盲目ガンマン
劇場公開日:1972年10月14日
解説
一九世紀のメキシコを舞台に、美女五〇人を奪った兇悪ギャングと、それを執拗に追う盲の一匹狼の対決を描く。製作はソール・スイマーと主演も兼ているトニー・アンソニー。アンソニーとピエロ・アンキジのオリジナル・ストーリーをアンソニー自身とヴィンセンツォ・チェラミが脚色化した。監督はフェルディナンド・バルディ、音楽はステルヴィオ・チプリアーニ、撮影はリカルド・パロッティーニが各各担当。出演はトニー・アンソニー、リンゴ・スター、アグネタ・エクミール、ロイド・バティスタ、マグダ・コノプカ、ラフ・バルダサルなど。日本語版監修は岡枝慎二。テクニカラー、テクニスコープ。
1971年製作/イタリア
原題または英題:Blindman
配給:フォックス
劇場公開日:1972年10月14日
ストーリー
盲の男(T・アンソニー)は、愛馬ボスにまたがり、何百マイルという旅を続けるという驚ろくべき鋭いカンを持っていた。また、彼はライフル銃でもその右にでる者はいなかった。男は、テキサス州サン・ディエゴの鉱内夫たちのために五十人の花嫁を五万ドルの契約金で送る仕事をひき受けた。ところが、途中五十人の美女たちをドミンゴ(R・バティスタ)に横取りされてしまった。彼はドミンゴを追いかけ、メキシコ国境に近いある村にやってきた。ここでドミンゴがメキシコに渡ったことを知ると、男は彼の居場所をたずねるために一軒の家に入った。ところがその家にはドミンゴの弟キャンディー(R・スター)が仲間を連れて、その家の娘ピラー(A・エクミール)を奪うためにきていたのだ。ピラーの父親からドミンゴの住所を聞いた男は早速彼の家に現われ、契約書を示し、女たちを返してくれるよう迫った。しかしドミンゴは契約書を焼きすて、部下たちに命じて男を袋叩きにして町から追いだした。腹黒いドミンゴは、彼に劣らぬ悪党の妹スイート(M・コノプカ)と相談して花嫁たちをメキシコ軍隊向けの売春婦として売り飛ばす算段をした。軍の将軍、(R・バルダサリ)以下、幕僚たちを邸に招いたドミンゴは、女たちを売り渡す取引きを済ませてから計略通り全員を機関銃で射殺し、捕虜となった将軍一人を邸内に檻禁した。一方、キャンディーを捕えた盲の男は女たちとキャンディーの引換えを要求したが、奸智にたけたドミンゴによって逆に捕われてしまった。ドミンゴに捕われた男は残酷な拷問の末、遂にピラーの居所を白状させられた。ドミンゴとキャンディーがその場所に向った後で、邸を脱出した男は将軍を救出し、スイートを人質にして、ピラーの隠れている山の洞窟に駈けつけて、彼らを待ちうけた。男はダイナマイトで一味の接近を拒み、単身でピラーを連れだそうとしたキャンディーを射殺した。さらに男は、機先を制してキャンディーの葬儀が行われている最中に、町の各所にダイナマイトを仕掛けて大混乱をひきおこし、スイートをも殺した。翌日、男とピラーが避難した所に、ドミンゴの一隊が攻撃を仕掛けてきた。さすがの男も進退きわまったが、そこにメキシコ将軍が騎兵隊を率いて救援にきた。ドミンゴ一味は全滅する。だが将軍は行きがけの駄賃に、折角、男が取り返した五十人の女たちを連れ去った。男は愛馬ボスにまたがり将軍のあとを追った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フェルディナンド・バルディ
- 脚色
- トニー・アンソニー
- ビンセンツォ・セラミ
- 原作
- トニー・アンソニー
- ピエロ・アンキジ
- 製作
- トニー・アンソニー
- ソウル・スウィマー
- 撮影
- リカルド・パロッティーニ
- 音楽
- ステルビオ・チプリアーニ
- 字幕監修
- 岡枝慎二