プロジェクトA2 史上最大の標的

劇場公開日:1987年7月25日

解説

今世紀初頭の香港を舞台に水上警察、陸上警察、清朝に抵抗する革命軍、暗黒街のボス等が入り乱れて戦うアクション映画。製作・脚本はエドワード・タン、エグゼキュティヴ・プロデューサーはレイモンド・チョウ、レナード・ホウ、監督・武術指導・原案・主演は「ポリス・ストーリー 香港国際警察」のジャッキー・チェン、撮影はチェン・ユー・チョン、音楽はマイケル・ライが担当。共演はマギー・チャンほか。

1987年製作/105分/香港
原題または英題:Project A Part 2
配給:東宝東和
劇場公開日:1987年7月25日

あらすじ

今世紀初頭の香港。香港全島を統括するはずの長官チュン(デイヴィッド・ラム)は暗黒街のボス“西環の虎”(チャーリー・チャン)と結託し、無法の限りをつくしていた。頭を悩ませたイギリス保安司令と警察署は、長官の勢力縮小をはかる任務を、海賊征伐で活躍したドラゴン(ジャッキー・チェン)にあてることにした。任務を受けたドラゴンは、仲間の水上警察の連中や所長の娘パール(イザベラ・ウォン)の協力でみごとに西環の虎を逮捕する。が、そのために長官はドラゴンに深い憎しみを抱き復讐の機会を狙うようになった。その頃、清朝の革命党員が西環一帯で暗躍していた。それに対し、清朝からは、香港を基地にする革命党員を逮捕するために密使が送り込まれていた。ある日、保安司令の宮邸で娘の誕生祝いの大舞踏会が開かれることになり、ドラゴンが警備の責任者になった。当日、長官は部下に司令夫人のダイヤの首飾りを盗ませ、その罪をドラゴンに着せ、ドラゴンは刑務所に入れられた。刑務所長を買収しドラゴンを死刑にさせようとする長官。その寸前、革命党員が刑務所を襲い、彼らは捕われている同志とともにドラゴンを救出。両者の間に強い絆が生まれた。一方、清朝の密使は、長官と結託して香港警察を利用し、革命党員を逮捕させようと画策していた。同じ頃、ドラゴンが死刑にされたとばかり思っていたドラゴンの部下四人は刑務所長のもとにかけ込み真相を聞こうとするが、真相を吐いたとたん何者かによって殺されてしまう。やがて四人の前に死んだと思ったドラゴンが現われ、清朝の出先機関に監禁されている革命党員を救い出そうと提案する。そこにとんだ邪魔が入った。かつてドラゴンに征伐された海賊の首領の部下六人がドラゴンをつけ狙っていたのだ。しかし彼らはドラゴンに説得され、自分たちの行為が間違っていたことを悟った。かくして、六人の海賊たちや革命党員と力を合わせて、ドラゴンは、みごとに長官と清朝から送られた最後の戦闘団を倒すのだった。

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映画レビュー

4.0 ジャッキー最高の続編!

2025年10月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

興奮

ジャッキー・チェンの映画の中で「プロジェクトA」が一番大好きです。その2作目なんだから、面白くないわけがない。

弟がジャッキー・チェン大好きだったんで、若い頃は付き合って、ほぼ全ての作品を見たと思います。でも、自分にとってはどれも同じなんだよね。それぞれの作品は、確かに面白いし、すごいアクションだなって思うけど、どれがどの作品なのかわからないし、ジャッキー・チェンの映画ってことで一括りになってしまう。
そんな中で「プロジェクトA」だけは、心底楽しめました。音楽も良かったしね。

さて、その続編の「プロジェクトA2」なんですが、これも見た覚えはあっても、全く記憶に無くて、新鮮な気持ちで楽しませてもらいました。

おなじみの面々によるコメディな展開。
そして、熱いジャッキーが語る、動く、闘いまくる。メチャ興奮する内容でした。
大掛かりなセットで、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、画面狭しと暴れまくるジャッキーに釘付けです。見たこともないようなジャッキーアクションも健在!けが人も出ただろうな・・・

ただ、今回、BS放送を録画しての鑑賞だったんですが、エンドロールのNG集がカットされてました。残念!

