パピヨンの贈りもの
劇場公開日:2004年5月15日
解説
頑固で気難し屋の老人と活発な少女が、ひょんなことから一緒に幻の蝶を探す旅に出て、次第に歳の差を超えた友情を育んでいくハートフル・ムービー。監督・脚本は日本初紹介のフィリップ・ミュイル。主演は「約束 ラ・プロミッセ」の名優ミシェル・セローとこれが映画デビューの少女クレール・ブアニッシュ。
2002年製作/85分/フランス
原題または英題:Le Papillon
配給:東京テアトル
劇場公開日:2004年5月15日
ストーリー
パリに暮らす8歳の少女エルザ(クレール・ブアニッシュ)には、ささやかだけれど切実なひとつの願いがあった。放課後に大好きなママと二人きりで映画を観に行き、夕食にはハンバーガーを食べるのだ。しかし、看護助手をしながら一人でエルザを育てているまだ25歳の母親は、仕事に友達付き合いにと自分自身の生活に忙しく、今日もエルザは願い叶わず、何時間も待ちぼうけをくわされていた。エルザと同じアパートに住む老人ジュリアン(ミシェル・セロー)はそんな彼女を見かねて、自分の部屋へと招き入れる。腕のいい時計職人だったジュリアンも今では現役を引退し、趣味の蝶の蒐集に熱中する気ままな一人暮らしをおくっていた。ジュリアンにも、ささやかだけど切実なたったひとつの願いがあった。それはヨーロッパで最も美しいと言われる幻の蝶“イザベル”を手に入れること。もう何年もイザベルを探し求めていたが、どうしてもめぐり逢うことができないでいた。ある日、フランス南部のヴェルコールの山にイザベルが現れると聞いたジュリアンは、さっそく車で出発した。だが、とんでもない同行者がいることに気づく。なんと、エルザがこっそりと車に隠れていたのだ。エルザの母は友達の家に出かけていて、夜も遅いというのに連絡が取れない。翌朝、ジュリアンはエルザを警察に連れて行こうとするが、田舎の自然に触れたことのないエルザの、山や鳥、牛や蝶を見てみたかったという一言にほだされる。かくして少し不思議な組み合わせの二人の旅が始まった
スタッフ・キャスト
- 監督
- フィリップ・ミュイル
- 脚本
- フィリップ・ミュイル
- 製作総指揮
- フランソワーズ・ガルフレ
- 製作
- パトリック・ゴドー
- 撮影
- ニコラ・エルドゥ
- 音楽
- ニコラ・エレラ