コントロール(2004)

劇場公開日:

解説

「ハンニバル」「アイデンティティー」のレイ・リオッタと、「スパイダーマン」のウィレム・デフォーが対決する新感覚サイコ・メディカル・サスペンス。共演に、「バイオハザード」のミシェル・ロドリゲス、「クライング・ゲーム」のスティーヴン・レイ。死刑を宣告された凶悪犯と、その凶悪犯をある薬の実験台として利用する医学博士が心理的駆け引きを繰り広げる。監督は「リバース・エッジ」のティム・ハンター。

2004年製作/105分/アメリカ
原題または英題:Control
配給:アートポート、ギャガ
劇場公開日:2005年3月19日

ストーリー

致死注射によって処刑されることになった凶悪犯、リー・レイ・オリバー(レイ・リオッタ)。これまで人間とは思えない数々の以上犯罪事件を起こし、人々から“怪物”と恐れられてきた男だったが、処刑用の担架に固定されて死を待つ瞬間、彼の脳裏には幼少時代からの思い出が走馬灯のようによみがえってきた…。数時間後、死体保管庫でリー・レイは目を覚ました。目の前に現れたのは、ハート・マーサー製薬の神経薬理学科に所属する、マイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー)と、副社長のアーロ・ペナー博士(スティーヴン・レイ)だった。彼らはリー・レイに麻酔と食塩水を注入して、ここまで運んできた。そして、ある医学プロジェクトに被験者として無期限で参加することを条件に、彼に再び生きる選択肢を与える。そのプロジェクトとは、激しい気性を抑えて脳の性質を変える薬物、アナグレスの人体実験。これにより、レイの凶暴な性質を修正しようとするのだ。しぶしぶ条件を飲んだリー・レイは、その存在をこの世から抹消される。研究所に監禁された彼は、初日から脱走を企てるが、あえなく失敗。その後はコープランド博士の監視のもと、アナグレスを6時間ごとに投与されていく。数日後には、大きな変化が訪れた。後悔の念や自責の思いが目覚め始めるだけでなく、リー・レイは自分の犯した悲惨な犯罪の悪夢を見るようになったのだ。結果、実験の第二段階として、コープランド博士は実験の場を実社会に移し、リー・レイに一般市民と同じ生活をさせることを決意する。結果を急ぐコープランド博士に対し、ペナー博士はよりいっそうの注意を忠告するが、コープランド博士の目の前には、“怪物=リー・レイ”の姿はもうなかった。郊外にやって来たリー・レイは、ジョー・モンローという新しい名前とIDをもらい、安アパートに住み、第二の人生を歩もうとしていた。だがある日、彼は監視中のガードマンに睡眠薬を飲ませ、追っ手を振り切って姿を消してしまう。深い自責の念に駆られた彼は、過去、脳に損傷を与えたことで知的障害者となったゲイリーの自宅を訪れていたのだ。だが、ゲイリーの兄・ビル(ティム・ディケイ)が“処刑されたはずの男”リー・レイに気づき、復讐の念に駆られる。しかし、処刑に立ち会った警部たちは、ビルの言葉を信じることはなかった。一方リー・レイは、地元の洗車屋で働く学生テレサ(ミシェル・ロドリゲス)と出会う。ドラッグ中毒から立ち直り、自分と同様に第二の人生を歩んでいる彼女に惹かれるレイ。また、最愛の息子を失っていたコープランド博士とも、不思議な信頼関係が生まれようとするが……。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

4.5心に残る作品

2021年11月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
Ana-phylaxis

4.0気づいたら死んでいた??

2019年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy

3.5現代社会の中で秘密裏に行われているという設定で、反社会性人格障害を...

2018年2月15日
PCから投稿

現代社会の中で秘密裏に行われているという設定で、反社会性人格障害を更正させようとするプログラムなのかとも思ったが、結果というかその過程も全て製薬会社の新薬アナグレスのためだけの実験。
コープランド博士(ウィレム・デフォー)が真面目な研究者で、偽薬だとは知らないで与えていたという部分だけが話の救い。プラシーボ効果でも人間が本来もつ真心を・・というのが話のメインというわけでもないので、悲しくモヤモヤしてしまう。近未来SFマンガにありそうな設定で全体的に話が粗い印象。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
collectible

4.5なんの期待もなく借りてみたら名作だった

2018年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なんの期待もなく借りてみたら名作だった。ごく稀にこういうことがあるから、映画はなんでも見てみるもんだ。
設定にまず引き込まれるが、なにより展開がスムーズで中だるみがない。極悪人から善人へ、敵から味方への演技、演出のグラデーションが抜群に上手い。
そして、心を入れ替えても最終的に過去の罪に足を引っ張られるかのように追い詰められていく。
さっぱり目の終わり方も悪くない。
あんまり知られていない映画なんでしょうか。すばらしいと思います。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
okaoka0820

他のユーザーは「コントロール(2004)」以外にこんな作品をCheck-inしています。