わが友イワン・ラプシン
解説
30年代半ばのソビエトの地方都市を舞台に、作者の父たちの姿を語り手の子供時代の回想を通して描く刑事ドラマ。監督は「道中の点検」アレクセイ・ゲルマン、脚本はエドゥアルド・ヴォロダルスキー、撮影はワレーリー・フェドーソフが担当。出演はアンドレイ・ボルトネフほか。
1984年製作/100分/ソ連
原題または英題:Moi Drug Ivan Lapsin
ストーリー
30年代半ばのロシア、当時まだ小学生だった作者は、貧しい地方都市ウンチャンスクのアパートに刑事の父(アレクサンドル・フィリッペンコ)と同僚のイワン・ラプシン(アンドレイ・ボルトネフ)、アコーシキン(アレクセイ・ジャルコフ)の四人で住んでいた。その頃町では、死刑判決をうけた脱獄囚ソロビヨフが度々殺人事件を引き起こしており、ラプシンたちは彼を捕らえようと必死だった。ある時ラプシンは、役作りのため売春婦に会いたいという女優ナターシャ(ニーナ・ルスラーノワ)と出会い、やがて彼女に魅かれるようになるが、ナターシャが愛していたのは、ラプシンの友人で、つい最近妻を亡くしたばかりのジャーナリスト、ハーニン(アンドレイ・ミローノフ)だった。ところが彼は、ソロビヨフ逮捕の現場に同行した際、犯人と渡り合い重傷を負ってしまう。それから数ヶ月、傷の癒えたハーニンはモスクワへ旅立ち、ナターシャの思いは断たれた。そしてあのアパートでも、結婚生活に破れ戻ってきたアコーシキンたち四人の生活は、依然として変わることなく続いてゆくのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アレクセイ・ゲルマン
- 脚本
- エドゥアルド・ボロダルスキー
- 撮影
- ワレーリー・フェドーソフ
- 音楽
- Arkady Gagulashivili
- 字幕
- 三浦みどり
- 字幕監修
- 岡枝慎二