オアシス

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解説

「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン監督が、社会に適応できない青年と脳性麻痺の女性の愛の行方を描き、第59回ベネチア国際映画祭で監督賞などを受賞した恋愛ドラマ。ひき逃げ死亡事故で服役し刑務所から出たばかりの青年ジョンドゥは、家族の元へ戻るが迷惑がられてしまう。ある日、被害者家族のアパートを訪れた彼は、寂しげな部屋にひとり取り残された被害者の娘コンジュと出会う。重度の脳性麻痺を持つ彼女は、部屋の中で空想の世界に生きていた。互いに惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくジョンドゥとコンジュだったが……。「ペパーミント・キャンディー」でも共演したソル・ギョングとムン・ソリがジョンドゥとコンジュをそれぞれ演じた。2019年3月、イ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」公開にあわせて、HDデジタルリマスター版が日本初公開。

2002年製作/133分/韓国
原題:Oasis
配給:ツイン
日本初公開:2004年2月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 ベネチア国際映画祭(2002年)

受賞

特別監督賞 イ・チャンドン
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞) ムン・ソリ
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映画レビュー

4.0「演じる」のではなく、「生きている」

和田隆さん
2020年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 日本では2004年に初公開されたイ・チャンドン監督の「オアシス」(2002)は、恋愛映画の概念を覆すような、詩的でありながら破壊力を持った作品です。ソル・ギョングが演じる社会に適応できない青年と、ムン・ソリが演じる脳性麻痺の女性の極限の純愛を描き、第59回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)、ソリがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞しました。

 主演ふたりの演技には驚愕します。ギョングが演じる刑務所から出所したばかりの青年ジョンドゥは、落ち着きがなく、周囲をイラつかせ、29歳ながら子供のように無邪気で、家族からも煙たがられてしまう。ソリが演じる脳性麻痺のコンジュは、白いハトや蝶々が飛んでいるように見える部屋で、壁にかけられた異国の絵を眺め、ラジオを聴いてひとり夢想する日々。

 そんな社会から厄介者扱いされていた二人が出会い、彼らなりの愛を育んでいく姿に心打たれます。ギョングもソリもこの難役を「演じる」のではなく、「生きている」ようにしか見えません。チャンドン監督の名作「ペパーミント・キャンディー」(1999)でも共演していますが、同じ役者だとは気づかないくらいです。

 そして、脚本も手掛けているチャンドン監督の演出には唸らされます。障がい者を扱ったデリケートな物語ですが、二人の純愛を極限まで描き切ることで、映画的なファンタジー、もしくはコメディの領域にまで高めてしまうのです。車椅子の上で自由に動けずにいたコンジュを映していたカメラがパンしてジョンドゥを映していると、コンジュが健常者の姿になってフレームインし、普通のカップルのようにじゃれ合うシーンなどは秀逸。現実と幻想の境界線を軽やかに越え、交じり合わせてしまう映画表現には胸が熱くなり、改めて映画の力を感じることができます。

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和田隆

4.5先入観の罪

2022年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

愛は人それぞれ、それを歪にも美しく具象化した作品。
しかし、本当に歪なものは健常者の価値観であるという事実を突き付けられ、
果たして社会に蔓延する常識という呪縛を自分は払拭できるのだろうか?
そう考えてしまった。
この作品の描くもどかしさは、多様性のある社会とは私たちの見ている予定調和の
枠の外にあるのだということに気付かせてくれた。

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針のむしろ

4.5目を背けるから何も見えないんだ

2021年9月23日
Androidアプリから投稿

常識で行動するのが全て正しい訳じゃない
もしくは、正しく生きているばかりが求められている訳じゃない
視点を変えたら、人間味があって美しい生き方と言えるかもしれない

人になんと言われようとも、その人のために真っ直ぐに行動するのは、他人に迷惑をかける事になるかもしれないが、その人にはありがたいこと

障害のある人から、つい目を背けて、それがマナーだったり、優しさだと勘違いしていた自分に気付かされてしまう作品でした。

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じょにぃ

3.5花送られて?

2021年6月27日
iPhoneアプリから投稿
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filmpelonpa
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