ギャングスター・ナンバー1

劇場公開日:

解説

ボスに憧れたギャングスターの30年にも及ぶ愛憎劇。監督は「アシッド ハウス」のポール・マクギガン。撮影は「フェイク」のピーター・ソーヴァ。音楽は「キス★キス★バン★バン」のジョン・ダンクワースと、「花を摘む少女と虫を殺す少女」のサイモン・フィッシャー・ターナー。美術は「アシッド ハウス」のリチャード・ブリッジランド。衣裳は「キャラクター 孤独な人の肖像」のジェイニー・テミメ。出演は「キス★キス★バン★バン」のポール・ベタニー、「カリギュラ」のマルコム・マクダウェル、「シャンドライの恋」のデイヴィッド・シューリス、「仮面令嬢」のサフロン・バロウズ、「スリーピー・ホロウ」のジェミー・フォアマンほか。アメリカン・フィルム・インスティテュート最優秀視覚効果賞受賞。

2000年製作/103分/イギリス
原題または英題:Gangster Number 1
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:2003年5月24日

ストーリー

1968年のロンドン。ギャングたちがしのぎを削る時代、ダンディなフレディ・メイズ(デイヴィッド・シューリス)がその頂点に君臨していた。彼は、若い駆け出しのギャングスター(ポール・ベタニー)にとって、憧れの対象。彼はフレディに取り入ることに成功し、右腕と呼ばれるまでになる。だがそこに、カレン(サフロン・バロウズ)という女が現われ、フレディが彼女に惹かれるようになると、二人の関係は崩れ始める。ギャングスターの純粋な憧れの感情は、嫉妬という狂気に形を変えていった。そしてギャングスターは、フレディに罪を着せ、刑務所送りにすることで、新たなトップの座を手に入れる。そして30年後、フレディが出所してくる。しかしフレディはギャングを卒業しており、喉を切られたものの生き延びたカレンとの愛を貫き、結婚。彼のいない間、頂点を極めながらも人を信用しない人生を送ってきた老練なギャングスター(マルコム・マクダウェル)は、フレディの落ち着いた態度に動揺し、激情。ビルの屋上から投身自殺するのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5ざらっとした色合いが良い

2022年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

DVD鑑賞
ロンドンを舞台にしたギャングの成り上がり物語。
ふと久々に観たくなりました。
スコセッシを思わせる暴力に溢れ、テンポも悪くないです。
マルコム・マクダウェルとポール・ベタニーの対比がまず良かった。
70年台のようなざらっとした色合いが自分の好みで、それと音楽が最高に良いんです。
ホテルでの殺害の件は、始まりの歌からその終わりまで見事でした。被疑者側の視点で見せる演出がまた良い。
ラストは「青春の光」のように一人取り残されたような寂しさがあり、もう憧れも・嫉妬する事も叶わない現実が描かれています。
この「成り上がりから退廃、そして消滅へ」ではないストーリーも、ギャングものでは新鮮でした。

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白波

4.0野心と狂気

2022年3月30日
Androidアプリから投稿

一人のギャングの憧れ、野心、裏切り、栄光、絶望の物語
主演のポール・ベタニーの野心で燃える鋭い眼光がめっちゃかっこいいし、狂気を感じる演技も良い。
そしてマルコム・マグダウェルのかつて憧れた男に再開した際の演技は戸惑い、苛立ち、恐怖がめっちゃ伝わってきました。短い出演時間だがしっかり印象に残る演技は流石の一言。
デビット・シューリスは紳士な佇まいはいいんだが、もう少し野獣のような暴力的なギャングらしい一面を見たかったな。グラスで殴ったり、手下を蹴っ飛ばすシーンに迫力が無さすぎてちょっと残念。
また、現役時代と出所後であまり見た目に違いが無いのに、明らかに出所後は光がなく、くすんで見える不思議。本当にただの男って感じ。
ハリー・ポッターの狼男先生のイメージが強かったからこういう役柄は新鮮でした。

久しぶりに良いマフィア映画を見れて良かった。

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カミムラ

4.0狂気のポール・ベタニー

2019年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 若き時代のフレディ・・・パチーノばりのしゃがれた声が凄みを利かせ不気味に響くデヴィッド・シューリスだ。若きギャングスターはポール・ベタニー。イタリア製の靴とスタイリッシュなスーツに身をくるんだ紳士風のギャングたち。フレディの片腕となるまで登りつめたギャングスターは、カレンとちう同じ女性に惹かれたことから、ある陰謀を思い立った。

 “I'm SuperMan.I'm King Fuc〇in' Kong!!”。下着だけになって殺戮を、あらゆる悪の限りに狂うギャングスター。結局はカレンがらみでフレディに嫉妬したのではなくて、フレディという男そのものに嫉妬して、追いついて追い越す目標だった。そして再会を果たしてみると、大人しい初老の男に変貌を遂げ、遂には超えられる存在じゃなかったんだと気づいた・・・そんな風にとれた。途中の婚約したというシーンでは、ホモセクシャルなものも感じてしまった。

 ポール・ベタニーの狂気に満ちた顔と異常な行動が鬼気たる迫力。マクダウェルのスリル満点の語りも最高だ。

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kossy

4.0ハイセンスでポールベタニーがかっこいい映画

2019年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

萌える

雑誌からでたようなオシャレなギャング映画で女性も見やすいと思う。
まずポールがかっこいいし。
かっこいいだけかというと、そうでもなく
主人公の憧れから憎しみに変わる描写がとても最高、ストーリーとしても申し分ない。

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までぃー

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