デビルズ・バックボーン

劇場公開日:

解説

「ミミック」「ブレイド2」のメキシコ人監督ギレルモ・デル・トロが、巨匠ペドロ・アルモドバルに招かれスペインで撮り上げたゴシックテイストのホラー・ミステリー。内戦下のスペインを舞台に、人里はなれた孤児院に連れてこられた少年が体験する恐怖を、ノスタルジックに描く。

2001年製作/106分/スペイン・メキシコ合作
原題または英題:El Espinazo del diabro
配給:ザナドゥー
劇場公開日:2004年8月28日

ストーリー

1930年代末、スペイン。老教師カザレス(フェデリコ・ルッピ)のこの不気味な話と共に、とある孤児院で起こった壮絶な怨念の物語は幕を開ける。中庭になぜか巨大な爆弾が刺さったままになっている不気味な孤児院、サンタ・ルチア校。内戦で親を失った子供たちが暮らすこの人里はなれた学院に、ある日12歳の少年カルロス(フェルナンド・ティエルブ)がやってくる。そこに住むのは20人ばかりの栄養失調気味な孤児たちと、4人の大人たち。一本足の女院長カルメン(マリサ・パレデス)。謎めいた老教師カザレス。若い女教師コンチッタ(イレネ・ビセド)。そしてファシズムに傾倒する乱暴で気性の激しい管理人、ハチント(エドゥアルド・ノリエガ)。孤児たちのリーダー、ハイメ(イニーゴ・ガルセス)の陰険ないじめを受けながらも、カルロスは建物のどんよりと暗い廊下やじめじめとした地下室、そして子供たちが交わすひそひそ話の裏に何かが隠されているのではと、気になって仕方がない。カルメンがカルロスにあてがったベッドの番号は12番。それを見た孤児たちは、はっと息を呑む。「あれは、サンティのベッドだ…」。“カルロス、カルロス…”孤児院に住み始めたその日から、姿の見えない誰かに毎日名前を呼ばれ続けるカルロス。目に見えない存在と執拗ないじめにおびえる日々を送っていたある日、その亡霊は姿を現す。それは、爆弾が落ちた戦争中のあの日、悲惨な殺され方をした少年・サンティの霊だった。いったい誰がサンティを殺したのか? そして、今も中庭の真ん中に突き刺さったままになっている不発弾が飛行機から降ってきたあの晩、起きたという恐ろしい出来事とは…。住人が隠し持っているサンティの死の秘密。4人の大人たちの、ふしだらで邪悪な関係…。欲望と悪意が潜むこの孤児院の本当の姿が少しずつ明らかになっていく中で、カルロスは怨念の塊となっているサンティの亡霊に、殺人者への復讐の手助けを頼まれる。“あいつを連れてきて…”。残酷な殺人と、その裏に潜む真実。恐怖に立ち向かい、真犯人を追いつめるために結束する子供たち。おぞましくも悲しい復讐劇が今、幕を開ける。

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映画レビュー

1.0何だよ。さんざん声出したり音立てたり外を出歩いといて、何もできねえ...

2024年8月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何だよ。さんざん声出したり音立てたり外を出歩いといて、何もできねえじゃねえか。じゃあ何なの?隠す必要なんかないのに何でずーっと黙ってたのよ。映画の為だけやん。それは辻褄が合ってないよ。でも「チェイサー」よりはマシ。

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kazuyuki

4.0隠れた名作

2019年8月22日
スマートフォンから投稿

泣ける

怖い

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バスト・ラー

4.0ちょっとだけ反戦映画で、ちょっとだけ少年時代への回顧ストーリー

2019年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 サンティという少年の幽霊の造形が珍しい。蒼白となった顔、額からは血が流れているのだが、水の中にいるかのように血が上向きに拡散している。誰かに怨みを持っているかのようで、カルロス少年にとっては害を与えない、いい幽霊に思われた。

 村には孤児院経営者の老人カザレスと義足の老教師カルメン。若い娘と乱暴者のハシント。胎児をラム酒で漬けてあったり、倉庫には不気味なプールもある。広場には信管は抜いてあるが爆弾が突き刺さっている。若いハシントは娘とできているわけではなく、神父が愛しているカルメンと密会を続ける。こうした見たこともない映像が独特の雰囲気を醸し出し、もちろん少年たちの友情物語のエッセンスもほどよく配置してあるのです。

 想像すると、内戦によりフランコ将軍による虐殺などの圧制のため、カザレス神父は村を捨て逃げることを決意する。レジスタンスの資金にもなる地金を狙い、ハシントが村を焼き払い、少年たちが最後の抵抗をするといった流れ。

 過去の忌まわしい記憶を思い起こすカルロスの友達。頭を柱にぶつける効果や爆発シーンのCG。それに爆弾が落ちてくる幻想的なシーン、と不思議な世界が繰り広げられた。見ていても爽快感などは感じず、暗い少年時代とラストの不気味な幽霊が記憶に残る・・・

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kossy

3.5切ないお話でした。

2019年7月7日
iPhoneアプリから投稿

タイトルも雰囲気や使われているアイテムも怪しげですし、幽霊も登場するのですが、ホラーというより少年たちの成長物語という側面の方が強いような気がしました。

ですので、怖いというより切なくなるような作品でしたが、ギレルモ監督らしい世界観も含め、なかなか魅力的な映画でした。

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刺繍屋

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