野郎どもと女たち
劇場公開日:1956年4月7日
解説
原作はニューヨークの下町を舞台にアメリカ的風俗詩を描いた短編小説作家デーモン・ラニョンの“サラ・ブラウン嬢の挿話”で、ジョー・スワーリングとエイブ・バロウズがミュージカル・プレイにアダプトし、1950年ブロードウェイで上演した。スワーリングとバロウズの台本から、「裸足の伯爵夫人」のジョセフ・L・マンキーウィッツが脚色・監督した。撮影は「トロイのヘレン」ノハリー・ストラドリング、作詩・作曲は舞台同様「アンデルセン物語」のフランク・ローサー、音楽監督と演奏指揮はジェイ・ブラックトン、舞踏振付けは「いつも上天気」に自身出演した「略奪された7人の花嫁」のマイケル・キッド。主な出演者は、「デジレ」で共演したマーロン・ブランドとジーン・シモンズ、「見知らぬ人でなく」のフランク・シナトラの他、舞台で同役を演じたヴィヴィアン・ブレイン、スタッビー・ケイ、B・S・プリイ、ジョニー・シルヴァなど。サミュエル・ゴールドウィン製作。
1955年製作/150分/アメリカ
原題または英題:Guys and Dolls
配給:MGM
劇場公開日:1956年4月7日
ストーリー
タイムス・スクエア近くの街頭で、サラ・ブラウン(ジーン・シモンズ)という救世軍の女軍曹が、魂を救うにはわが許に来たれと熱弁を振っていた。その頃、お調子屋のジョンスン(スタッビー・ケイ)と南街のベニイ(ジョニー・シルヴァ)の2人は、お馬のハリー(シェルドン・レオナード)に出逢った。ハリーは、ネイザン・デトロイド(フランク・シナトラ)の賽ころ博奕の賭場を探していると言ったが、ネイザンは場所を変えて警察の目を逃れていた。ジョンスンとベニイの2人は理髪屋でネイザンを探しているブラニガン警部(ロバート・キース)に出逢ったが、警部は今にネイザンの賭場を押えてやると言った。ネイザンは近頃シケていた。場所を貸してやろうというジョイは、前金1000ドル出せば車庫を貸すと言う。お蔭で、14年も婚約している恋人アデレイド(ヴィヴィアン・ブレイン)にプレゼントすらできない。彼は、町に大博奕打ちのスカイ・マスタスン(マーロン・ブランド)が来ていると知り、彼に1000ドルの賭をしないかと云うが仲々乗らない。この時街を救世軍の楽隊が通った。ネイザンは先頭のサラを指して、彼女をハバナへ連れて行けるかどうか1000ドルの賭をしようと言い、スカイは承知した。サラの伝道はさっぱりで、辞職してボストンに帰ろうかと考えていた。そこへスカイが入って来て、罪人を12人連れて来ようと約束し、サラは深夜大集会を盛会にできると思い承知した。スカイはサラをキューバに連れ出していたが彼女の純真さと愛を知り、手をつけずにその夜遅く2人でニューヨークに帰った。伝道所に帰ると、警察の車が来て中から出て来た博奕屋どもを捕えた。サラはスカイも一味と思いこんだが、楽隊員のアヴィド(R・トーミィ)からスカイは一味と関係がないときいた。お調子屋とスカイが秘密の賭場に行くとビッグ・ジュールのインチキ賽でネイザンが裸にされていた。スカイが12人の罪人のことを話しても皆嫌がって応じない。止むなくスカイは、たった1度の博奕でこれを決めることにした。夜半2分前、カートライト将軍とサラの前に、博奕屋がぞろぞろと現われた。彼らが懺悔している最中、ブラニガン警部が飛び込んできて、伝道所を賭場にした、と息まいたがサラの証言で疑いは晴れた。サラはスカイを探す途中、ネイザンを追い求めていたアデレイドに出会い、自分達の誤解を認めた。やがて、ミンディ料理店では、ニューヨーク中の野郎共と女たちの列席の上、2組の結婚式が挙げられた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョセフ・L・マンキウィッツ
- 脚色
- ジョセフ・L・マンキウィッツ
- 原作
- デイモン・ラニヨン
- 原作戯曲
- ジョー・スワーリング
- エイブ・バロウズ
- 製作
- サミュエル・ゴールドウィン
- 舞台版製作
- サイ・フューアー
- アーネスト・H・マーティン
- 撮影
- ハリー・ストラドリング
- 音楽監修
- ジェイ・ブラックトン
- 作詞
- フランク・ローサー
- 作曲
- フランク・ローサー
- 指揮
- ジェイ・ブラックトン
- 振り付け
- マイケル・キッド
-
Sky_Mastersonマーロン・ブランド
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Sarah_Brownジーン・シモンズ
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Nathan_Detroitフランク・シナトラ
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Miss_Adelaideビビアン・ブレイン
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Lt._Branniganロバート・キース
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Nicely-Nicely_Johnsonスタビー・ケイ
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Big_JuleB・S・プリイ
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Benny_Southstreetジョニー・シルバー
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Harry_the_Horseシェルドン・レナード
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Rusty_Charlieダン・デイトン
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Society_Maxジョージ・E・ストーン
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Arvid_Abernathyレジス・トゥーミイ
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General_Cartwrightキャスリン・ギブニー
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Laverneベダ・アン・ボルグ
受賞歴
第28回 アカデミー賞(1956年)
ノミネート
撮影賞(カラー) | ハリー・ストラドリング |
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作曲賞(ミュージカル) | ジェイ・ブラックトン シリル・J・モックリッジ |
衣装デザイン賞(カラー) | アイリーン・シャラフ |
美術賞(カラー) |
第13回 ゴールデングローブ賞(1956年)
受賞
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) | ジーン・シモンズ |