バスを待ちながら

劇場公開日:

解説

バスの待合所を舞台に、なかなかやって来ないバスを待つ人々の交流を描いた群像劇。監督は、「苺とチョコレート」で巨匠トマス・グティエレス・アレア監督と共同監督を務めたファン・カルロス・タビオ。撮影は、「オープン・ユア・アイズ」のハンス・バーマン、音楽は、「苺とチョコレート」のホセ・マリア・ビティエール。主演は、「ビバ!ビバ!キューバ」のウラジミール・クルス、オーデションで抜擢されたタイミ・アルバリーニョほか。

2000年製作/106分/キューバ・スペイン・フランス・メキシコ合作
原題または英題:Lista de Espera
配給:シネカノン
劇場公開日:2002年1月19日

ストーリー

キューバの田舎町にあるバス待合所。続々と人が集まり、なかなか来ないバスを待つ人々で溢れ返っている。機械エンジニアのエミリオ(ウラジミール・クルス)と、美しい女性ジャクリーン(タイミ・アルバリーニョ)もそんな待ち人たちのひとり。来るバスはどれも満席で、彼らの希望により、バス停の所有する壊れたバスの修理が行われる。しかし、出発しようとしたとたんにまた故障し、バス停の閉鎖が決定。人々はその場を立ち去ろうとするが、エミリオの呼びかけで、皆の手による修理作業が始まった。夜が更け、ベンチなどで眠る人々。翌朝、バス故障の原因となっている燃料ポンプのピンを探しながら、皆は自分の話を語り出し、奇妙な連帯感が生まれる。見つけたロブスターを楽しく食べ、食後はダンスに興じる人々。翌日、ジャクリーンの提案により、待合所をペンキで塗り直す作業が始まり、ベッドが置かれ、図書館が作られ、理想郷のような共同生活が始まった。しかし、エミリオが起されると、そこはベンチの上だった。すべてが夢だったのだ。しかし、皆はエミリオの夢に符合する事を言い合っている__。やがて人々は別れの挨拶をし、幸せそうな表情を浮かべながらそれぞれの目的地へと向っていくのだった。

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