ライオンと呼ばれた男

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ライオンと呼ばれた男

解説

フランスの名匠クロード・ルルーシュと人気俳優ジャン=ポール・ベルモンドが、「あの愛をふたたび」以来19年ぶりにタッグを組んだドラマ。当時58歳のベルモンド本人を投影したかのような成功者が人生をリセットしようと冒険の旅に出る姿を、彼の出演作へのオマージュ満載で描く。

1930年代、パリ。母親に捨てられた少年サム・リオンはサーカス団に拾われ、空中ブランコのスターとなる。やがて大怪我を負ってサーカス団を去った彼は、実業家として大成功を収める。50代となったある日、さまざまなことに疲れたサムは、ヨットでの単独大西洋横断に挑戦し、そのまま行方不明となってしまう。2年後、サムの会社は息子と娘が引き継いだものの、経営不振に陥っていた。アフリカにいたサムは、彼の会社の従業員だった青年アルと偶然にも出会い、ある計画を持ちかける。その内容は、アルを自分の身代わりとして会社に送り込み、サムが影から助言して経営を立て直すというものだった。

1989年・第14回セザール賞でベルモンドが主演男優賞を受賞し、彼にとって初の大きな映画賞受賞となった。2024年、ベルモンド主演作をリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選グランドフィナーレ」(24年6月28日~、東京・新宿武蔵野館ほか)にて33年ぶりに劇場公開。

1988年製作/127分/フランス・ドイツ合作
原題または英題:Itineraire d'un enfant gate
配給:エデン
劇場公開日:2024年7月12日

その他の公開日:1991年4月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

5.0明るくハッピーになれる映画

2024年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前半の間延び感はあるけど、後半面白い。 良いお父さんでしたが、ちょっとついていけないなぁ。

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jiemom

3.5毎回、そのときの奥さんを自作の主演女優に据える恐ろしい男、クロード・ルルーシュ。

2024年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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じゃい

4.0「甘えん坊子ども」の走馬灯

2024年7月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

かっこいい車、ボクシング、海、動物、若い人に優しい、誰が敵か正確に見分ける、ユーモア、怖いもの知らず、変装、世界のあちこちを飛び回る;今までのベルモンドの映画が走馬灯のようにめぐった。 ルルーシュ監督の手にかかるとベルモンド映画はこうなるのか!『レ・ミゼラブル』同様、ベルモンドの顔のアップから始まる。その顔は涙を流しているような悲しいような色んなことを思い出しているような、人生に満足したような悔やんでいるような、たくさんの表情だ。監督はベルモンド映画とベルモンド自身の人生を重ねて時間軸を少しずらしつつ、重厚で美しい音楽と共に映像のミルフィーユを作り上げた。 ベルモンド映画常連の俳優が何人も出ていて嬉しかったし、ベルモンドが長年にわたって色んな人間を演じ、色んなタイプの映画を作ってきたことがよくわかるいい作品だった。 おまけ 挨拶「ボンジュール」の言い方と動揺しない練習テストの場面、面白くて納得できてとても好きなシーン!

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talisman

4.0ベルモンドが辿ってきた旅路

2024年7月6日
iPhoneアプリから投稿

孤児から一代で大会社を作り上げ、功成り名を遂げた後に全てを捨て放浪の旅に出た男の人生を描くドラマで、とても面白かったです。冒頭からアップで映し出されるベルモンドの顔に深く刻まれるしわや白髪混じりの髭は、彼自身の人生を感じさせます。前半は、主人公の過去を時系列を前後させて描く構成だけど、すんなりと主人公のキャラやエピソードが入ってきます。後半は、主人公が代理の青年を介して会社を立て直すお話しになるけど、ここで父娘の情感たっぷりのエピソードを絡ませてくるのが上手いです。家族にも仕事にも恵まれているのに、あえて孤独で自由な旅路を選ぶ男を、ベルモンドが体現し、名匠クロード・ルルーシュが熟練の語り口で描く、フランス映画らしい作品でした。

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シネマディクト