ブライアン・イーノ

イギリスを代表する音楽家、プロデューサー、ビジュアルアーティスト、アクティビスト。ロック、ポップス、アバンギャルドなど、現代音楽史において極めて重要な存在として知られている。
1970年代初頭、ブライアン・フェリー率いるロキシー・ミュージックの創設メンバーとして国際的な注目を集める。バンドではシンセサイザーとテープレコーダーを駆使した革新的なサウンドを担当し、グラムロック時代の先駆者となった。ロキシー・ミュージック脱退後、ソロアーティストとして数多くのアルバムをリリース。特に「アンビエント音楽」という全く新しいジャンルを創造したことで知られている。78年の「アンビエント 1/ミュージック・フォー・エアポーツ」は、環境音楽の金字塔とされている。
音楽プロデューサーとしても卓越した才能を発揮し、デビッド・ボウイ、U2、トーキング・ヘッズ、ディーヴォなど、数多くのアーティストとコラボレーション。1980年代から90年代にかけて、これらのバンドの音楽的方向性を大きく変える役割を果たした。
24年には、見るたびに内容が変わるジェネラティブ・ドキュメンタリー映画「Eno.」が制作され、25年3月には新作ソロアルバム「Aurum」をApple Music限定でリリース。さらに6月には「Luminal」と「Lateral」という2つの新作アルバムも同時リリースされ、現在も精力的に創作活動を続けている。