ミス・ブロディの青春
劇場公開日:1969年11月26日
解説
イギリスの女流作家ミリュエル・スパークの同名小説を、ジェイ・プレッソン・アレンが、まず舞台劇にし、それをさらに映画用に脚色した。監督は「泥棒貴族」のロナルド・ニーム。撮影はテッド・ムーア、音楽は「ジョアンナ」のロッド・マッキンが担当した。出演は「三人の女性への招待状」のマギー・スミス、彼女の夫君で舞台世身のロバート・スティーブンス、「華麗なる悪」のパメラ・フランクリンほか。製作はロバート・フライヤー。
1969年製作/イギリス
原題または英題:The Prime of Miss Jean Brodie
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1969年11月26日
ストーリー
一九三〇年頃、スコットランドの首都エジンバラ。マーシア・ブレーンという名門女子高があった。先生たちは、みな地味だったが、なかに一人ミス・ジーン・ブロディ(M・スミス)だけは違っていた。派手な服装、ウィットに富んだ会話そして自分はいま、青春のただ中にいると公言してはばからなかった。彼女に反感を持った生徒もいたが、逆に、彼女に惹かれ〈ブロディ一家〉と称する生徒たちもいた。サンディ(P・フランクリン)モニカ、ジェニー、メリーの四人組である。一方ブロディは、美術教師テディ(R・スティーブンス)の恋人なのだが、彼の態度が煮えきらないので、音楽教師ゴードンに心を移した。こんな一件に生徒たちが関心を持たないはずがない。加えて学校側も攻撃に出る。ブロディの立場は少しずつ悪くなっていく。やがてゴードンが離れ、テディも離れていく。だがブロディはテディのことを忘れることが出来ない。テディとて同じこと。ブロディの代りにサンディをモデルにして絵を描いていたが、顔だけはブロディになってしまう。このことはサンディの心を、いたく傷つけた。やがてブロディにとって進退きわまりない事件が持ちあがった。スペイン戦争を賛美した彼女の教えに、生徒の一人メリーが兄を訪ねて戦場に行ったのである。そして空爆に会い死んでしまった。攻撃の矢は、いっせいにブロディに向けられ、ついに退職するところまで追いつめられた。頼みの生徒サンディも彼女に背を向ける。ここに来て初めて、ブロディは、自らの青春が終りを告げたことを知るのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロナルド・ニーム
- 脚色
- ジェイ・プレッソン・アレン
- 原作戯曲
- ジェイ・プレッソン・アレン
- 製作
- ロバート・フライヤー
- 撮影
- テッド・ムーア
- 音楽
- ロッド・マッキューン
受賞歴
第22回 カンヌ国際映画祭(1969年)
出品
出品作品 | ロナルド・ニーム |
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