オテサーネク 妄想の子供
劇場公開日:2001年11月3日
解説
チェコの民話をベースに命を持った切り株人形の恐怖を描く寓話。監督・脚本・原案・美術は「悦楽共犯者」のヤン・シュヴァンクマイエル。出演は映画初出演のクリスティーナ・アダムツォヴァーほか。
2000年製作/132分/チェコ
原題または英題:Otesanek
配給:チェスキー・ケー=レン コーポレーション
劇場公開日:2001年11月3日
ストーリー
ホラーク(ヤン・ハルトゥル)とホラーク夫人(ヴェロニカ・ジルコヴァー)には子供がなく、二人は失意を抱えていた。ある日、夫人は赤ん坊の形に削った木の切り株をオティークと名付け、我が子としてかわいがるようになる。同じアパートの住人たちの奇異の目や夫の不安をよそに、夫人はオティークに異常な愛情を注ぐが、そのオティークは生命を持ち、恐ろしい食欲であらゆるものを平らげていく。そんな事の真相を理解していたのは、民話『オテサーネク』を読んでいた少女アルジュビェトカ(クリスティーナ・アダムツォヴァー)だけ。民話のオテサーネク同様、オティークは生きた猫や人間まで食べてしまう。収拾のつかなくなったホラーク夫妻は地下室にオティークを閉じこめるが、今度はアルジュビェトカが彼の面倒をみはじめる。やがて少女はアパートの住人をオティークの餌にすることを選び、ついにはホラーク夫妻も食われてしまう。それにようやく気づいたアパートの管理人(ダグマル・ストシーブルナー)は、鍬を持ってオティークのいる地下室に下りていくのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヤン・シュバンクマイエル
- 脚本
- ヤン・シュバンクマイエル
- 原作
- ヤン・シュバンクマイエル
- 製作
- ヤロミール・カリスタ
- 撮影
- ユライ・ガルヴァーネク
- 美術
- エヴァ・シュワンクマジェロヴァ
- ヤン・シュバンクマイエル
- 音響
- イヴォ・シュパリ
- 編集
- マリエ・ゼマノヴァー
- アニメーション
- ベドジック・グラッセ
- マーティン・クブラーク
- 字幕
- 寺尾次郎
- ペトル・ホリー