真実のマレーネ・ディートリッヒ

劇場公開日:

解説

1930年代から40年代にかけてアメリカ映画界を席巻させたドイツ出身の女優、マレーネ・ディートリッヒ。彼女の人生を描いたドキュメンタリー。

2001年製作/105分/フランス・ドイツ・アメリカ合作
原題または英題:Marlene Dietrich Her Own Song
配給:エレファント・ピクチャー
劇場公開日:2003年11月8日

あらすじ

1901年から1992年まで、20世紀をまるごと生きた女優マレーネ・ディートリッヒは、ゴージャスそのもの女優だった。そんな彼女は生涯にただ一度、戦地を駆け巡っていた時代がある。第2次大戦時、ヒトラーの右腕であるゲッペルスの呼びかけに応えず、アメリカの市民権をとり、遠くアフリカまで連合軍兵士を慰問し続けつる旅を続けたのだ。彼女の孫にあたるデイヴィッド・ライヴァは、未見のフィルムを多数集め、またディートリッヒの人生に登場した人たちの証言を収録した。人生のどんなシーンにおいても、ディートリッヒが自分の歌を歌うことのできた女だという神話をみごとに誕生させたドキュメンタリー。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0最後が残念

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

 自由、開放を象徴する女性、男から見たら魅惑、魔性を象徴する女性マレーネ。『モロッコ』、『嘆きの天使』などの出演作とスチール写真を散りばめて、若き日の美しいマレーネの魅力を引き出した綺麗な映画だ。

 祖国ドイツを愛するが故にアメリカへと移り住んだ彼女の本当の心や反戦メッセージを存分に描いている。敵国(第2次世界大戦中には祖国ドイツとなる)の兵士に戦意を喪失させるほどの効果があった「リリー・マルレーン」は現代でも色褪せない名曲である。ベトナム戦争時には「イマジン」がそういう役割を担っていた。

 しかし反戦を謳いながらも、それが反ナチやドイツ・アメリカ・フランスを愛するためだけの偏った考えであることは否定できない。日本への原爆投下を正当化する発言により、「所詮はこんなものか・・・」とがっかりさせられた。

【2004年映画館にて】

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kossy

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