マッド・シティ

劇場公開日:

解説

行きがかりで事件を起こしてしまった男と偶然そこに居合わせたテレビリポーターが世論という怪物に引き回される姿を描く社会派ドラマ。監督は「ミュージック・ボックス」のコスタ・ガブラス。脚本はトム・マシューズとエリック・ウィリアムズの原案を基にマシューズが執筆。製作は「ディアボロス 悪魔の扉」のアーノルドとアン・コペルソンのコンビ。製作総指揮は「ファイヤー・イン・ザ・スカイ」のウォルフガング・グラッツ、「ディアボロス」のスティーヴン・ブラウン、「フェイス/オフ」のジョナサン・D・クレイン。撮影は「背信の日々」「ミュージック・ボックス」などでガブラスとコンビを組むパトリック・ブロシア。音楽は「ラリー・フリント」のトーマス・ニューマン。美術はキャサリン・ハードウィック。編集はフランソワーズ・ボーノー。衣裳はデボラ・ナドゥールマン。主演は「スリーパーズ」のダスティン・ホフマン。共演は「シーズ・ソー・ラブリー」のジョン・トラヴォルタ、「告発」のミア・カーシュナー、「世界中がアイ・ラブ・ユー」のアラン・アルダほか。

1997年製作/115分/アメリカ
原題または英題:Mad City
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1998年5月9日

ストーリー

ネットワークのやり手取材記者だったマックス(ダスティン・ホフマン)は生中継のレポートで大物アンカーマン・ケヴィン(アラン・アルダ)に恥をかかせたために地方局へ左遷されていた。ある日、自然博物館へ取材に訪れていたマックスは、博物館を解雇されたサム(ジョン・トラヴォルタ)という男がカッとなってライフルを振り回し、元同僚の黒人警備員を撃ち、博物館に立て籠ったところに出くわした。早速、マックスは現場から生中継を始め、あっという間に事件は広まった。戸惑うサムは自分のような人間が注目してもらうにはライフルやダイナマイトしか思い付かなかったと語り、マックスはテレビでその話をしろと言う。全米に放映されたサムのインタヴューは大きな反響を呼んだ。マックスも、これでキー局へ返り咲けるとほくそえんでいたが、元同僚が死亡したことから、黒人コミュニティからサムは差別主義者だという意見が出るようになった。混乱するサムに、マックスは自首を勧める。しかし、現場にやって来たケヴィンがサムにインタヴューしたいと申し出たが、危惧したマックスは、替りにCNNのラリー・キング・ライヴの取材を受けさせる。とうとうサムは人質を解放すると、持ってきていたダイナイマイトで自殺する。茫然自失するマックスに群がる取材陣。今の感想は?とマイクを突き付けられた彼は「殺したのは我々だ」と叫ぶのだった。

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映画レビュー

3.0現実味がない

2024年11月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ダスティンホフマンさんの映画を初めて観た。有名すぎて知ってるけど。そしてジョントラボルタもパルプフィクション以外で初めて観た。
こんな場面があったら、もっと早めに踏み込んでるだろう、犯人が窓に近すぎ等々、終始映画感を感じてしまった。
パルプ〜以外で初めて観たけど、ジョントラボルタはクセは同じだった。
評価:3.3

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bigsuke

4.0社会保障を疎かにすると、かえって治安対策の費用がかかりそうだ

2024年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 マスコミが視聴率向上のために事件や事故を取り上げて、センセーショナルな報道を行うのは日本も同じだ。彼らも生活がかかっているので、やむを得ない部分もあると思う。しかしダスティン・ホフマン演じるマックスは違った。自分の利益を考えつつも、犯人や人質、警察や世論のことまで考えて最善策を打とうと努力した。しかし、彼の力が及ぶには事態は大きすぎたのだ。

 犯人のサムは、自身の雇用主である館長に解雇の抗議を行った際に銃を持ち出した。それは一見すると馬鹿な行為に思える。しかし、そのような行為に及ぶほど彼は焦り、冷静な判断力を失っていたのだろう。自分のことだけを考えるのでさえ大変なのに、彼には家族がいる。その結果長期的な視点を失い、つい銃を突きつけてしまった。

 やはりアメリカのような実力主義の社会においては、彼のような窮地に立たされてる人間を救済するための社会保障は、あまり予算が割かれていないのだろうか。ホームレスが大勢道端にいる動画がYouTubeにもよく上がっていることを考えると、多分そうなのだろう。それが治安の悪化を招き、今作の事件のようにかえって警察の出動などの対策費用が嵩みそうなのだが、どうなのだろうか。

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根岸 圭一

4.0見た。

2023年12月31日
PCから投稿
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プライア

3.5設定もストーリーも決して珍しいものではありませんでしたし、キャラク...

2021年6月10日
iPhoneアプリから投稿

設定もストーリーも決して珍しいものではありませんでしたし、キャラクターも割りとテンプレート的で、ツッコミどころもあるのですが、テンポが良く飽きさせない展開で、最後まで楽しめました。

何か残るような作品ではないかもしれませんが、娯楽作品としては良い出来だと思います。

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刺繍屋