ファントマ ミサイル作戦
劇場公開日:1967年6月3日
解説
マルセル・アランとエミール・スーベストルの共著小説をジャン・アランとピエール・フーコーが共同で脚色し、「ファントマ電光石火」に続いてアンドレ・ユヌベルが監督した“ファントマ”シリーズ第三作目。撮影は「地獄の決死隊」のマルセル・グリニョン、音楽は「ファントマ電光石火」のミシェル・マーニュが担当した。出演は「ファントマ電光石火」のジャン・マレー、「タヒチの男」のミレーヌ・ドモンジョ、「大混戦」のルイ・ド・フュネスほか。イーストマンカラー、フランスコープ。
1967年製作/フランス
原題または英題:Fantomas Contre Scotland Yard
配給:東和
劇場公開日:1967年6月3日
ストーリー
最近ファントマは、人類を破滅させる秘密兵器を手に入れ、それを使って世界中の大金持から〈生命保証税〉と称する巨額の税金をとりたてようと計画した。ラシュレー卿はこれを拒否、ほかの大金特たちとはかって、イギリスの秘密組織〈大英共同体〉とイタリアの〈マフィア〉の幹部を使い、ファントマに対抗した。この作戦には、これまで何度かファントマと対決したことのあるフランスのジューブ警部(L・D・フュネス)、新聞記者ファンドール(J・マレー)、彼の許婚者で女性カメラマンのエレーヌ(M・ドモンジョ)が加わることになった。ラシュレー卿の館に滞在していたファンドールは、この数日間卿の愛犬が卿畑に対して激しい反感を示していることに気付いた。また他方では、ラシュレー夫人は夫がこれまでとは違った要求をして困ると、情夫のベルティエに訴えていた。嫉妬にかられたベルティエは、翌日の狐狩りで卿を殺害してしまおうと決心した。翌日、狐狩りが開始されようとした時、三人の招待客が突然何者かに襲われ、拉致されてしまった。さらにエレーヌもラシュレー卿の依頼で、ロンドンの警視庁から派遣されたという黒服隊に襲われ、危いところファンドールに救助された。だが、その時、彼女はラシュレー卿の仮面の下に、ファントマの顔があることを発見した。ラシュレー卿の館では卿に変装したファントマが、今ごろはファンドールとエレーヌが黒服隊に捕えられたものと安心しきっていた。その間、ファンドールとエレーヌはラシュレー卿の屍体が収められている棺を、卿の愛犬に導かれて発見、ファントマ逮捕に向った。一方ジューブ警部も彼らとは別に行動を開始していた。遂にファントマはファンドールらの罠におちた。だが、不死身のファントマは巧みに彼らの網をかいくぐると、ラシュレー家から奪った宝石箱を自転車に乗せて、スコットランドの田舎道を悠々と去って行った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンドレ・ユヌベル
- 脚色
- ジャン・アラン
- ピエール・フーコー
- 原作
- マルセル・アラン
- エミール・スーベストル
- 撮影
- マルセル・グリニョン
- 音楽
- ミシェル・マーニュ