ミリオンダラー・ホテル

劇場公開日:

解説

朽ち果てたホテルに住みついた人々を描く現代の寓話。監督・製作は「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のヴィム・ヴェンダース。製作・脚本・原案は「エンド・オブ・バイオレンス」のニコラス・クライン。製作・原案・音楽はU2のボノ。撮影は「パッチ・アダムス」のフェドン・パパマイケル。出演は「ラビナス」のジェレミー・デイヴィス、「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチ、「ミ・ファミリア」のジミー・スミッツ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のピーター・ストーメア、「セブンD」のアマンダ・プラマー、「タイタニック」のグロリア・スチュアート、「コヨーテ・アグリー」のバッド・コート、「宮廷料理人ヴァテール」のジュリアン・サンズ、「ハート・オブ・ウーマン」のメル・ギブソンほか。第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。

2000年製作/122分/ドイツ・アメリカ合作
原題または英題:The Million Dollar Hotel
配給:東宝東和
劇場公開日:2001年4月28日

ストーリー

2001年、ロサンゼルス。社会からはじき出された人々が住みつくミリオンダラー・ホテルで、ちょっとオツムの弱いトムトム(ジェレミー・デイヴィス)は住人たちの雑用をこなして暮らしている。そんな彼の気掛かりは、ホテルに住む美しい娼婦エロイーズ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。ある日、エロイーズがトムトムに声をかけてくる。が、それは親友イジーがホテルの屋上から転落死したからだった。さらに、イジーがメディア王の御曹司だったことで、その父親に捜査を依頼されたFBI捜査官スキナー(メル・ギブソン)がホテルに乗り込んできた。エキセントリックなスキナーは、ホテルの住人全員を容疑者として執拗な捜査を開始する。しかし住人たちもしたたかで、自称画家のジェロニモ(ジミー・スミッツ)が描いた絵をテレビのレポーターがイジーが描いたと間違ったのを利用して、画商に売って一儲けしようと企んだり。一方、トムトムとエロイーズは急接近。しかしスキナーはトムトムを脅し、無理矢理ジェロニモが犯人だと証言させる。持ち主のジェロニモがいないと、絵は売れない。みんなが金持ちになるチャンスを壊したと悲嘆に暮れるトムトムの心を住人たちは利用して、彼がイジーを突き落としたと証言したビデオを撮影する。それがテレビで流れたことで、トムトムは警察に追われることになった。エロイーズはトムトムを密かにかくまい、どこか見知らぬ土地で一緒に暮らそうと囁きかける。だが現実がままならないことも分かっていた。そしてトムトムは、朝日のさすミリオンダラー・ホテルの屋上に立ち、エロイーズの温もりを思い出しながら飛降りるのだった。

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映画レビュー

3.0ヴェンダースらしい作品

2020年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 映像は綺麗でした。精神薄弱や統合失調症気味の演技も良かった。徐々にメル・ギブソン扮するスキナーもホテルのメンバー達の仲間入りしていくような過程が面白かった。誰が一番変人か?なんて考えながら見ると楽しいのかもしれない。。。

 よくわからなかったが、メル・ギブソンの背中の傷跡ってのは、3本目の手が生えていた痕跡なのかな?

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kossy

4.0隠れた名作

2019年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

萌える

ストーリーや映画ならではのテンポを期待してはいけない、雰囲気映画であるし、そもそもU2が売りで出されてるだけあってMVのように音楽の構成が素晴らしい。

キャラも個性的で、慎重に見てみると名言が数多くある。
ダウナーな前編に渇をいれるようなラストもドラマティックであるし、脳内補完するに最高の映画。

ミラジョヴォヴィッチの映画といえばバイオとなってるが私は彼女の出演作の中ではこれが一番良作だと思う。(それだけ恵まれてないともいえるが)

なぜかミステリー作品のような帯で売り出されてるがまったく違う笑

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までぃー

3.5トムトムとエロイーズ。

2014年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

楽しい

鬱映画とか言われてしまうのかな。

あたしはこの映画がすごく好きです。
オープニングからトムトムの世界に引き込まれました。

トムトムとエロイーズの関係がとても好き。
優しくて、なんか脆くて、切ないけど可愛い。

ただ、完成度としては低いというか何かミスマッチな配役もあったり、何か雰囲気に統一性がなかったりするのが残念なとこです。

でも、凄く好きな映画のひとつ!

どんよりしていて、そこに漂っていたいときにオススメです。笑

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Yuune.