ファイヤーワークス

劇場公開日:

解説

悪徳で結ばれた双子の兄妹の業深き生きざまを鮮烈に描いた異色のサスペンス。「ゲッタウェイ」「グリフターズ詐欺師たち」など映画化作品でも知られるハードボイルド小説の鬼才ジム・トンプソンの同名小説(『Fireworks:The LostWritings』に所収、本邦未訳)の映画化。脚本は「48時間」「チャイニーズ・ボックス」のラリー・グロス、監督はデイヴィッド・ボウイのビデオクリップなどを手掛けた新鋭マイケル・オブロウィッツ。主演の「タイタニック」の個性派ビリー・ゼーンが共同製作総指揮をつとめた。製作はクリス・ハンリー、ブラッド・ワイマン、グロス。製作総指揮はバー・ポッター。撮影はトム・プリーストリー。音楽はピート・ルゴロ。共演は「フェイス/オフ」のジーナ・ガーション、「ヴァンパイア 最期の聖戦」のシェリル・リーほか。「イン・ザ・スープ」のシーモア・カッセル、「コピーキャット」のウィル・パットンらも顔を見せる。

1996年製作/100分/アメリカ
原題または英題:This World,Then the Fireworks
配給:日本ビクター
劇場公開日:1999年1月9日

ストーリー

1950年代後半、カリフォルニアの海辺の小さな町。シカゴで新聞記者をしていたマーティ(ビリー・ゼーン)は最愛の双子の妹キャロル(ジーナ・ガーション)が心を病んだ母(ルー・マクラナハン)と住む家に戻ってきた。幼い頃、父が三角関係のもつれで警官をショットガンで銃殺するという惨劇を目撃して以来、ふたりは心に業を抱え、思春期には体の関係ももった。マーティは危険な魅力あふれる男に、キャロルは資産家の息子と離婚した後、町でも名うての娼婦になっていた。母の懇願で地方紙の記者に一度はなり、見る間に社内でトップに立ったマーティだが、社長が彼を甘言で誘うや暴言を吐いてそこを去る。彼には独自のモラルがあり、それをおかすものには情容赦なかった。キャロルのかつての夫が彼女の素行調査に雇った私立探偵も彼はあっさり始末した。そんな折り、欲求不満の婦警ロイス(シェリル・リー)と知り合ったマーティは、彼女がもっている手頃なビーチハウスを売らせ、その大金を奪う計画を立て、キャロルとの新たな生活を夢見る。だが、彼の計画はキャロルがバーで拾った男を発作的に情交中に殺したことから狂いはじめる。そんな折り母が急死。キャロルは置き手紙をして葬儀にも出ず中絶手術を受けにメキシコに旅立ち、手術の失敗でそのまま帰らぬ身になった。悲憤に暮れるマーティ。そんな彼がロイスとベッドにいたところ、GI姿の男が襲ってくる。とっさにかたわらのライフルで撃ち殺すマーティ。相手はロイスがそれまで兄と偽っていた彼女の夫だった。事件はロイスの証言でうやむやになり、ビーチハウスも売れた。妹の面影を抱いてマーティはロイスと町を去った。

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