連邦警察

劇場公開日:

解説

1人のFBI局員の半生の物語にもとづいて、FBIの発展の歴史を描いた作品。1951年にピュリッツァー賞を受けたことのあるドン・ホワイトヘッドの原作を、映画化したのは「黄昏に帰れ」のマーヴィン・ルロイ監督。脚色にあたったのはジョン・ツウィストとロバート・L・ブリーン。撮影は「黄昏に帰れ」のジョセフ・バイロック。音楽はマックス・スタイナー。出演するのは「或る殺人」のジェームズ・スチュアート、「間違えられた男」のヴェラ・マイルズの他、マーレイ・ハミルトン、ラリー・ペネル、ニック・アダムスら。製作マーヴィン・ルロイ。

1959年製作/アメリカ
原題または英題:FBI Story
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1959年12月26日

ストーリー

チップ(ジェームズ・スチュアート)は連邦検察局の歴史を講演していた。ー1924年、彼はテネシー州の連邦検察局に、同僚のサムやハリと共にいた。新任のFBI長官フーバーに出張旅行を命ぜられてワシントンへ向う前、図書館員のルーシイと結婚した。検察局をやめるのが条件だった。が、新任の局長の新方針が彼に辞職を思い止めさせた。北部ルイジアナでチップは白人の秘密結社クウ・クラックス・クランの暴行をやめさせた。オクラホマ州ではインディアン殺害事件をかたず、中西部に転任した。凶悪なギャングが活躍していた。局員が何人か殺された。FBIはギャングたちへの全面的な戦いを始めた。ウィスコンシンで、チップらは“ベビー・フェイス”ネルソンを追いつめた。が、賊はサムを殺して逃げた。シカゴの劇場の外で、FBIはジョン・デリンジャーを射殺した。オハイオの農場では“プリティ・ボーイ”フロイドが殺された。ルーシイは毎日チップの身を案ずる緊張に絶えられず、子供たちを連れて実家へ帰った。だが、やはり数ヵ月後、夫の家へ帰っていた。各地を転々とする生活が続く。フロリダ、ニュー・オルリンズ。30年代の最も兇悪なギャング・機関銃のケリーはFBIがふみこんだ時いった“Gメン、射たんでくれ”ーこれがFBIの勝利を象徴的に示す言葉になった。ー第2次大戦が始まると、局員は大増員された。新人の中にはサムの息子ジョージもまじっていた。彼はチップの娘アンと恋仲だ。ドイツのスパイに対抗するため南米にいた彼を、チップは無事連れ戻した。45年8月、アンとジョージの結婚1周年を祝っていた時、チップの息子・マイクの戦死の報が届いた。戦後FBIは反共のために働いた。チップは新入局員への講演を終えた。外にはルーシイが孫を連れて待っていた。

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映画レビュー

4.0当時の警察庁推薦の映画

2020年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

とにかく硬派のなかの硬派といえる作品。作品冒頭シーンは保険金殺人といった近未来においてやがて頻発する現代社会の闇で始まる。そして本編は主人公の過去の時代へとさかのぼり、FBIとマフィアとの死闘、有色人種を殺害したKKKメンバーの逮捕。さらには第二次大戦中の様々なドラマティックな出来事など、とにかく盛りだくさんである。米国という操縦不能なほど強大なパワーに支配された国家にあって、良心あるいは正義を貫き通した一人の男をJ.スチュワートが見事に演じきっている。

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sakuranbo2008