リップスティック

劇場公開日:

解説

アメリカで社会問題化しているレイプ〈強姦〉をテーマに、抑圧された現代社会に潜む暴力を描く。製作はフレディ・フィールズ、監督は「ラスト・アメリカン・ヒーロー」のラモント・ジョンソン、脚本はデイヴィッド・レイフィール、撮影はビル・バトラー、衣裳はジョディ・リン・ティレン、音楽はミシェル・ポルナレフがそれぞれ担当。出演はマーゴ・ヘミングウェイ、アン・バンクロフト、クリス・サランドン、ペリー・キング,マリエル・ヘミングウェイ、ジョン・ベネット・ペリー、ロビン・ギャメルなど。

1976年製作/アメリカ
原題:Lipstick
配給:東宝東和
劇場公開日:1976年9月11日

ストーリー

カリフォルニアの静かな入江の波打際、「全米一のセクシュアルなモデル」といわれるトップモデル、クリス・マコーミック(マーゴ・ヘミングウェイ)が、大胆なポーズでカメラの前に立っていた。そんなクリスの仕事に付きそっているのは14歳になる妹のキャシー(マリエル・ヘミングウェイ)である。不慮の事故で両親を失って以来、クリスはキャシーを養育しながら自活しているのだ。この日キャシーはクリスに自分の学校の音楽教師スチュアート(クリス・サランドン)を紹介しようとして、彼をロケ現場に招待した。だが、仕事が忙しいクリスは、スチュアートの作曲した音楽を聞く暇がなかった。後日、自分のマンションに訪ねて来るように約束した。翌日、スチュアートがクリスのマンションを訪ねた。やがて部屋中に彼がテープに録音して持参した電子音楽が異様な音を響かせはじめた。クリスは当惑したが、丁度タイミング良く恋人のフティーブ(ペリー・キング)から電話が入った。クリスはホッとしてベッドルームへ行き甘い愛の言葉を囁き始めた。スチュアートは自分の存在を無視されまいとするかのように音楽のボリュームをあげた。そして、突然、スチュアートが豹変した。彼はクリスの髪をつかむと狂ったように引きづりまわし、真赤な口紅をクリスに塗りたくった。そしてベッドの上に裸のクリスをうつ伏せにして手足を縛りつけ、強姦した。学校から戻ったキャシーが見たのは、ベッドの上でもつれあっている男と女の姿だった。愕然としてその場から離れたキャシーだったが、姉が強姦されたことを知ったのは、スチュアートが事をすませてマンションから出て行った後だった。やがて、一部始終を知った兄マーティン(ジョン・ベネット・ペリー)とスティーヴは、クリスを連れて有能な女性検事カーラ(アン・バンクロフト)の事務所を訪ねた。カーラは、アメリカでは強姦事件の裁判で被害者が勝つ見込みは、僅かに2パーセントだと言うが、クリスは告訴をとり下げなかった。事件は裁判に持ちこまゃた。だが、カーラの予測どおりスチュアート側の弁護士は、不当ともいえる手段でクリスに罪を被せようとし、重要参考人としての幼ないキャシーを巧みに利用して、見事、スチュアートを無罪にしてしまった。クリスの心の傷は深かった。彼女は自分自身を取り戻すために、コロラドに狩猟に行こうと決心し、ハンティング用ライフルを車に積み、最後の仕事をしていた。その頃、撮影の現場を抜け出したキャシーは、同じビルのホールでスチュアートが録音機を操作しているのに出会った。最初は学校にいる時と同じように優しいスチュアートに、誘いこまれるように彼の傍に行ったキャシーだが、危機を感じ逃げ出した。だが、簡単に捕まり、姉と同じように暴行された。やがて、放心状態でクリスのもとに戻ったキャシーは、姉にスチュアートに暴行されたことを告げた。怒りに燃えたクリスは、車に積んであったライフルを取り出すと、車を走り出させたスチュアート目がけて発砲した。車は横転し、血だらけのスチュアートがはい出して来た。クリスはなおも激しく撃ち続けた……。ふたたびクリスは法廷に立っていた。だが今度は無罪を宣告されるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0衝撃的な作品

Mさん
2022年10月3日
Androidアプリから投稿

ラストシーンのインパクト。

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M
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