歓びの毒牙(きば)

劇場公開日:2024年11月8日

歓びの毒牙(きば)

解説・あらすじ

イタリアンホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが1969年に手がけた監督デビュー作。アメリカの作家フレドリック・ブラウンの小説「通り魔」を原作に、ローマで発生した連続殺人事件に巻き込まれたアメリカ人作家が事件の謎を追う姿を独特の映像美学で描く。

イタリアを訪れたアメリカ人作家サム・ダルマスは、ローマのギャラリーで起こった殺人未遂事件を目撃する。近ごろローマでは金髪女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生しており、今回の事件もその犯人によるものと思われた。警察に関与を疑われ帰国できなくなったサムは、事件現場で耳にした鳥の鳴き声を手がかりに真相を解き明かそうとするが……。

主人公サム役に「豹 ジャガー」のトニー・ムサンテ。後に「地獄の黙示録」などを手がけるビットリオ・ストラーロが撮影、「ニュー・シネマ・パラダイス」などを手がけるエンニオ・モリコーネが音楽を担当。アルジェント監督がキャリア初期に手がけ、いずれも原題に動物の名が含まれることから「動物3部作」と呼ばれるシリーズの第1作。2024年、特集上映「ダリオ・アルジェント動物3部作」でリバイバル公開。

1969年製作/97分/G/イタリア・西ドイツ合作
原題または英題:L'uccello dalle piume di cristallo
配給:キングレコード、Cinemago
劇場公開日:2024年11月8日

その他の公開日:1971年10月26日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5 【”鮮血の美学のデビュー。”今作はダリオ・アルジェントが初作品においてその世界観を確立していた事が分かるカメラアングル、エンニオ・モリコーネによる不協和音が奏でる精神崩壊ホラー作品なのである。】

2026年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

■イタリアで多発していた、ブロンド女性ばかりを狙う連続殺人事件が起きる。
 ローマに滞在中の米国人作家・サムダルマス(トニー・ムサンテ)に嫌疑が掛かり、モロシーニ警部(エンリコ・マリア・サレルノ)により旅券をとり押えられてしまう。
 何とか疑いが晴れた彼は自主捜査に乗り出し、不気味な鳥の鳴き声と事件との関わりに気付くのである。

◆感想

・2026年に観れば、何という事はない作品かもしれないが、良く観ると今作には後のダリオ・アルジェント作品に不可欠な鮮血の美学の要素が詰め込まれている。
 1.被害者の女性が、皆、金髪である事。
 2.黒い皮手袋が、頻繁に映される事。
 3.凶器が、鋭利なナイフである事。

・音楽担当は、ナント、名匠エンニオ・モリコーネである。
 だが、曲調は西部劇ではない。
 ジョン・ゾーンが率いた先鋭的ジャズバンド『ネイキッド・シティ』の如き、神経に響く金属音が印象的な曲調である。
ー ジョン・ゾーンが率いた先鋭的ジャズバンド『ネイキッド・シティ』:知らない人が多いかもしれないが、その耳障りな音楽と共に、数々のアルバムジャケットが凄いのである。
  一番有名なのは、マフィアの抗争で撃ち殺され、その死骸を映したアルバム・ジャケットである。葉巻を加えたまま撃ち殺された男の死骸と、その傍に拳銃が映されているモノクロ写真である。
  更には、その裏面には日本が誇る丸尾末広のおどろおどろしい血塗れ画があるのである。その曲調は高温ノイズが耳障りなジャズなのである。ー
  ダリオ・アルジェント作品の劇伴は、今作後、イタリアのプログレッシブバンド、「ゴブリン」に移って行くのだが、今作で既にその萌芽が出来上がっているのである。

・ダリオ・アルジェント作品と言えば、SM的要素満載の鮮血の美学として語られることが多いが、今作にはその要素が全て詰め込まれているのである。

<今作は、ダリオ・アルジェントが初作品に於いて、既にその世界観を確立していた事が分かるカメラアングル、エンニオ・モリコーネによるジョン・ゾーンの如き不協和音が奏でる精神崩壊不条理ホラー作品なのである。>

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NOBU

3.5 やっぱり主人公は若い女性で

2025年2月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ダリオ・アルジェント監督の作品は大好きですが、この作品は未見だと思い出しましたので、この機会に観てきました。

ジャーロ物、魔女物、どちらもほぼ観てますので遡ってデビュー作というのも楽しいものでした。

物語の進め方、犯人が二転するところ、過去のトラウマ、絵がポイントになるところ、よーく考えると無理があるところ等など、後の作品にも見られる要素が散りばめられていました。とても面白かったです。

ただ、残酷さは控えめですね。「サスペリア」あたりからの原色使いもまだありません。あと、主人公が男ですよね、やっぱり若い女優(ジェシカハーパーとかジェニファーコネリーとかイレニア・パストレッリ、加えて娘さん)を配した作品の方がドキドキします。

「ダークグラス」も面白かったですし、年齢的には厳しいかもですが、まだまだ新作が観たいです。

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ウルスアベイユ

5.0 面白い

2024年12月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ファンなのでビデオで何回も何回も見ているが、大スクリーンで改めて、華やかなケレン味や、独特としか表現できないディテールの味わい深さを感じる事ができて感無量だった。やっぱりキャリア最初期からアルジェントはずっとこのまんまだったんだ、と。エンタメとか芸術性とかで括れない、別次元の、純粋な才能の賜物としての映画を作る人。
モリコーネやストラーロの仕事にも溜め息が出た。夜の街をさまよう映像がとてもカッコいい。前衛かつキャッチーな音楽も最高。

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どんぐり

3.5 70点ぐらい。邦題が合ってない。

2024年12月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

もっとダークなホラーっぽいのを期待していたけど、ダーク度もホラー度も薄い。

僕は『ダークグラス』みたいな感じが好きですね。

若干ミスリードもあり惑わされたけど、最後にはスッキリした(笑)

主人公の恋人がキレるシーンがあるけど激昂していて、キレすぎだオーバーな演技だな…と思ったけど、国民性の違いなのかな?

映画は、けっこう面白かったです。

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RAIN DOG