BLUE(1993)

劇場公開日:

解説・あらすじ

94年2月にエイズで死去した映画作家デレク・ジャーマンの遺作。画家イヴ・クラインに触発されたブルーのみの映像が続く中、青についての随想と詩、そしてジャーマンが入院中に書いたエイズとの闘病についての随想が、ナレーションで語られる。日本公開に当たり、青一色の映像という監督の意図をより尊重した字幕スーパーのないプリントも上映された。製作はジェームズ・マッケイと「ヴィトゲンシュタイン」の浅井隆。音楽は、ジャーマンとは「エドワードII」など4作でもコンビを組んだサイモン・フィッシャー・ターナーで、ブライアン・イーノ、モーマス、ヴィニ・ライリー、ミランダ・セックス・ガーデン、コイルなど全20組のアーティストの曲が挿入されている。ナレーションはジャーマンと、「ヴィトゲンシュタイン」のジョン・クェンティン、「カラヴァッジオ」のナイジェル・テリー、「エドワードII」のティルダ・スウィントン。

1993年製作/イギリス・日本合作
原題または英題:Blue
配給:アップリンク
劇場公開日:1994年3月26日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0伝説の映画

2025年2月2日
PCから投稿

本作は「トリビアの泉」という当時の大人気番組でとりあげられており、ずっと気になっておりました。

この映画の最大の特徴は最初から最後まで画面には青色しか映らないことです。
通常の映画の概念とは全く違います。

監督であるデレク・ジャーマンの最後の作品であり、作成時にはエイズによる合併症の末期状態で、監督は盲目の状態で作ったとのこと。この映画を作った後に監督は亡くなるわけですが、映画の中にその死への思いが綴られています。

全体的に抽象的な表現が多く、人によっては0点の映画かもしれません。
ちなみに上述したトリビアの泉という番組では映画評論家として著名な水野晴郎氏は映画の途中で寝られていました。

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みる

盲目の青

2019年1月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

目を瞑ると一面に広がる色は黒ではなく青色。

哲学にも似た詩のような物語の朗読を目を閉じて耳を澄ましながら聴いている感覚に陥る。

全面が青一色になりながら白に灰色、黒い点や影が映り込み自分が思い込んでいる青色の本質が解らなくなって行く!?

デカいスクリーンにデカい音で本来なら字幕もナシで観れていたら印象も変わるであろう。

評価の星が付けられない困った作品でもあり星が0だろうが満点の5でも受け入れられてしまう。

製作に名乗りを上げたアップリンク、様々だ!?

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万年 東一