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ratien

4.0 ジャッキー版スラップスティックコメディ

2025年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

さすがに大傑作だった前作には及ばないが、こちらもなかなか面白かった。ジャッキーは、もともとは自作の続編に否定的だったが前作『サンダーアーム 龍兄虎弟』で命も危ぶまれる大ケガをしたことで心境の変化があったみたいなことを言っているようだ。それと映画を当てる必要性から自身最大のヒット作の続編をということになったんではないかと思われる。

ただ続編といっても前作から引き続き出演しているのはジャッキー組のマースやタイ・ポー、今回はほぼ友情出演のイザベラ・ウォンぐらいで、サモ・ハンやユン・ピョウは出演していない。当時はサモ監督&主演、ユン・ピョウ共演の『イースタン・コンドル』というベトナム戦争直後が舞台のアクション映画(未見だが多分『ランボー』シリーズみたいな作品)が全編フィリピンロケで撮影されていたらしく、ゲスト出演も不可能だったようだ。サモはユン・ピョウ以外にもユン・ワーとコリー・ユンの弟弟子たちに、ディック・ウェイ、ユエン・ウーピン、ラム・チェンイン、倉田保昭などアクション俳優をたくさん引き連れていったそうで、本作のアクションがやや薄いのはそのせいもあるのかもしれない。

そのため本作ではどちらかというとアクションよりも、ジャッキーが敬愛するチャップリンやロイド、キートンなどのようなスラップスティックコメディ色が強くなっている。特に中盤のマギー・チャンの家にいろんな人が来て鉢合わせしないようにかくれんぼ合戦になるところが抱腹絶倒に面白かったんだが、あそこはマルクス兄弟の映画からヒントを得たそうだ。もともとジャッキーはサイレント時代の喜劇映画が大好きで、終盤の巨大看板が倒れてくるシーンも『キートンの蒸気船』からのいただきである。

なお前作で水上警察司令官役だったラウ・ハクスンが亡くなっていたため(前作の公開前に死去しており遺作だった)、前作ではいじめ役の陸上警察司令官役だったクワン・ホイサンが水上警察司令官役に変わっている(こちらも今回はちょい役だが)。観た当時、あれ? なんでこの人、水上警察になってるの?と不思議に思い、同一人物設定なのか別人設定なのか混乱したんだが、性格まで前作とは打って変わっていたため、これは前作とは別人(前作の水上警察司令官と同一人物)なんだなと解釈した記憶がある。Blu-ray&DVD公式サイトでは前作から引き続き陸上警察司令官役としているが、百度百科や中国語版Wikipediaでは水上警察司令官としているため、やはり前作でラウ・ハクスンが演じたのと同じ人物をクワン・ホイサンが演じているというのが正解だろう。

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バラージ

3.0 色んな勢力がいてカオス状態!

2024年9月28日
iPhoneアプリから投稿

一作目より笑う所と俳優は数で勝負な感じ!
これはこれで面白かった。
特にマギーチャンと局長が良いね!

でもやっぱり一作目の方が面白かった!!

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トラ吉

4.5 ジャッキーみたいに体当たりのカンフースターは彼以外考えられません!

2024年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

シネフィルWOWOWの吹替版で観ました。
シリーズ2弾は1を越えるスタントと面白さが興奮しました!(1はまだ未鑑賞)
中でも手錠を付けられた状態でもカンフースタントが凄いなと感じたところ、さらに敵との対決シーンで唐辛子を一気食いした中で敵に辛い液をかけるのがやばかったです。
普通だったら悶絶して口の中麻痺しますよ!

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