モダン・タイムス
劇場公開日 1938年2月9日
解説
チャールズ・チャップリンが監督・脚本・製作・作曲・主演を務め、機械文明と資本主義社会を痛烈に風刺した名作喜劇。大きな工場で働くチャーリーは、毎日同じ機械を使って単調な仕事を続けていたせいで錯乱し、病院へ送られる。ようやく退院したものの、今度はデモ隊のリーダーと間違われて投獄されてしまう。やがて無罪が判明し自由の身となった彼は造船場で働き始めるがすぐに解雇され、刑務所へ戻る方法はないかと考えるように。やがて無銭飲食をして捕まったチャーリーは、護送車の中でパン泥棒の少女と知り合う。ヒロイン役に、チャップリンの当時のパートナーだったポーレット・ゴダード。チャップリンが映画の中で初めて肉声を発し、自身の作曲による「ティティナ」で歌声を披露。ラストシーンで流れる名曲「スマイル」も印象を残した。
1936年製作/87分/アメリカ
原題:Modern Times
配給:ユナイテッド・アーティスツ
スタッフ・キャスト
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2022年2月11日
Androidアプリから投稿
2022年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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チャップリンが工場で精神を病んで病院に入ったり、刑務所にも入る。どこに行っても面白い。デパートの深夜の場面が最高だが、経営者やテナントのオーナーはたまらない。
ヒロインがずっと裸足で特におんぼろの掘っ立て小屋で暮らしている時は、足にとげがいくらでも刺さりそうで怖い。踊り子で成功して靴が履けてよかった。けっこう顔が大人っぽくて、少女に見えない。
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チャップリンのベスト1でもあり、同時にコメディの傑作でもあることは言うまでもないが、映画史に残る遺産でもある。
全編笑いのオンパレードである。
工場での自動飲食機の暴走、特にナプキンの仕草が面白い
流れ作業による過労で、なんでもネジに見えてしまう、最後は歯車の中にまで入り込んでしまう
造船所での仕事で、船を止めてあった楔を勘違いで外してしまい、未完成の船が出港してしまう
デパートの警備で、目隠しで、あわや下に落ちそうなところギリギリでローラースケートをする、目隠しを外した途端よちよち歩きになる
レストランのウェイターの仕事で 歌を歌うシーンで、歌詞を書いやカフスを、踊っている途中に飛ばしてしまう、結局パントマイムに合わせてでたらめな歌を歌うが、客からは結構ウケる、一応無声映画であるが、このとき初めてチャップリンの肉声が聞ける
他にもいっぱい笑えるシーンがあるが、この映画は単に笑いだけの映画ではない。
この映画が言いたいのは、希望を持つことの大切さだろう。だからたとえ今が苦しくてもやっていけるのだろう。どんな仕事でも一生懸命やることができるのだろう。
どんなに辛いことがあっても明日になれば良くなっているかもしれないと言っているようなラストシーンは、見ている我々にも希望を与えてくれた。
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