北京原人の逆襲
劇場公開日:1978年3月4日
解説
探検隊がヒマラヤの奥地で発見した北京原人が、香港の町で殺されるまでを描く「キング・コング」の香港版。製作総指揮はペン・チェン、製作はヴィー・キング・ショウとチュア・ラム、監督はホー・メン・ファ、脚本はイー・クワン、撮影はソウ・フィチィとウー・チョウファ、美術はチェン・チンシェンとソウ・チャンシェン、特殊効果は有川貞昌が各々担当。出演はリー・シュウシェン、エヴリン・クラフト、シャオ・ヤオ、クー・フェン、リン・ウェイツー、スー・シャオシャンなど。本国公開題名は猩猩王。日本語版監修は進勝光太。日本語吹き替え版。
1977年製作/90分/香港
原題または英題:The Mighty Peking Man 猩猩王
配給:松竹
劇場公開日:1978年3月4日
ストーリー
香港の捕獲業者ルー(K・フェン)は、60年代にヒマラヤの大地震で岩石の間より出現した怪獣、北京原人のことを調べ、早速探検隊を出発させた。隊長はチェン(L・シュウシェン)。1行は難行する。ルーすらも帰ろうといいだすが、チェンは密林へ入り、北京原人に襲われた。間もなく気がつくチェンの前には、金髪の美女がいる。名前はアー(E・クラフト)。彼女は20年前の墜落した飛行機の唯一の生き残りで、北京原人に育てられていたのだ。チェンは、アーと親しくなり、北京原人を香港に連れていくことになった。やがて、インドへ出て、大型貨物船にアーの反対にもかかわらず鎖でしばられている北京原人。だが北京原人も船が嵐で岩礁にのり上げると、鎖からはずれ、船を助けた。そして、北京原人が香港に着くと、ルーのふところには大金が入り、北京原人は人気者となる。一方、チェンが昔の恋人と会っているのを見たアーは、TV局の北京原人のいるスタジオに駈ける。そして、ルーが彼女に襲いかかろうとしている時、北京原人はこれを見て怒り、ルーはふみつぶされてしまった。警察は、戦車、ヘリコプターを動員する。一方、北京原人は超高層ビルをよじ登りはじめた。屋上の北京原人にふりそそぐ爆撃。チェンは警察に、アーなら北京原人を抑えられる、といい、2人して屋上に向かった。「ジャングルに帰ろう」というと、涙を流してうなずく北京原人。ところが、地上からは、今がチャンスとばかり一斉射撃が始まった。そして屋上で爆発が起こり、北京原人はうなり声を上げ、白煙の中に姿を消していた。