雲 息子への手紙
劇場公開日:2004年9月11日
解説
アフリカ最南端の喜望峰、地震と火山の島国アイスランド、スコットランドの牧草地、ヨーロッパをまたがるアルプス山脈、インド洋に浮かぶマダガスカル島…。世界各国、さまざまな形の「雲」に魅せられた女性監督マリオン・ヘンセルが、各地を旅して「雲」と大自然の姿をときに優しく、ときに力強く描くドキュメンタリー。音楽は、ウォン・カーウァイの「花様年華」で脚光を浴びたマイケル・ガラッソ。心地よい音楽が、重なる「雲」の映像にみごとに調和したインパクトを与える。ナレーションは、フランス語版をカトリーヌ・ドヌーヴ、英語版をシャーロット・ランプリングが担当。日本では英語・仏語の2バージョン(日本語字幕つき)で公開された。
2001年製作/93分/ベルギー・ドイツ合作
原題または英題:Nuages letters a mon fils
配給:ギャガ=アップリンク
劇場公開日:2004年9月11日
ストーリー
「雲」。それは、ひとつとして同じ形ではなく、常に移動し、形を変えている。アフリカ最南端の喜望峰、地震と火山の島国アイスランド、スコットランドの牧草地、ヨーロッパをまたがるアルプス山脈、インド洋に浮かぶマダガスカル島…。世界各国、さまざまな形の「雲」に魅せられた女性監督マリオン・ヘンセルが、世界各地を旅して「雲」と、美しいだけではないありのままの大自然の姿をときに優しく、ときに力強く描く。熱気球に乗って撮影したコロンビアでは、霧があまりにも激しくスタッフ全員が長時間待機したり、レユニオン島(マダガスカル島の右側にある小さな島)では、モンスーンのために数週間待ち続けたり、イタリアでの撮影中にエトナ火山が噴火し、急いで緊急避難したりと、苦労を重ねて1年以上の年月をかけて完成した。監督ヘンセルは、旅の途中で息子を妊娠、出産、続く夫との別離、さらには息子が成長していく過程を、最愛の息子に宛てた母親からの手紙(朗読)という形で詩的に描き出している。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マリオン・ヘンセル
- 製作
- カール・バウムガートナー
- 音楽
- マイケル・ガラッソ
- ナレーション
- カトリーヌ・ドヌーブ
- シャーロット・ランプリング