モナリザ

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解説

中年のアウトローが恋した高級娼婦を守るために身を挺して戦う姿を描く。製作はスティーブン・ウーリーとパトリック・カサヴェッティ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはジョージ・ハリソンとデニス・オブライエン、監督は「狼の血族」のニール・ジョーダン、脚本はジョーダンとデイヴィッド・リーランド、撮影はロジャー・プラット、音楽はマイケル・ケイメンが担当。出演はボブ・ホスキンス、キャシー・タイソン、マイケル・ケインほか。

1986年製作/イギリス
原題:Monalisa
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画

ストーリー

ジョージ(ボブ・ホスキンス)は冴えないチンピラ・ヤクザ、ボスのために冷や飯を食わされて、シャバへ出たのはいいが、娘ジェニー(ゾーイ・ナゼンソン)に会おうと訪ねたところが、前妻ドーン(ポーリーヌ・メルヴィル)に門前払いされてしまう。今や彼の味方はムショにいる間ジョージの唯一の財産であるジャガーを預ってくれていたトーマス(ロビー・コルトレーン)だけだ。おつとめの身代わりをしてやったボス、モートウェル(マイケル・ケイン)の所にその貸しを返してもらおうと乗り込んだものの彼は不在だったが、仕事をもらう。黒人の高級娼婦シモーヌ(キャシー・タイソン)を金持ちの客たちに送り届ける運転手がそれだ。初めのうちはソリが合わなかった2人もいつしか親しみ合うようになり、恋が芽ばえる。シモーヌは客をとったあと一度ならず、ジョージにキングス・クロス周辺の街娼窟に車を走らせた。彼女は以前この街の女だったのだ。そして彼女が捜していたのはヘロイン中毒で失踪していた親友キャシー(ケイト・ハーディー)の行方だった。翌日からジョージのキャシー捜しが始まった。そしてかつてのシモーヌのヒモでありドラッグのルートを持っているアンダーソン(クラーク・ピータース)を捜し当てる。彼こそキャシーを薬づけにした男で、その黒幕がモートウェルだった。ジョージは、シモーヌやトーマスと協力し、キャシーを救出するためにモートウェル一派に戦いを挑むのだった。傷つきつつもキャシー救出に成功し、シモーヌへの愛を身をもって証明してみせたジョージだが、実はシモーヌが愛していたのはキャシーだったことを知る。しかもシモーヌは彼を召使いのごとくあしらった。そんな時、モートウェルが手下を連れて女たちを取り戻しにやって来る。しつこく痛めつけられたシモーヌは怒りを爆発させ、拳銃でモートウェルらを撃ち殺すのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 ゴールデングローブ賞(1987年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) ボブ・ホスキンス

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演女優賞 キャシー・タイソン
最優秀脚本賞 ニール・ジョーダン

第39回 カンヌ国際映画祭(1986年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 ボブ・ホスキンス

出品

コンペティション部門
出品作品 ニール・ジョーダン
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映画レビュー

4.0粗暴で不器用な“アウトロー天使”に神の祝福を与えたまえ

2020年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

萌える

映画における冒頭10分は非常に重要です。本作では、ナット・キング・コールによる同名主題歌「Mona Lisa」の調べとともに、中年のアウトロー・ジョージを“愛すべきキャラ”へと見事に転身させています。朝焼け、7年ぶりのシャバ、元妻から娘との対面を阻まれ、かつての仲間にはそっぽを向かれてしまい、ハイテク社会に右往左往する(浦島太郎状態)。そして、たどり着いた職は高級娼婦シモーヌの専属ドライバー。ボブ・ホスキンス、超ハマり役です。ちんちくりん具合が最高。

この粗暴で短絡的なジョージがなぜ憎めないのか――それは、物語が進むにつれ、どんな女性も“レディー”として扱うようになっていくから。シモーヌのサポートで、チンピラ服を脱ぎ、高級スーツへ――アルコールも控え、注文はお茶に。ここで登場する小粋なセリフが素晴らしい。ホテルのウェイターから「飲み物は?」と聞かれ「お茶でいい」(初期は即座に「ブラッディ・マリー」を注文していたのに…)。さらに「アールグレイでいいですか?」と問われ「いや、お茶でいい」。このシーン、本当に愛おしいんです。

物語は後半に向かうにつれ、裏社会の事情も絡み合い、ミステリー要素が増してきます。シモーヌが“求めている者”がキーになってくるのですが、ここでまたニクイ演出。ジョージの衣装に注目しながら見てください。高級スーツの白シャツが、ある瞬間から、チンピラ風のガラシャツへと転じています。つまり、アウトローに戻らなければ、闇に埋もれたアンサーにはたどり着けない。裏社会も絡んできますから、勿論銃撃戦も描かれます。この銃撃戦が、これまた、泣ける。ジョージをハグしたくなるほど、泣ける――。

鑑賞時、気にしてもらいたい会話があります。それがジョージと腐れ縁のトーマスとの2ショットで登場するやり取り(冒頭10分以内に出ますよ)。

トーマス「女は不可解だからな。スカートにおしろい、天国では羽をもらえる」

ジョージ「天使は男だ」

トーマス「初耳だ」

ジョージ「本当だ。天使は男なんだ」

本作におけるジョージは、シモーヌ(=聖人)によって命を授かった“天使”として位置づけられます。彼女の願いを叶えるために奔走する“天使”。そんな彼がふと願ってしまった「自分の幸せ」。しかし、シモーヌが求めていたのは、あくまで“天使”だった――このすれ違いが良いんです。だから、鑑賞した人ならきっと思うでしょう。「ジョージに神の祝福あれ」と。

余談:ニッチな場面なのですが、連続顔面鞭打ちに鬼の形相で耐え抜くボブ・ホスキンスも見どころです。

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岡田寛司(映画.com編集部)

4.5モナリッサ~♪モナリッサ~♪

miharyiさん
2019年6月16日
PCから投稿

やる事なす事上手くいかないムショ帰りのおっさん。
チビでハゲでデブだけど、そんなの帳消しになるくらい心は純粋情熱的!
私はこのおっさんに惚れました。
しかもこの曲、モナリッサ~♪モナリッサ~♪なぜか知ってました。

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miharyi

4.0冴えないオッサンの純愛映画

2017年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

86年のイギリス映画。
ムショ帰りのジョージは、ボスの世話で黒人高級娼婦シモーヌの運転手として働きはじめる。最初は反発し合っていたが次第にジョージは彼女に惹かれていき…。
チビでハゲで小太りのチンピラ、ジョージが主人公のノワール映画で、冴えないオッサンの純愛映画でもある。

今の感覚で観ると、セリフやストーリー展開がまどろっこしくて地味な地味な印象を受けるかもだけど、今の映画にはない様式美的な美しさや上品さもあると思う。

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青空ぷらす

3.5いい男って?

ミカさん
2015年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

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ミカ
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