またまたおかしな大追跡
劇場公開日:1974年9月21日
解説
大都会ニューヨークを舞台に、泥沼式にふくれる借金に四苦八苦する若妻の受難を描いたスラップスティック・コメディ。製作総指揮はフィル・フェルドマン、製作はマーティン・アーリックマンとスタンリー・シャピロ、監督はピーター・イエーツ、脚本はスタンリー・シャピロとモーリス・リッチリン、撮影はラズロ・コヴァックス、音楽はアーティー・バトラー、編集はフランク・P・ケラーが各々担当。出演はバーブラ・ストライサンド、マイケル・サラザン、エステル・パーソンズ、ウィリアム・レッドフィールド、モリー・ピコン、ルイス・ゾリック、ヴィヴィアン・ボンネル、リチャード・ワードなど。
1974年製作/アメリカ
原題または英題:For Pete's Sake
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1974年9月21日
ストーリー
ここはニュヨークのブルックリン。ヘンリー(バーブラ・ストライサンド)とピート(マイケル・サラザン)はアパート住まいの貧しい若い夫婦だ。ヘンリーはテレフォン・センターの仕事を、ピートは昼はタクシーの運転手をしながら夜学に通っていた。ニューヨークでの生活は、毎日の食事もケチらなければならないほど貧しかったが、それでも2人が愛しあっていることに変わりない。ある日、ピートは株通の友達ニック(ルイス・ゾリック)に、ブタ肉相場に手を出せば、3、000ドルがすぐ倍になるというウマい話をもちかけられたが、肝心の元手がなかった。金持ちの兄フレッド(ウィリアム・レッドフィールド)に借金を申し込んでみたものの、底意地の悪い義姉ヘレン(エステル・パーソンズ)に邪魔されてダメ。マネー・ローンの会社にも行ってみたがこれも断わられた。それをみたヘンリーは、内助の功は今だとばかり、メイドの友達バーニー(リチャード・ワード)の紹介で、ヤミの高利貸しから借金することに成功した。金持ちの親戚から借りたと嘘をつき、3、000ドルをピートに渡すと、何も知らない彼は大喜び。だがそれもつかの間で、ブタ肉相場は一向に上がる気配がなく、借金の期限は過ぎようとしていた。高利貸しに利子付きで4、000ドル返せと脅かされたヘンリーは、バーニーの紹介でチェリー夫人(モリー・ピコン)というお婆さんに会い、4、000ドルの借金の肩がわりをしてもらったものの、このお婆さん、実は主婦売春の元締めだった。チェリー夫人からヘンリーのもとにお客が送られてきたが、彼女もさるもの。最初の上品な紳士には、コトに及ぶ直前に大ケガをさせてしまった。やがて主婦売春業もクビになったヘンリーの借金は6、000ドルに増え、次は双子のギャングに身柄を引き渡された。次の仕事は、変装して同じような恰好のブロンド女に小包を渡すメッセンジャー。だがおっちょこちょいの彼女にこんな役が勤まるわけもなく、7、000ドルで山奥の牛泥棒に売りとばされてしまった。盗んだ牛をトラックでニューヨークに運ぶというのが今度の仕事だ。だが、ここでもヘンリーのドジから、ニューヨークの大通りで牛どもが逃げ出してしまう。ヘンリーと牛の大群とオマワリさんの大追跡が始まった。牛の暴走シーンを上映中の映画館やら豪華なガラス装飾品店へとび込むやらで町中はひっくり返るような大騒ぎだ。そこへピートがのんびりタクシーを運転してきて消火栓に激突、ついにヘンリーはブタ箱行きとなった。けれど、何も知らないピートはうきうきしていた。ヘンリーが大奮闘している間に、ブタ肉相場が上がって大儲けしたのだ。だがその金も借金のために泡のように消えた。いったんは喧嘩別れした2人はやがて仲なおり。また元の無一文の生活に戻ってしまったが2人の間には、前にもまして強い愛だけが残った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピーター・イエーツ
- 脚本
- スタンリー・シャピロ
- モーリス・リッチリン
- 製作総指揮
- フィル・フェルドマン
- 製作
- マーティン・アーリックマン
- スタンリー・シャピロ
- 撮影
- ラズロ・コバックス
- 音楽
- アーティ・バトラー
- 編集
- フランク・P・ケラー
- 字幕
- 高瀬鎮夫