蝶の舌
劇場公開日:2001年8月4日
解説
スペイン内戦直前を背景に少年と老教師の交流を描いた感動作。監督・脚本は「にぎやかな森」のホセ・ルイス・クエルダ。音楽は「オープン・ユア・アイズ」の監督としても知られるアレハンドロ・アメナバル。出演は「ベルエポック」のフェルナンド・フェルナン・ゴメス、新人の子役マヌエル・ロサノほか。1999年スペイン・アカデミー〈ゴヤ〉賞脚色賞を受賞。
1999年製作/95分/スペイン
原題または英題:La Lengua de las Mariposas
配給:アスミック・エース(アスミック・エース エンタテインメント=日本テレビ放送網=角川書店 提供)
劇場公開日:2001年8月4日
ストーリー
1936年、ガリシア地方の小さな村。喘息持ちのため皆と一緒に一年生になれなかった8歳の少年モンチョ(マヌエル・ロサノ)は、ようやく学校に行く日を迎えるものの、初日に緊張のあまりお漏らしをしてしまう。だが担任のグレゴリオ先生(フェルナンド・フェルナン・ゴメス)と心を通わせることで、学校にも慣れてきた。先生は生徒たちを森へ連れ出し、大自然の世界へ導いていく。ティロノリンコというオーストラリア産の鳥のことや、蝶の舌についての秘密など、先生の話はモンチョをすっかり魅了した。しかしそんな楽しい日々も、スペイン内戦の訪れと共に一変する。広場に集まった群衆の前に、ファシズムに反対する共和派の人々が、両手を縛られて一人ずつ姿を現わす。罵声が飛び交う中、共和派だったグレゴリオ先生も現われた。モンチョは母のローサ(ウシア・ブランコ)に、皆と同じように先生に罵声を浴びせるよう命じられる。よく意味もわからず口を開いたモンチョだが、先生たちを乗せた車が走り出すと同時に、それを必死で追いかけて、こう叫んだ。「ティロノリンコ! 蝶の舌!」。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ホセ・ルイス・クエルダ
- 脚本
- ラファエル・アスコナ
- 原作
- マヌエル・リバス
- 製作総指揮
- フェルナンド・ボバイラ
- ホセ・ルイス・クエルダ
- 撮影
- ハヴィエ・サルモネス
- 美術
- ジョセフ・ローゼル
- 音楽
- アレハンドロ・アメナーバル
- 編集
- ナチョ・ルイス・カピヤス
- 衣装デザイン
- ソニア・グランデ
- 字幕
- 清水馨