ボム・ザ・システム
劇場公開日:2005年9月3日
解説
ヒップホップのジャンルのひとつである”グラフィティ“(落書きアート)に賭けるストリートの若者たちを描いた青春映画。監督・脚本はこれが長編デビューとなるアダム・バラ・ラフ。音楽はニューヨークの人気トラックメイカー、EL―P。編集は「コーヒー&シガレッツ」「ステップフォード・ワイフ」のジェイ・ラノヴィッツ。出演は「さよなら、さよならハリウッド」のマーク・ウェバー、「ハンニバル」のゲイノ・グリルズ、「ミュージック・オブ・ハート」のジェイド・ヨーカー、「ワイルド・スタイル」のリー・キニョネスほか。2003年アンカレッジ映画祭作品賞、同年アテネ映画祭観客賞、2004年サンフランシスコ・インディペンデント映画祭作品賞など受賞。
2003年製作/91分/アメリカ
原題または英題:Bomb the System
配給:メディア・スーツ、ナウオンメディア
劇場公開日:2005年9月3日
ストーリー
ニューヨーク。ブレストの愛称で知られる19歳のアンソニー(マーク・ウェバー)は、地元のシーンで最高の評価を受けるグラフィティ・ライター。彼は毎夜クルーと共に、ニューヨーク市警察=NYPDのヴァンダル・スクワッドと呼ばれる落書き取り締まり班の2人組の追跡を交わしつつ、盗んだペンキでストリートの壁に絵を描き続けている。そんなある時、ブレストは、独自の政治活動を行なっている女の子、アレックス(ジャクリン・デ・サンティス)と知り合い、瞬く間に恋に落ちた。だがちょうど同じ頃、クルーの一人であるルーンことケヴィン(ジェイド・ヨーカー)が逮捕され、顔をナイフで切られる事件が勃発。ケヴィンの兄のジャスティン(ゲイノ・グリルズ)は、警察から帰ってきた弟と共に、NYPDに戦争を仕掛けていく。そして運命の夜。ブレスト、ケヴィン、ジャスティンの3人が佇んでいるところに、ヴァンダル・スクワッドの2人組が乗り込んでくる。揉み合いになり、まもなくジャスティンが転落死。悲しみに暮れるブレストは、次の街へ発とうとしているアレックスの誘いや、カリフォルニアの大学への進学など、選択に迷うが、結局狂ってしまったヴァンダル・スクワッドの一人に射殺されてしまう。そして残されたケヴィンは一人電車に乗るのだった。