クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

劇場公開日:

解説

フランスでベストセラーのミステリー小説を映画化した「クリムゾン・リバー」の続編。今回はリュック・ベッソンによるオリジナル脚本で、ジャン・レノが主人公を続投する。キリストと12使徒をなぞらえた一味を巡る陰謀を追う2人の刑事を描き、相棒役に「ピアニスト」のブノワ・マジメル。

2004年製作/100分/フランス
原題または英題:Les Rivieres pourpres II - Les anges de l'apocalypse
配給:アスミック・エース、ギャガ=ヒューマックス
劇場公開日:2004年5月29日

あらすじ

フランス・ロレーヌ地方の由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こる。さっそくパリから派遣されたニーマンス警視(ジャン・レノ)が捜査を開始。間もなく壁に埋め込まれた死体を発見する。それは十字架のキリストと同じ体勢がとられ、その死体の横には紋章のような印が残されていた。同じ頃、若手刑事レダ(ブノワ・マジメル)は麻薬捜査中にキリストに似た傷だらけの男と遭遇し、彼を病院へ運ぶ。やがて、その男は修道院の事件を調べているニーマンスの捜査線上にも浮かび上がってくる。

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映画レビュー

2.5インディジューンズ 失われた脚本

2025年4月29日
PCから投稿

笑える

楽しい

単純

インディジョーンズのパロディー映画として観るのがおすすめな作品。脚本が途中でどっか行っちゃったのか、もう伏線もなんもあったもんじゃない。
ただ絵作りとかアクションはそれなりのもので、役者さんも一流どころを集めてるので本来C級レベルの作品を何とかB級レベルには押し上げている。

内容的にもキリスト教の異端であるモンタノス派や戦時中の対ドイツ防衛のために築かれたマジノ線、フランク王国のロタール2世等々、いろいろな歴史的要素を取り入れてそれなりのものを作ろうとしてるんだけど、やはり物語の筋が一本通ってないから評価のしようがない。
最初は黙示録の予言を無理矢理実現するために狂信者集団が暗躍して連続殺人をしてるかのような展開を見せていながら、とどのつまりはインディジョーンズばりの財宝を巡る陰謀話に着地。

入院中のキリストにジャン・レノ扮する刑事が勝手に自白剤を点滴に入れて供述をとろうとしたり、覚せい剤のアンフェタミンでスーパーマンのように能力が倍増するかのように描いたり、本作のおかしなところをいちいち指摘してたらきりがないが、一番おかしなところと言えば黒幕が狙うロタール2世の隠し財宝である書物を動かすと仕掛けが作動して洞窟が水浸しになりそこにいる全員を溺死させるという仕組み。

ロタール2世がバチカンの財宝を盗み出したのは9世紀の話、しかしこの地下の財宝の隠し場所の上に作られたマジノ線沿いの人工湖は1930年代の話。ロタール2世が財宝を隠した時には当然地上に人工湖は存在していなかった。だからこのカラクリ自体がおかしい。
それともインディジョーンズ最後の聖戦に出てきた十字剣兄弟団のように財宝を何世代にもわたって守ってきた連中がいて、財宝を守るためのシステムをその都度改良していたというのかな、ならばその連中が出てこないのはおかしいよね。とまあ、もはやおかしなところを指摘する気力をなくすくらいな内容なので、途中からは女刑事役の女優さんがきれいだなあと思いながら半ば映像を眺めてた。

そもそも本作を見たのはミヒャエル・ハネケの「ピアニスト」に出ていたブノワ・マジメルつながりだった。配信が終わる寸前だったので見てみたらほんとどうしようもない脚本でリュック・ベッソンのやっつけ仕事という感じだった。

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レント

4.0宗教色とパルクールが出過ぎたなとは思うものの・・・

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

全体的にそのエンターテイメント性は終始一貫している。前作に比べて風呂敷を広げ過ぎた部分はあるものの、同類作品に比べたらよくぞこれだけのネタを盛り込んで1時間45分に纏めたなと言う思いは変わらない。①に続いてお薦め間違いなし。それにつけても映画ドットコム、この作品の評価平均が何で2.9?

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mark108hello

4.0黙示録絡みのミステリー・サスペンス

2024年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

ジャン・レノ主演のミステリー・サスペンス『クリムゾン・リバー』シリーズの第2弾。本作は、キリスト教の黙示録をモチーフに、リュック・ベッソンが脚本・プロデューサーを務め、ジャン・レノとタッグを組んでの本格的なミステリー・サスペンスとして仕上げている。

『ダビンチ・コード』でもモチーフとなった、キリスト教関連の『黙示録』とか『使徒』という関係性や内容が、私たち日本人にはイマイチ縁遠いものがあり、分らないモノがある。しかし、初っ端から、壁に掛けたロザリオから血が流れたり、惨い殺し方でのグロいシーンを映し出すことで、これから始まる不穏な展開に、グッと引き込まれた。

古い修道院の13号室の壁に新米修道士が、ロザリオを打ち付けた所、そこから血が流れだす。ニーマン刑事が調べると、壁の中に生きたまま人が埋められていたことが判明。同時期、空港税関でも、惨たらしい殺人が起きる。一方で、麻薬犯を追っていたレダ刑事は、捜査の帰りにイエスの格好をした銃痕のある男を撥ねてしまう。そこから、両刑事が追う事件が繋がりを見せ、修道院を拠点としたロータルの財宝を巡る攻防へと繋がっていく。

主演のジャン・レノは、そこに居るだけで、存在感のある演技を相変わらず見せていた。また、ジャン・ㇾノの相棒となるのは、『ピアニスト』で主演したブノワ・マジメル。前作のバンサン・カッセルとは違い、若さ前面に出して、『太陽にほえろ』の新米デカのごとく、とにかく走る、走る。超人的体力の堕天使との追っかけっこは、「そこまで、できないでしょ」と思えるほどのランニング・アクションを見せていた。

作品も、100分ほどにコンパクトにまとめられており、その中で、緊張感あふれるシーンを次から次へと盛り込み、内容的にも起承転結のあるストーリー展開。前作以上にアクション、ホラー、ミステリー、サスペンスといった様々な要素を絡めた、エンターテイメント作品となっていた。

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bunmei21

2.5これなら完全な別作品として・・・

2024年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イエスになぞらえた連続殺人事件を捜査する二人の刑事の活躍を描く物語。

「クリムゾン・リバー」の続編ですね。但し、本作はリュック・ベッソンが脚本を書いたオリジナル作品。
というこもあり、作品はアクション物に寄せられた印象。或は「ダヴィンチ・コード」のように歴史的あるいは宗教的な遺物を絡めたサスペンスの様相。
それはそれで面白いのですが、メインはオカルトサスペンスの作品。それらの面白さは中途半端に感じます。
逆にオカルトサスペンスの面白さはかなり減じられてしまい、作品の評価を下げてしまいました。

私的評価はやや厳しめです。

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よし

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