-less レス(2003)

劇場公開日:

解説

故郷でクリスマスを祝うためにドライブする一家が、近道のつもりで森を抜けたために思いもよらない恐怖に晒されるサスペンス・ホラー。出演は、「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最後の7日間」のレイ・ワイズ、『アリー・myラブ』のアレクサンドラ・ホールデンほか。監督は新進気鋭の若手コンビ、ジャン=バティスト・アンドレアとファブリス・カネパ。

2003年製作/85分/フランス・アメリカ合作
原題または英題:Dead End
配給:クロックワークス
劇場公開日:2005年6月4日

ストーリー

クリスマス・イブ、毎年恒例になっている親戚の家でのパーティーに出席するため、ハリントン一家は車を走らせていた。ただ、今年に限って、いつもより近道をしようと人気のない森を抜けることにする。しかし迷ってしまったのか、行けども行けども目的地に辿り着くことができない。やがて、道端に赤ん坊を抱えた白いドレスの女が立っているのが見えた。道を聞こうと車を止めるが、彼女は答えず、怪我をしている様子だ。助けを呼ぼうとするが、携帯は繋がらない。そして、古びた小屋を発見するが、ここの電話も繋がらなかった。その時、突然悲鳴が聞こえた。娘マリオン(アレクサンドラ・ホールデン)の恋人ブラッドが、何者かによって黒いクラシックカーで連れ去られてしまったのだ。あわてて追いかけるが、そこには、ブラッドの変わり果てた姿があった…。不安と恐怖のなか、車で走り続ける一家の前に、”マーコット”と書かれた標識が現れる。地図で確かめるが、同じ名前の町はない。ふと時計を見ると、全て19時30分で止まったままで、何故かタイヤもパンクしてしまう。修理する父フランク(レイ・ワイズ)をよそに、息子リチャード(ミック・ケイン)は森に入っていった。すると、再び黒いクラシックカーが通り過ぎる。今度は、リチャードを乗せて。だが、必死の追走も虚しく、リチャードも無惨な姿で発見される…。愛する息子を亡くしたショックで、精神的におかしくなってしまった母ローラ(リン・シェイ)は、ふとした瞬間に防犯用のショットガンを見つけ、はずみでフランクの足を撃ってしまう。もだえ苦しむフランクだったが応急手当てにより運転を再開し、地図と北極星の位置を照らし合わせてマーコットまであと1時間で到着することを発見する。しかし、希望の光が見えかけた矢先、突然ローラが走行中の車から飛び降りてしまう。あわてて車を止めて探しに行くが、あの黒いクラシックカーが現れた。怒りに震えたフランクは、黒い車に向かってショットガンを撃ち放つ。すると、ローラがフラフラと歩いて帰ってきた。しかし、よく見るとローラの後頭部は欠け落ちていて、やがて息を引き取ってしまう…。気が動転して自殺を図ろうとしたフランクは、車を降りるたびに誰かが殺されているので、助かるにはマーコットまで走り続けるしかないとマリオンに説得される。気を取り直し走り出すと、何と最初の山小屋に戻ってしまう。そんな時、何者かの気配に気付いたフランクは車をおりて森の中へ入っていった。残されたマリオンは危険を感じて車を走らせようとするが、とうとうガソリンが切れてしまう。諦めて一人で歩き出すと、道路の真ん中に4つの黒い死体袋を発見する。その中の一つを恐る恐る開けてみると、そこには父フランクの死体が入っていた。呆然とするマリオンの前に、またしても黒いクラシックカーが走ってくる……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0ネタバレ厳禁

2022年10月26日
Androidアプリから投稿

原題は「Dead End」。道路標識で行き止まりを意味する言葉になるが、本作は車で森を走り続けるというほとんどワンシチュエーションで展開される作品だ。そのアイテムである車と掛け合わせてのタイトルなのだろう。パッケージを見ればホラーそのものであるが、実際の所はサスペンスであり、派手なシーンは無いため初心者でも安心して観ることが出来るはずだ。謎の赤子を連れた女性、突如道に現れた乳母車、黒いクラシックカー等、謎が謎を呼ぶ展開は目が離せない。最終的に綺麗に回収されていく所でようやくスカッと出来るため、ネタバレはせずに鑑賞すべき作品になるだろう。このオチでは納得出来ないという気持ちも少なからずはあるが、状況によっては我々もこの様な体験をする可能性も無きにしも非ずと思えば興味深い。
また、オチありきで考えれば否応が無しに説明がつくものなのだろうが、このタイミングでそんな事する?と突っ込まざるを得ないシーンがあったり、危機的状況に陥っているとは到底思えない家族のいざこざが描かれており、描き方次第では切なくなる物語だろうに、しばしば吹き出してしまう様なシーンが多かったりもする。観客を怖がらせたいのか、笑わせたいのか、とにかくその過度な緩急は慣れないと正直観づらいと感じるだろう。どこか「世にも奇妙な物語」の1編を観ている様な気にもなるが、それなりに見応えのあるスリラーである事には違いは無い。
最後になるが、「CUBE」を超える戦慄、「SAW」を超える恐怖という宣伝文句は1ワードも気にしなくて良い。

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Mina

3.0わりとベタだけど、家族たちの罵詈雑言がおもしろかった。退屈はしない。

2019年10月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

わりとベタだけど、家族たちの罵詈雑言がおもしろかった。退屈はしない。

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まるぼに

3.5まぁあるあるなオチ

2014年3月29日
Androidアプリから投稿

怖い

単純

知的

自分は気づかなかったけど、他の人の話を聞くと結構出だしでオチが読めちゃうという話。まぁよくある夢オチでした笑
でも、結構面白かったです。

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カフカ様

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