ベンガルの槍騎兵

解説

フランシス・イエーツ・ブラウン作の小説を映画化したもので、「ボクは芸人」と同じくグローヴァー・ジョーンズとウィリアム・スレイヴンス・マクナットが共同して改作し、「クレオパトラ(1934)」「坊やはおやすみ」のウォルデマー・ヤングが「ミイラ再生」のジョン・L・ボルダーストン及びアクメッド・アブダラーと共同して脚色し、「久遠の誓い」「猫目石怪事件」のヘンリー・ハサウェイが監督し、「明日無き抱擁」「ゆりかごの唄」のチャールズ・ラングが撮影したものである。主演は「久遠の誓い」「生活の設計」のゲイリー・クーパーで、「南風」「世界は動く」のフランチョット・トーン、「久遠の誓い」「猫目石怪事件」のサー・ガイ・スタンディング、「新世紀」「フープラ」のリチャード・クロムウェル、「クレオパトラ(1934)」のC・オーブリー・スミス、「獣人島」のキャスリーン・バーク、「スター悩殺」のダグラス・ダンブリル、エイキム・タミロフ、のモント・ブルー等が共演している。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:The Livers of a Bengal Lancer

ストーリー

デルヒに駐在の英国の槍騎兵隊第41連隊はストーン大佐の統率下に凶暴なアフリディ族討伐の任務に当たっていた。大佐の部下で豪勇なマグレガー中尉は落ち着いた大佐の態度が気に入らず、猪突の勇を揮っては常に大佐を苦笑させていた。連隊に2人の新任将校が来た。フォーサイス中尉と大佐の令息ドナルド・ストーン中尉であった。若いドナルドは数年振りで会う父との対面に心を踊らせていたが、大佐の態度は彼の心を暗くした。大佐にとっては息子よりも連隊が大切だった。しかしマクレガー中尉はドナルドを気に入った。フォーサイス中尉はマグレガーに劣らぬ勇猛な将校だったが彼はマグレガーのような猪武者ではなかった。ある日連隊はゴーバルで猪狩りを催した。ゴーバルではエミール族の酋長が丁重に連隊を迎え、夜は盛大な歓迎の宴を開いた。酋長の息子モハメッド・カンはオクスフォード大学出身の精悍な男でインド独立の志士であった。ストーン大佐はこの機会に酋長カンを打ち取る計画だったが、カンは猪狩りの後愛妾タニアをしてドナルドを色仕掛けで誘惑し去った。大佐は私情のために兵を起こすことをほっせず、マグレガーのドナルド救出の動議に応じなかった。マグレガーは大佐の冷酷を憤慨し、フォーサイスと共に商人姿に変装してカンの城に行った。しかし不幸にして見破られ捕らえられた。カンはマグレガー、フォーサイス、ドナルドの3人を責めて軍需品列車が連隊に軍需品を渡す場所を知ろうとした。拷問の結果ドナルドがついに口を割った。時しも大佐は300 の槍騎兵を持って数千のアフリディ族を討伐する計画をたてていた。軍需品を奪われては連隊に勝ち目は無かった。唯一の手段はカンの武器庫を破壊する事だったが牢中の3人にはどうにもできなかった。その間にカンの軍勢は大佐の先手を打つべく出動の諸準備をし、カンは牢中に3人を訪れて自軍の勝利を誇って去ろうとした。このときフォーサイスは巧みにカンの腰から弾丸を抜き取り、カン等が去ると直ちに弾丸を仕掛けて牢を破壊した。折りも折り、大佐が意気居る槍騎兵が猛襲し来たり、カン等が防戦している間に、マクレガーとフォーサイスは機関銃を奪って裏側よりカンの軍勢を攻撃した。マグレガーはフォーサイスの機先を制して敵の武器庫を爆破し壮烈な戦死をとげた。奮起したドナルドはカンを刺し、勝利は槍騎軍の上に輝いた。

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