劇場公開日 2004年5月15日

パピヨンの贈りもののレビュー・感想・評価

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4.0幻想的

2018年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 蝶コレクターというかなり偏屈で頑固者の老人ジュリアン。一方、母親が16歳の時に、中絶に間に合わず生まれてしまった純粋な心を持つ活発なエルザ。今まで自然に触れたことさえ少なかった彼女は、施設に戻りたくない一途な思いと探究心旺盛なため、ジュリアンについて行き何でも質問するのだ。この質問の応酬がとても面白く、何度も笑わせてくれました。ずばり核心を突くかのような困った質問もあり、動揺を隠せないジュリアン。中でも“密猟者”ネタは面白かった。また、即興の創作影絵“最後の晩餐”も印象に残ります。

 蝶を追い求めて一心不乱ではあるが、エルザの質問によって自分の人生で本当にやり残したことに気付くジュリアン。時計を直すこととも掛けて、一秒一秒を大切に過ごさねばならないと反省することになり、やがては年齢のかけ離れたエルザと友情が芽生える様子が和ませてくれました。

 誘拐犯と間違われることにより、心理面をついたサスペンスになるのかと思っていたら、こんなにハートウォーミングなストーリーだとわかり、ちょっと得した気分にさせられた。

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kossy