リオの男

劇場公開日:

リオの男

解説

「大盗賊」のジャン=ポール・ベルモンドとフィリップ・ド・ブロカ監督が再タッグを組んだ傑作アクションコメディ。フランス空軍パイロットのアドリアンは1週間の休暇をもらい、恋人アニエスに会うためパリへやって来る。しかし博物館に展示されていたアマゾン古代文明の土像の盗難事件に伴い、土像の発見者の娘であるアニエスが誘拐されてしまう。犯人がアニエスをブラジル行きの飛行機に乗せようとしているのを発見したアドリアンは、とっさにその飛行機に乗り込む。盗まれた土像は全部で3体あり、すべてそろえれば財宝の隠し場所がわかると言い伝えられていた。アドリアンは土像の秘密を暴いてアニエスを無事救出するべく奔走するが……。ヒロインのアニエス役に「ロシュフォールの恋人たち」のフランソワーズ・ドルレアック。1963年製作で、日本では64年に初公開。2021年、ベルモンド主演作をHDリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」(21年5月14日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で公開。

1963年製作/116分/G/フランス・イタリア合作
原題または英題:L'homme de Rio
配給:エデン
劇場公開日:2021年5月14日

その他の公開日:1964年10月25日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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a film by Philippe de Broca (C) 1964 TF1 Droits Audiovisuels All rights reserved.

映画レビュー

4.0素手で戦う、大好きな女の子のために

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

銃はやめて!

主人公はどんなときでも素手で。
痛い目になるわ、酷い仕打ちに遭うわ。

すべては、タイトルの通り。

男子はバカなんです。バカだから馬鹿力というじゃないですか。

しかし、この見事な荒唐無稽ボーケン活劇のパイ生地は、

かつて欧米諸国が、南米大陸においてやらかした
歴史的事実が下敷きなので、

苦味や香りがふんだんになっております。

あの子供の、のちにインディジョーンズ魔宮の伝説の少年に重なる、他民族との交流、共感、感応が、
きもちよく、スパイスとなり、

やっぱり娯楽映画はいいよね!
となるのでした。

人類みなきょうだい!

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青樹礼門

4.0ベルモンドの真骨頂!インディ、ルパン三世の原点! アクションの連続+どこかユーモラス。

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

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ITOYA

4.5勝手にしやがれ、ベルモンド‼️

2024年5月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

J=P・ベルモンドと言えば、金に汚く、女にだらしなく、血の気が多いという「勝手にしやがれ」のミシェルのキャラに代表される、ヌーベルバーグを象徴する俳優さん‼️そんな彼がここではイメージを180度変え、財宝がらみの誘拐事件に挑む‼️ベルモンド紛するアドリアンは財宝ではなく、誘拐された恋人の救出のために一生懸命頑張る‼️いいですねぇ、アドリアンの愛‼️その愛を一身に受けるヒロイン、アニェス役のフランソワーズ・ドルレアックもホントに魅力的‼️序盤、アドリアンがバイクを駆って誘拐犯を追いかけるシーンのワクワク感から、パリからリオへ、ボート、飛行機、馬、自転車、車まで、ありとあらゆる乗り物を駆り、走りまくって、泳ぎまくって、ジャングルではターザンまで‼️アニェスのために必死で頑張るアドリアンの活躍を、観てる我々も心底楽しめる娯楽エンターテインメント‼️CGのない時代にほぼノースタントで頑張ったベルモンドに拍手‼️初見から30年以上経ちますが、ホントに大好きな映画です‼️

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共感した! 5件)
活動写真愛好家

3.5☆☆☆★★★ 走る!走る!走る!走る! 追う!追う!追う!追う! ...

2024年3月18日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

走る!走る!走る!走る!

追う!追う!追う!追う!

殴る!殴る!殴る!殴る!

飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!飛ぶ!

その目的はただ一つ。

〝 とにかく好きな女の子を助けたい 〟

…って言う単純な想いだけ。

サイレント喜劇のハイテンションをひたすら踏襲した、リアルなアクションのオンパレードに映画の真髄を見る思いで。その素晴らしい姿には、ただただ感動すら覚える。
それを感じたなら、どんなにストーリーがいい加減であろうとも、最早どうでも良くなってしまう。

それだからこそだろう、間違いなくスピルバーグは『インディジョーンズ』シリーズを撮るにあたって、この作品を参考にしているのが分かる。

ベルモンドがピンチに陥った時に、彼の相棒となる靴磨きの少年は『魔宮の伝説』でもあり、彼女が酔っぱらいながらのアクション場面も同じ。
更には飛行機の操縦までする。
まあこれに関してはその後の展開がちょっと違うし。当時スタントマンなしのアクションを売りにしていたベルモンドでも、流石に本物の飛行機を操縦するのは無理なので。編集で巧みに誤魔化してはいますけどね💦

でも、ジャングルの奥深く入って行く時に、船にしがみつく辺りは。少しばかり潜水艦の場面に置き換えてみたら似ている…とは思う。
何しろラストの《3体の土偶》を使う宝探しの場面等は、スピルバーグがシリーズ1作目の冒頭で「僕ならこうするよ!」…とばかりに、参考にしているんじゃない?って、スクリーンを観ながらつい思ってしまった。

ジャッキーもベルモンド映画好きを公言してますけど。この作品自体がバスター・キートンを踏襲している訳で。

【ただひたすらに好きな女の子の為に命を張る】

そのコンセプトは後々のジャッキー映画にも通じている。
本編のクライマックスアクションで、ベルモンドが大木につかまりながら上から降りて来る場面等、そのままジャッキーは以前に使っていたんじゃなかったっけ?

正直に言ってしまうと、中盤でちょっとだけウトウトってしかけたのですが。途中の建設現場でのアクション場面以降はもう目が離せない。

現在のアクションシーンだと、超絶な危険アクションが目白押しで、目が離せないのは勿論の事。
その為にCG等をふんだんに使っているのが普通。
あのトムクルでさえ、自らスタントは使わなくてとも命綱だけは使うのに。ベルモンドは命綱すら一切使わないんだから^^;
観ていて本当に怖いんだよ〜ベルモンド〜!

そんな怖さが満載なアクションコメディーでありながら。映画自体の、のんびりとした口調と相まって。その凄さが、現在の若い観客にはなかなか伝わりずらい…って言う、、、

寧ろ「いやいや雑だなあ〜!」と何度も画面に突っ込みつつ。そのいい加減さ、、、

ゴホン、もとい、、、

そんな楽しさに身を委ねているだけで幸せな気分にさせてくれる稀有な傑作なんですよね〜。

酒場での大乱闘場面なんか、直接中身に関係ないけど、観ていて「このどうでもよさがコメディーリリーフとして大事なんだよなあ〜」…と。

本当に死んじゃったんだよなあ〜ベルモンド!

御大、本当にお疲れ様でした。
今後も御大のスピリットは、世界中の映画人の手で活かされて行くと思います。
天国で笑いながら見守っていて下さい。

2021年10月16日 キネマ旬報シアター/スクリーン1

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松井の天井直撃ホームラン