オテサーネク 妄想の子供

劇場公開日:

解説

チェコの民話をベースに命を持った切り株人形の恐怖を描く寓話。監督・脚本・原案・美術は「悦楽共犯者」のヤン・シュヴァンクマイエル。出演は映画初出演のクリスティーナ・アダムツォヴァーほか。

2000年製作/132分/チェコ
原題:Otesanek
配給:チェスキー・ケー=レン コーポレーション
劇場公開日:2001年11月3日

ストーリー

ホラーク(ヤン・ハルトゥル)とホラーク夫人(ヴェロニカ・ジルコヴァー)には子供がなく、二人は失意を抱えていた。ある日、夫人は赤ん坊の形に削った木の切り株をオティークと名付け、我が子としてかわいがるようになる。同じアパートの住人たちの奇異の目や夫の不安をよそに、夫人はオティークに異常な愛情を注ぐが、そのオティークは生命を持ち、恐ろしい食欲であらゆるものを平らげていく。そんな事の真相を理解していたのは、民話『オテサーネク』を読んでいた少女アルジュビェトカ(クリスティーナ・アダムツォヴァー)だけ。民話のオテサーネク同様、オティークは生きた猫や人間まで食べてしまう。収拾のつかなくなったホラーク夫妻は地下室にオティークを閉じこめるが、今度はアルジュビェトカが彼の面倒をみはじめる。やがて少女はアパートの住人をオティークの餌にすることを選び、ついにはホラーク夫妻も食われてしまう。それにようやく気づいたアパートの管理人(ダグマル・ストシーブルナー)は、鍬を持ってオティークのいる地下室に下りていくのだった。

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映画レビュー

3.5強烈だわ

2024年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

民話をベースに、、ってどんな民話やねんっw で、この木は何を表してるの?何かの暗喩なの?何なのいったい 女の子のおしり見た時だけメラメラ欲情する小児性愛者のおじいさんも笑えるんですけど いやーとんでも映画だわ でもでも嫌いじゃないですw

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Giovanni

3.0狂ってるなあ

2024年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この監督、独特な作風だよね、飯のアップとか映像のセンスとかキャラの濃い出演者がよくてなんかズルズルみちゃう、今作は木を子供と思い込む両親なのかと思ってたら命宿っててそれが人まで食べてしまう変な話笑
飯のシーンは本当に汚らしい、そんで思うのは向こうは基本的に皿一皿に一食なの?
いつも思う、この作品に限らないけど海外の映画の家庭の食事は基本美味しそうに見えないし美味しそうに食べないよね、この監督のは特に顕著だけど笑
個人的に面白いのはロリコンじいさん
わざわざメガネかけて幼女?によってきて最後まであほな役回りで笑
あの幼女もキャラが濃い、微妙にかわいくないけど印象に残る
ほぼ主役並にでてます

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まあ映画好

3.5あかんやろこれw好き

2024年4月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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おちゃん

2.0理解に苦しむ…

2024年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

日本語のサブタイトルの通り、最初に妄想の子供とつけなければ、見た人が怒り出すかもしれない。
少女が幼い頃から見ていた童話は、一般的には情操教育として子供の世界観を形成する上で役に立つものだが、その世界を中心に現実世界を見ることで、現実世界との混同が起き、この場合、少女の勝手な妄想癖をオドロオドロしく映像化している。
しかしながらこの妄想は少女だけに留まらなかった。
不妊症の女性がまたしても流産してしまうことから、夫も子供がほしいという強い願望が白昼夢を見させてしまうほどだ。
そんなとき購入した別荘の庭いじりで、切り倒した木の根を掘り起こすと、その姿が赤ちゃんに似ていたことで、彼はちょっとした彫刻を施し妻にプレゼントする。
妻はその人形を痛く気に入り、感情移入させるとまるで本当に赤ちゃんが生まれたかのように生活し始めた。
最初の頃は夫も喜んでいたが、妻の感情移入は異常さを増す。
やがてこの人形に命が吹いこまれたようになるが、それは少女が読んでいた童話の内容と酷似していることに少女は気づく。
問題は、夫婦間のゲームとも呼べるようなままごとと、少女の読んでいた童話「オテサーネク」が同一化され、それが現実化され、木の根が、飼っていた猫、郵便配達員などを次々捕食していくという設定だ。
簡単に言えば、童話こそが聖書並みの預言書で、それが現実化していく過程を、最初は妄想癖というスタンスで映像化しているが、実際にその出来事は起きているという設定になっていくのだ。
オチはなく、アパートの管理人のおばさんが、童話のように鍬を持って木の根を切り倒そうと地下へ行くシーンと、やめてと泣き叫ぶ少女の悲鳴で終わっている。
多少作品に寄せた見方をすれば、幼いときの純粋なモノの見方を、大人が力づくで矯正しようとする昔からの人間社会を描いていたのかもしれないと感じた。

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