サイレントフルート

劇場公開日:

解説

山中の要塞に住む世界最強といわれる謎の武術家の持つ秘法の書を追う若き武術家の姿を描くアクション映画。製作総指揮はリチャード・R・セント・ジョンズ、製作はサンディ・ハワードとポール・マスランスキー、監督はリチャード・ムーア。ブルース・リーとジェームズ・コバーンの共同ストーリーを基にスターリンダ・シリファントとスタンリー・マンが脚色。撮影はロニー・テイラー、音楽はブルース・スミートンが各々担当。出演はデイヴィッド・キャラダイン、ジェフ・クーパー、ロディ・マクドウォール、エリカ・クリアー、クリストファー・リーなど。

1978年製作/アメリカ
原題:The Silent Flute
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1979年10月

ストーリー

山中の寺の境内で、赤い衣を着たチームと黄色い衣のチームが両側に別れ、今から空手の真剣勝負が行なわれようとしていた。黄衣のコード(ジェフ・クーパー)と赤チームのメンバーとの対戦で、コードが相手をノックアウトしたにもかかわらず、白衣の主審(ロディ・マクドウォール)は、重要な役目を相手方の方に任せた。その役目とは山中の要塞に住む世界最強の謎の武術家の持つ秘法の書を取りもどしてくる役目で、それを負った者は3つの試練を切りぬけなくてはならない。その任をうけなかった口惜しさをかみしめ、山をくだったコードは、任を受けた赤チームの男の跡を追ったが、途中で、盲目の男(デイヴィッド・キャラダイン)が数人の匪賊を相手に神技で圧倒しているのを目撃した。と、1人残った首領がナイフを投げようとした時、コードは手裏剣をなげ、盲人の危機を救ったが、盲人は風のように去っていった。再び盲人に再会したコードは、~その神がかった態度に興味を示し、彼の弟子にして欲しいと頼んだ。森の中で盲人のあとを追うコードは、途中、死にかかった赤チームの男に会い、とどめの刃を刺し、死の苦しみから救ってやった。彼は第1の試練であるモンキー・マンとの戦いにやぶれたのだ。しかし、コードはこのモンキー・マンを倒し、第1の試練を収めた。さらに第2の試練である肉体美人タラ(エリカ・クリアー)の誘惑にも打ち勝ち、山中に進んだコードは、谷川で再び盲人に会った。が、武者一団に襲われ、その一団を倒すと、盲人は再び去っていった。2人になったコードは、キャラバン隊の一人に世界最強の武術家の前につれ出された。そこに盲人の笛の音が聞えてきた。盲人こそ、彼が求めていた最強の男、その人であった。

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映画レビュー

4.0リー氏の死後、海外から伝わって来る情報で心待ちしていたが

2023年5月21日
iPhoneアプリから投稿

当時の雑誌スクリーンなどの情報や、日本ヘラルド映画の「今後のラインナップ」広告なんかを見て、「死亡遊戯の次に残されたのはこれだけだ!」とばかり、心待ちにしていました。

主演もジェームス・コバーンとか書かれていた……
しかし、待てど暮らせどその日ははやって来なかった。

もはやスッカリ諦めていた頃、オールスター・キャスト系のSFモノ『メテオ』というのが公開される事があった。
一応、コネリー等まで出ている大作扱いだから、東京では渋谷パンテオン等のフラッグシップ館が充てられたが、こういう時に劇場(スクリーン)サイズでハンデがある地方館では、東京ではオクラ入り(上映見送り)レベルの作品が併映に付けられての二本立て興行というパターンが当時は良く取られていた。

この『メテオ』の併映に名を連ねていたのが、なんとあの『サイレントフルート』ではないか!?

えっ!、なんで?

と思ったが、とにかく本当にソレなのか我が目で確かめないワケにいかないので行きました、お隣の神奈川県(平塚だったかと)の上映館まで。

っで、例によってクワイ・チャン・ケインのあのキャラダイン氏がまた原案ブルース・リー氏の企画に登場で、なんだか複雑な心境にというか、イヤな予感が…..
更にリーはリーでも吸血鬼のあの方まで登場して、なんだか当時としては脇役(B級)レベル系俳優ばかりじゃ無いのという感じでした。
コバーンはどうしたっ!、って。

物語もこれといった起伏が感じられない平坦な印象で、キャラダイン氏のあのクネクネな調子の格闘アクションはカンフー映画っぽいカタルシスにも遠く、悪い意味での和洋折衷のような無国籍映画と化しているような、「ああ、俺が期待して待っていたものがコレだったのか…….」状態に陥ったのは言うまでもありません。

エンディングについても、「物語の最後に主人公を待っていたものは….」意外なモノでした(?)。
リー氏の哲学的な思考をベースにしたストーリー展開を狙ったという事が良くわかるオチですが。
いかんせん、スケール感が乏しかった為か、ショボい低予算を逆手に取った作りのような印象になってしまったという悲惨な仕上がりに酷くガッカリして、中身はどうって事無いのにスケール感とオールスター攻勢の『メテオ』という余りにも対照的な映画のをフツーに楽しんで、複雑な心境と共に隣県の小屋を後にした1979年、時代は77年の『スター・ウォーズ』79年の『マッドマックス』を経て、まだジョン・レノンも存命時期の日の私でした。

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