宝を生むロバすらも殺して皮を王女に与えてしまう。王女はロバの皮をまとって王宮を抜け出し、森の小屋で下女として働き始めるが……。ミシェル・ルグランが音楽を担当。

1970年製作/89分/G/フランス
原題または英題:Peau d'ane
配給:ザジフィルムズ、ハピネット
劇場公開日:2020年2月25日

その他の公開日:1971年8月7日(日本初公開)、2005年10月29日、2017年10月14日

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2003 Succession Demy

映画レビュー

3.5 【”ロバの皮被り。”今作は王妃を亡くした王が、妻に遺言により妻より美しい女性を娶ろうとして起こる出来事を描く、ミュージカル調ラブファンタジック映画である。】

2026年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■ワンス・アポン・ア・タイム。
 銀色の城に王様と美しい王妃、素敵な王女(カトリーヌ・ドヌーヴ)がいた。
 ある日、王妃は「再婚するならば自分よりも美しい女性を選ぶように」と王に遺言を残して亡くなった。世継ぎを望む王は、実の娘である王女に求婚する。困った王女は、王にさまざまな難問を出し、それを断ろうとするのである。

◆感想

・王女が妖精に助けも有り、考えた事。それはロバの皮を被り、醜い女性になって、父である王の望みを断ち切る事であった。

・だーが、森の粗末な家に暮らす王女を見た別の国の王子は、彼女に恋をするのである。王女もパイの中に、自分の指輪を入れて、王子に届けるのである。

・ラストシーン。王子が全国の女性を集め、指輪が合う女性を集めて一人一人に指輪をはめて行くシーン。
 そう、このファンタジックラヴストーリーは『シンデレラ』の要素もキッチリと盛り込んでいるのである。で、レビュータイトルが”ロバの皮被り。”なのである。(チョイ、自慢げ。シンデレラとは”灰被り”と言う意味だからね。)

<今作は王妃を亡くした王が、妻に遺言により妻より美しい女性を娶ろうとして起こる出来事を描く、ミュージカル調ラブファンタジック映画である。>

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NOBU

5.0 とても豪華なおとぎ話、不思議な世界の青・赤・白

2026年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

斬新

カワイイ

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共感した! 3件)
naomi

4.0 こんなに可愛かったなんて

2026年1月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

カワイイ

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共感した! 3件)
nn

3.5 「ロバと王女」〜 フランス式ミュージカル・ファンタジー

2026年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

美しい!カトリーヌ・ドヌーブが全編に渡ってこの世のものとは思えない程にひたすら美しい王女様役を演じるジャック・ドゥミ監督によるミュージカル仕立てのファンタジー。所謂お伽話なのだが、スタジオ・セットのみならずオープン・セット、更にはフランスの片田舎にそのまま役者たちが飛び出してのかなり大胆なロケーションが行われており、それらが順不同に織り交ぜられているにも拘らず、不思議と違和感の無い綺麗な一篇に纏まっている。
お伽話を題材にした正統派のミュージカル・ファンタジーと言えば、 誰もがすぐに「オズの魔法使 The Wizard of OZ (1939年米=MGM)」や「ブリガドーン Brigadoon (1954年米=MGM)」を想い浮べるだろうが、この映画の場合はそれらとはかなり趣向が異なっている。製作年度が1970年で、且つ製作国がフランスということもあるのだが、一見作品の雰囲気にそぐわないような余りにもポップで軽快なミシェル・ルグランによるメロディが次から次へと流れ、またそれらが繰返し使われているのだが、これが不思議とこの映画にはマッチしていることが次第に分かって来る。
この手のファンタジーには欠かせない色彩設計(極彩色のセットときらびやかな衣装とそれらを鮮やかに照らし出す美しい照明)が、既にこの時代のハリウッド作品においては完全に失われていたのに対して、ジャック・ドゥミの世界においては未だ健在であったのだということが分かる。前記「オズの魔法使('39)」同様に、真っ赤や真っ青に塗られた馬たちが登場したりすると、 やってるなと思ってしまうが、これらもあくまでもフランス式のサラッとした感覚なので、同じ極彩色とは言ってもアメリカ映画(特にMGM作品)における息苦しい程にドギツイ色彩のイメージは無い。
どうも正統的なお伽話を半分真面目に半分ふざけた精神で撮っているような、そういう意味では極めて'60年代的な雰囲気が濃厚な作品でもあり、それはこの映画を観ている観客ほぼ全員が目を丸くして途方に暮れるしかないこの映画のラストシーンに如実に象徴されており、こんなことが許されるのかと狼狽しつつも、美しいドヌーブ嬢を眺めながら、おとなしく納得するより他に無い。
当時27歳のカトリーヌ・ドヌーブが、お城の中で次々とファッション・ショーのように着飾る「空の色のドレス」、「月の色のドレス」、「太陽の色のドレス」のシーンはただただ溜息が出る程に素晴らしい。特に「空の色のドレス」のブルー・スカイ色の生地に白い雲が揺ら揺らと流れていくイメージを投影させた見事な照明(特殊効果)には驚かされた。
またお城を飛び出してから、森の中を走り抜ける彼女をスローモーションで追った幻想的なシーンや森の中の小屋で歌いながらケーキを作る愛らしいシーンも印象に残る。
そして映画の中盤以降は、ロバの毛皮に身を包み、顔に泥を塗りながら汚れ役を演じる彼女だが、これが一種倒錯的とも言える彼女の美しさを際立たせており、最後に王子様の目の前で自らロバの毛皮を脱ぎ捨てると中から太陽の色のドレスに身を包んだ清純な彼女が現れるクライマックス・シーンをより一層際立たせている。

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ナオイリ