フィービー・ケイツの「私の彼は問題児(ドドンパ)」
劇場公開日:1992年2月29日
解説
離婚の危機に瀕した若妻が、幼い時の想像上の友達を復活させ翻弄されるが、最後に自立心を得て彼から解放されるまでを描くコメディ。監督は日本初登場のオランダ出身のアート・デ・ジョン、製作は「彼女がステキな理由」のポール・ウェブスター、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ワールド・アパート」のティム・ビーヴァンと脚本兼任の2人、脚本はアンソニー・フィオグルトンの長女の空想話から想を得、カルロス・デイヴィスが共作、撮影は「死霊のはらわたII」のピーター・デミング、音楽は「愛と哀しみの旅路」のランディ・エデルマンが担当。
1991年製作/アメリカ
原題または英題:Drop Dead Fred
配給:コムストック
劇場公開日:1992年2月29日
ストーリー
幼い昔、エリザベスは母ポリー(マーシャ・メイソン)から王子様とお姫様のおとぎ話を聞かされて育ったが、それは嘘だと知っていた。21年後のある日、夫チャーリー(ティム・マティソン)とバッグと車と仕事を奪われたエリザベス(フィービー・ケイツ)は幼なじみで離婚直後のミッキー(ロン・エルダード)と出会った。そんな彼女を元気づけるのは、キャリア・ウーマン、ジェニー(キャリー・フィッシャー)だった。2人がアパートに戻ると、そこにはポリーが待っていた。彼女は嫌がるエリザベスを無理に実家に連れ帰る。久し振りに帰った彼女は少女時代のオモチャの中から、ビックリ箱を見つけ出し、封を開けてしまう。そこから飛び出したのは彼女の想像上の友達フレッド(リック・メイオール)だった。フレッドは自分を封印したポリーの大切なカーペットを汚したり、エリザベスに口答えをするようにし向け、車にひかれ消えてしまった。エリザベスはその夜、フレッドの存在の証人になってもらうためボートハウスに初老の上司と不倫中のジェニーを訪ねる。翌朝彼女の髪はバサバサに切られていた。フレッドの仕業だった。ジェニーが会社に出た後、エリザベスは海上で目撃したチャーリーを追って、フレッドとハウスボートを出し、沈没させてしまう。それを知った会議中のジェニーはそこにいるはずのフレッドをヒステリックに打ちのめした_つもりだったが、結果は会社中に自分のストレスと不倫を叫んだだけだった。エリザベスはミッキーと約束のディナーを共にした。彼はフレッドを憶えていた。「君が悪戯した時の言い訳に出てきたっけ」その時、フレッドが現れ、エリザベスの皿を投げ飛ばした。それを痛快に感じたミッキーも皿を投げ始め、店は大混乱となった。業を煮やしたポリーはエリザベスを精神科医へと連れていく。だがそこには4人の少年少女の想像上の友達がいて、時ならぬフリークスの大饗宴が始まった。エリザベスはやっぱりチャーリーを忘れられない。ミッキーの助けでポリーの監視を逃れ、彼の出席するパーティへ行った。別れ際、ミッキーは昔、最後に後姿を見た時、彼女こそ、と思ったと告白した。大胆なドレスを着こんだエリザベスはそこで夫のセクシーな浮気相手イザベラ(ブリジット・フォンダ)と鉢合せし夫とも会ったが、またもやフレッドのせいで大混乱となった。アパートに戻ったエリザベスの許へチャーリーが戻ってきた。2人は再出発を誓う。フレッドも精神科医の薬で消え全てはうまく行ったかに思われたが、薬が切れ性懲りもなく現れたフレッドは隣室の電話でイザベラを口説くチャーリーをさししめした。ショックを受け、倒れたエリザベスはフレッドと合体し、想像の世界へ入っていった。その摩詞不思議な精神世界で彼女は幼女時代の自分に会い、その戒めを解いてやる。フレッドとお別れの時だった。「くたばれフレッド」2人は抱擁を交わすと、彼は消えていき、エリザベスは自分自身を抱きしめていた。現実に戻ったエリザベスはチャーリーに決然と別れを告げ、母の家で彼女の孤独を理解した。ミッキーとの結婚を決意した彼女は彼の娘の想像上の友人フレッドと再会した。そして、エリザベスはその娘の気持ちを理解できるのは自分しかいないことを知っていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エイト・デ・ジョン
- 脚本
- カルロス・デイビス
- アンソニー・フィングルトン
- 製作総指揮
- ティム・ビーバン
- カルロス・デイビス
- アンソニー・フィングルトン
- 製作
- ポール・ウェブスター
- 撮影
- ピーター・デミング
- 音楽
- ランディ・エデルマン
- 編集
- マーシャル・ハーベイ
- 衣装デザイン
- Carol Wood
- 特殊効果
- Christopher Johnson
- 字幕
- 岡山徹