ふたりだけの微笑

劇場公開日:

解説

6歳の時から音のない世界に住み、聾唖学校の教師をしている女性と、歌手の卵で音に溢れる世界に生きる青年の愛を描く。製作はジョー・ワイザン、監督はロバート・マーコウィッツ、脚本はジョン・ハーツフェルド、撮影はアラン・メッツガー、音楽はジミー・ウェッブ、美術はリチャード・ビアンチ、編集はダンフォード・B・グリーンが各々担当。出演はマイケル・オントキーン、エイミー・アービング、アレックス・ロッコ、バリー・ミラー、ヴィヴェカ・リンドフォース、リチャード・ケンドールなど。

1978年製作/アメリカ
原題:Voices
配給:MGM映画=CIC
劇場公開日:1979年6月23日

ストーリー

ニューヨークの西の対岸、マンハッタンのダウンタウンをのぞむ町ホボーケン。.この町でクリーニング店を営むロスマン家は、祖父と父のフランク(アレックス・ロッコ)、26歳のドルー(マイケル・オントキーン)、15歳のレイモンド(バリー・ミラー)の男ばかりの一家で、家はちらかしっ放し。父親はギャンブル狂の陽気な男である。プロの歌手を夢みるドルーは、その日も、プロダクションに送る売り込み用に、駅のプライベート録音ボックスで歌を録音していた。ボックスの中から下を見降ろしたドルーは、雑踏の中にたたずむ1人の美しい女性を見つけるが、ボックスを出た時にはもういなくなっていた。翌日、録音テープを持っていき、あえなく芸能エージェントにことわられ、がっかりしていたドルーは偶然、弟のレイモンドに会う。彼は町のチンピラを気取っている、一見不良少年の学生だ。その時、バス停で昨日の女性を見かけたドルーは、そこで初めて彼女が聾唖者であることを知る。彼女ローズマリー(エイミー・アービング)は聾唖学校で自分と同じ境遇の子供たちを相手に教師をしていた。翌白、学校の前で、彼女を待ち、強引にデートに誘ったドルーは、土曜日の昼に彼女の家を訪ねると約束することに成功。当日、バラを手にローズマリーの家を訪れるが、彼女の母(ヴィヴェカ・リンドフォース)は聾唖者でない彼より、同じ聾唖者のスコット(リチャード・ケンドール)を娘の婿と決めていた。その日、2人は、言葉なしで理解しあうことの困難さを知り、絶望的な気持ちになるが、また会いたいというドルーに、ローズマリーは頭をふるのだった。ドルーはローズマリーと少しでも多くの話を理解するために、図書館から手話言語辞典を借り勉強をはじめた。ある日、学校にローズマリーを訪ねた彼は、そこで子供たちの前でダンスを踊る彼女を目にし、彼女がプロのダンサーになることを夢みていることを知り、がんばるように励ますのだった。その日、荒っぽいが暖かいドルーの家族の歓待を受けた彼女は、翌朝、母から聾唖者でない者との暮らしのむずかしさを聞かされる。一方、ローズマリーとの結婚を考えながら少し不安を感じていたドルーは祖父に相談し、その結果、改めて、結婚を決意する。その頃、町の舞踊団が、団員を募集することを知ったドルーは、ローズマリーを説得し、オーディションを受けるようにすすめた。彼の愛を感じ、テストにのぞんだ彼女は、当日、曲のリズムをつかめず、失敗するが、途中、かけつけたドルーが、足の裏でリズムをとれるようになど、注文をつけ、再度テストを受けられるように説得し、見事成功する。数日後、開店したレストランに、歌手として、踏み出そうとしてスポットを浴びて歌うドルーと、ローズマリーの信頼に満ちた顔があるのだった。

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