タイガーランド

劇場公開日:

解説

「バットマン」シリーズや「評決のとき」などイベント大作のヒットメイカー監督、ジョエル・シューマカーが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアーらが主唱する“ドグマ95”に賛同して、わずか28日間で撮り上げた話題作。全米批評家から大絶賛された主演の新人、コリン・ファレルに注目。

2000年製作/101分/アメリカ
原題または英題:Tigerland
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:2001年10月6日

あらすじ

1971年、ルイジアナ州ポーク基地。ベトナム戦争に向けて最終訓練を受ける新兵たちは、やがて第2の地獄と呼ばれる“タイガーランド”での実践訓練の後、ベトナムへ送られていく。ある日A中隊に、上官にたてついては懲罰房通いを繰り返しているボズが加わる。いつか軍隊を逃げ出してやろうと考えるボズは、志願兵のパクストンと親しくなる。パクストンは、ヘミングウェイのように戦争体験を記録して小説を出版したいと願う、作家志望の青年だった。彼は、軍規にわざと逆らい上官を怒らせるボズに次第に惹かれてゆく。ボズは軍規の抜け道を熟知していて、これまでに何人もの新兵を除籍させてやっていた……。

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映画レビュー

3.0ボズの行動が独善的に思える

2025年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 今作は『フォーリング・ダウン』のジョエル・シューマカー監督の映画ということで鑑賞。

 ボズが、彼が除隊すべきと判断した者を除隊するように仕向ける行動を描くことを通じて、反戦を訴える意図が今作にあるのだろう。だが、彼の行動は称賛されるようなものでも無いと思えた。戦争に行きたくないのは皆同じだし、語らないだけで皆様々な事情を抱えている。にもかかわらず、彼が除隊するべきと判断した者のみを除隊させる行動が独善的に思え、あまり共感できなかった。特に、友人を除隊させるために、頼まれてもいないのに目を撃つのは唖然とした。

 ただ、今作は訓練の様子のリアリティが素晴らしい。同じくベトナム戦争に行く前の訓練を描いた作品としては『フルメタル・ジャケット』が連想される。『フルメタル・ジャケット』は基地内での訓練の様子が描かれる。それに対して、今作は蒸し暑い密林のあるベトナムを模したタイガーランドがメインの舞台な点で、より訓練の過酷さが伝わってきた。実際の訓練もこれほど過酷だったろうと思わせられる点が秀逸だった。

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根岸 圭一

4.0戦わない戦争映画。

2022年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ベトナム戦争を舞台に、戦地につくまでの
兵たちの訓練を描いた映画。
その過酷な日々を、シリアスなトーンで淡々と綴っています。
戦争そのものの悲惨さを描いた映画はよくありますが、
訓練だけというのは、珍しいんじゃないでしょうか。
コリン・ファレル演じる主人公が、ヒーローじゃないのがいいですね。
弱い部分、ずるい部分もある、普通の人。
戦争映画としては、地味だと思うのですが、いい作品ですね。

映画「地獄の黙示録」に、空気感みたいなものが似てる気がしました。

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tochi06

1.5訓練だけ?の映画、

2021年9月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ベトナムの現地に行くことなく、終始、すべて「訓練」の映画。

前半は宿舎で、こういう映画あるあるの、上官が下ネタで怒鳴り散らすのばかり。

後半、その「タイガーランド」に行って、実戦さながらの訓練をすることになる。
でも「敵」は、アメリカの同じ兵士で、現地の予行演習みたいなかんじ。

でもそれで終わり。

んー、緊迫したとこもそうなく、訓練だけで終わってしまった。

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みけい

3.5徴兵時代のアメリカ

2021年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1971年、ベトナムに派遣する兵士を鍛えるアメリカ軍基地での話。
徴兵制の時代、主人公(コリン・ファレル)は反戦平和を隠すこともせずに訓練に参加していた。
幹部や仲間からも煙たがられていたが、仲間たちは次第に人間性を取り戻していく。
コリン・ファレルは鮮烈な印象を残す。

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いやよセブン