夜の人々(1949)

劇場公開日:

解説

社会から疎外されたカップルが、そこから逃れようとして犯罪を重ねるはめになりアウトローにおちてゆく姿を描く。製作はジョン・ハウスマン、監督はニコラス・レイで本作品が監督デビュー作にあたる。エドワード・ロビンソンの原作『私たちのような泥棒』を基にチャールズ・スクニーが脚本、レイが脚色、撮影はジョージ・E・ディスカント、音楽はリー・ハーラインが担当。出演はファーリー・グレンジャー、キャシー・オドネルほか。

1949年製作/アメリカ
原題または英題:They Live by Night
配給:IP
劇場公開日:1988年4月23日

あらすじ

不況の嵐がアメリカ全土に吹き荒れていた1930年代の南部、ミシシッピー。チンピラのボウイ(ファーリー・グレンジャー)は仲間と脱獄し、彼らの用意した隠れ家でキーチ(キャシー・オドンネル)という娘と出会った。やがて恋におちた2人は、仲間と別れ銀行強盗を働いては隠れ家に身をひそめ、愛をたしかめあう日々を過ごす。貧困にあえぐ南部の民衆たちは、自分達の社会への代弁者のように2人を温かく見守る。しかしそんな2人も何度目かの銀行襲撃のあと、ついに警官隊に包囲されあえなく射殺されてしまうのだった。

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映画レビュー

5.01949年。ニコラス・レイ監督。監獄を脱走して銀行強盗を働く3人組...

2025年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1949年。ニコラス・レイ監督。監獄を脱走して銀行強盗を働く3人組。金を稼いだらグループを抜けて裁判をやり直そうとしている一番若い男は、グループ関係者の娘に恋をする。強盗に成功した男は娘との恋を成就させようとするが、、、という話。
物語の展開はさほど珍しくはないが、まず、とにかく会話の流れがすばらしい。当初の感情や意図していた目的とは別のところにたどり着く会話。アイテムの使い方もかっこいい。煙草や銃といったよくあるアイテムもそうだが、すばらしいのは時計。「今何時?」と時間を聞くだけで二人の気持ちが通い合う。そして、主人公二人の顔がいい。とくにキャシー・オドネルの感情のない表情。行動と心が一致してない現代映画という意味で、ドゥルーズはこの作品を分析の俎上に載せるべきだったのでは。

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4.0はぐれてしまった夜の人々

2024年5月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ビクトル・エリセ「瞳をとじて」経由で鑑賞。

冒頭の望遠カメラのショットからこんな昔にこんなリアルな画が?!とびっくりしました。
しっかりとストーリーをしっかりとした演技でしっかりと長回しで作劇していてもうこりゃ参ったわと思いながら観ました。
「瞳をとじて」の劇中セリフじゃないけど、もうこういう映画が昔にあるならこれでいいじゃんって言いたくもなるよね。

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あした

3.5幼く未成熟な男女が織り成す、あまりにうぶでナイーブな恋愛と逃避行を描くフィルム・ノワール。

2022年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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じゃい

4.0ニック

2015年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

田舎町しか出てこない。ホワイトトラッシュの起源。片目のチカマウ。RKOに1959のパリが熱狂した訳。ブレスレス何の希望もない世界。

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ssspkk