天国2人道中

解説

パラマウント音楽部長だったボリス・モロスの独立第1回作品で、「極楽オペレッタ」「極楽双児合戦」と同じくスタン・ローレル、オリヴァー・ハーディー主演喜劇である。脚本はローレル・ハーディー喜劇に常に参加しているチャールズ・バディー・ロジャースが、喜劇俳優ハリー・ラングドン、ラルフ・スペンス、アルフレッド・シラーと協力して書き卸し、「シャムパン・ワルツ」「ダイヤモンド・ジム」のエドワード・サザーランドが監督し、ローレル・ハーディー劇専属のアート・ロイドが撮影した。助演は「真紅の森」のジーン・パーカーその他である。

1939年製作/アメリカ
原題または英題:The Flying Dences

ストーリー

のんき者であるスタンとベーブは欧州旅行と洒落こみ、花のパリへ乗り込んだ。ベーブは宿の娘ジョーゼットに恋をしたが、実は彼女には外国人部隊の将校である夫がいるので腕曲に断った。そうとは知らぬベーブは失望の余り、次の世に生まれる時は馬になりたいと嘆きつつ嫌がるスタンを道連れにセーメ河へ身投げしようとする時、1人の将校が通りかかって女の為に死ぬ位なら外国人部隊へ入れと勧める。この将校がジョーゼットの夫である事を知る由もなく、2人はノコノコとモロッコまで出かけて外国人部隊に入隊した。勤務中様々の失敗は演じたが、ベーブも女の事を忘れたというので2人は辞職して故郷へ帰る事にした。しかしまだそれが許されないうちに、2人は平気で営外へ出てしまったので、脱走罪で追跡され飛行場へ逃げると夫に逢うためジョーゼットがパリから到いたところだった。ベーブは彼女が自分を追って来たのだと大喜びしたが、訳を知って落胆した途端に2人は逮捕され、営倉に入れられる。そのうち抜穴を発見してジョーゼットの新宅へまぎれ込み、大騒ぎを起こした挙げ句、格納庫の中の飛行機へ隠れたが、ふとしたはずみに飛行機が独りでに動き出し、空中高く舞い上がってしまった。操縦も何も知らない2人は、横転逆転する飛行機を中にしがみついていたが、とうとう墜落してしまう。スタンは無事に飛び出したが、あわれベーブは惨死をとげ、彼の魂は昇天した。友を失ったスタンが1人トボトボと田舎道を歩いていると、懐かしいベーブの声が聞こえて来る。それを頼りにともの姿を捜し求めると、そこには1匹の馬がいた。ベーブは生前の念願通りに生まれ変わったのである。

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